11/23-24 熱海 寒暖差と高低差の旅<1日目>

ずっと気になっていた「ホテルニューアカオ」が閉館になってしまい、その後イベントがあれば見学できるということで、チャンスを狙っていたのだが、熱海で開催されるアートのイベントで使用されることを知った。
他にも見学したかった建物がちょうど修復を終えて再公開されるというタイミングだったので、これは行かねばと思い立った。
そこからは日々(主に会社で)分刻みのタイムスケジュールを綿密に作成し続けた。
 
【11/23(水・祝) 天気:暴風雨】

■09:00出発→11:30熱海着
新幹線・踊り子号・ロマンスカーなどを使用すれば1時間と少しで到着するのだが、なにせ貧乏人なので在来線で。
熱海駅前にて、パンフレット引換。
予想はしていたが、暴風雨。寒い。

■12:00 海鮮市場 漁屋
生さくらえび・生しらす・釜揚げしらすの三色丼 1780円

とにかくこの旅はこれを食べることだけは決めていた。うまい。



このあと、無駄に1時間ほどを過ごしてしまった。
実は家を出る直前に、翌日行く場所を間違えていたことに気づき、行く予定の場所に行けない可能性が出ていたので、このタイミングでそこへ行くこともできのだが、分刻みのタイムスケジュールを組み立てなおすのが面倒になったのと、とにかく暴風雨で彷徨いたくない気持ちで、駅ビルを探索したり、大好きなまる天で「小柱ぎんなん天」を買ってベンチで食べたりぼんやりしてしまった。

■14:30 旧日向家熱海別邸 要予約:見学料1,000円

ブラタモリなどで紹介されてからずっと行きたいと思ってはいたのだが、気が付いたら修繕期間に入ってしまい、この夏からやっとまた一般公開されたのだ。
https://www.city.atami.lg.jp/shisetsu/bunka/1002036/1002047.html

駅からは徒歩10分もかからない程の場所だったが、急坂に加えとにかく暴雨風で、果てしなく遠く感じた。



築年数約85年ほどの住宅だが、いちどは崩れそうな状態にまでなっていたところ、今回の修繕で補強をし、まだしばらくは楽しめそうになったとのことで、ありがたい。

本来は大島や初島が望めるという庭からの景観だったが、とにかく暴風雨で見えず。


地上階では、おふろがいちばん印象的だった。

右側の浅いスペースは、使い道が分かっていない


それから温泉地ならではの仕様としては、床下にど太いパイプが通してあって、そこにお湯を流して暖房にしていたとのこと。

地下階は、とても楽しみにしていたブルーノ・タウトの建築。
めちゃくちゃおしゃれ。住みたい。
小さい電球がものすごくたくさん吊るされている。かわいい。

平面に見える壁の中に実は棚が仕込まれている。
当時は電話が入っていたらしい。


傾斜地に建てられていることを生かした設計になっていて、お部屋の中にひな段のようなものが設置されている。なので、眺めも最高。だったはず。。。暴風雨め。

洋室
赤い壁はシルクを染めているので、少しツヤがある
隣に続く和室
襖を開けると隣の洋室が


日向別邸最寄りのバス停から路線バスに乗ろうと思っていたのだが、思っていたのと行き先が違っていて乗れず。暴風雨に晒されながら熱海駅へ戻ってアカオ行き無料シャトルバスに乗車。ありがとうアカオ。
※熱海駅前からは主要ホテル行きのシャトルバスが結構出ていて、専用のバス停もある。
 

■16:40 ホテルニューアカオ

この旅の最大の目的地へ。
天気が悪いのもあって、すでに周囲は暗くなっていた。

現在も営業をしている「HOTEL ACAO」から入り、地下1階から連絡通路を通ってニューアカオの15階へ。地下から15階、感覚が狂う。


アートのイベントなので、本来はアートを楽しむべきところなのだろうけれど、正直なところアートのことはわたしには高尚すぎてよく分からなかった。
期待していた通り、とにかくゴージャスで、昭和の香りが充満しすぎていた。子供の頃に家族旅行で行ったホテルのような、まさに昭和のいでたち。不気味さすらある。



ただ、つまり「とにかく古い」。ホテルに快適さを求めるのであれば、やはりここでは物足りなくなるだろうというのも容易に分かる。栄枯盛衰とはまさにこのこと


夜だったのもあって、来場者もさほど多くなく、スタッフはたまにいるものの、ほぼお化け屋敷探索。逆に人がいるほうが怖いくらい。

つい先日、アメリカのファンドに売られるという報道があったが、おそらくこの雰囲気はもう残らないのだろうと思う。だって、ホテルとしては使いづらいもの。 

展示は18時までなので、大急ぎで周回。

上の写真は、間違えてフラッシュつけてしまったために見えない部分が見えてしまった



■18:30 熱海駅ビル 五味八珍 1800円

静岡といえば、五味八珍でしょ!

とはいえ、以前この駅ビルに来たとにには気が付かず、お向かいの海鮮丼屋に入ってしまっていたのだった。念願が叶った。ありがとう浜松餃子。
あと、一緒に注文したレタスチャーハンがやたらおいしかった。これは作る人によって違う味なのではという感じ。あたりだった。

■19:30  ホテルチェックイン 素泊まり4,000円
土地勘があまりないので、安いという理由だけで熱海駅より山側にあるホテルを取ったのだが、だが、、、、、、しぬかとおもった。

地図上では徒歩数分だったので近いだろうと思っていたが、ものすごい急勾配。こんなことなら最初からタクシーにしておけばよかったというレベル。しかも、Googleマップで記されていたのは、近道だけど急な石段。しかも土砂降り。後ろから中東系のカップルがキャリーバッグを持って傘もささず同じルートを来ていたが、めちゃくちゃ大変そうだった。

瀕死の状態でチェックインすると、まったく予想もしていなかった「ふじのくに地域クーポン」3,000円分をもらった。なにそれ!超ラッキー!駅ビルの中にもポスターはあったので存在を知っていたが、まさか自分がその対象だったとは。実質1,000円で泊まれることに。
予約の時点で、<階段多数>と記されており、だから安いというのは分かっていたので、よしよし運動不足にはありがたいな鍛えるぞと思っていたのだが、到着前にすでにダメージを受けていた上に5階分くらいの階段は本当に心が折れた。


1つ下の階に露天風呂・1階に浴室があり、露天風呂へ行こうかと思ったのだが、とにかく悪天候で風呂までのデッキがびしょびしょだったので断念。またも階段往復。ありがとう運動不足。
 
どうやらサッカー日本戦の日だったのだが、翌日早起きしたかったので21時には寝る態勢だったのに、ただでさえ眠れない性分なので、テレビは消していたもののスマホで結果を知る。大勝利おめでとうございます。

■01:00 就寝

〜2日目へ続く〜

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