わかるけどわからない印刷の突き引き

よく仕事をしていて…
「この刷本は突き引きで刷った方が良いですか?」
なんてお客さんとのひょんな会話から、話がカオスな方へ向かうことが時々ある。

意外なもので、印刷屋さんのベテランな営業さんでも聞いてくるもんである。

タイトルにもある通り、わかるけどわからない【突き針】と【引き針】である。

大抵の場合、右針で刷本を作成することが多いが…表裏がある合紙ものの場合、輪郭であれば尚更突き引きで刷本を作成するのが良い。

加工する側は出来て当たり前の世界であるが故、説明をする際に刷本にする資材の紙伸びを説明をする。

たとえばだが大きさは300×900のなにかを作成する場合、色々な条件を除外して…表裏の印刷を合紙するにあたり、紙伸びを無視すると裏は約0.5ミリから1ミリズレる。

ハテナが出るかも知れないが、針の反対にある針尻はどんなに刷本をセンターに印刷をしても誤差が必ずあり…それ故に右針、左針で刷本を作成したら質の良いものができるということである。

印刷屋さんの機械は右だが、オンデマンドは左パターンだから、パッと見でどっちの仕事かがはっきりする。

なにが言いたいんだ?って思う人もいれば、なに言ってんだ?ってのもあるし、この人は職人さんだなって思うであろう、どこに需要があるんだ話でした。


ちゃお。 

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