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初夏、新緑と現実のコントラストに思いを馳せて

5月に入り、ゴールデンウィークもあっという間に過ぎてしまった。

つい先日まで部屋で温風ヒーターを使っていたのに、今では半袖を着て過ごせる。急に訪れた初夏の陽気。 

ゴールデンウィーク中、ちょっと買い出しに出かけたスーパーマーケット。マスクをしていながら自粛やステイホームなんて嘘なのではないかと思うほどの人の多さと密な状況を目の当たりにして滅入ってしまった。

ソーシャルディスタンス

物理的にウイルスから身を遠ざけなければならない。そして互いに感染しないよう人と人との接触の機会を減らさなければならない。先日、新しい生活様式なるものが発表されていたけれど、内容と言えば、会話の際はできるだけ真正面を避ける、食事するときは向かいあわず、横並びになる、おしゃべりは控えめに料理に集中する、など。機械的、事務的な振る舞いがメインになるから、どうしても人と疎遠になっていく。

「しばらくは仕方のないことだ」と認識してはいるものの、いよいよ、人として危機に直面してしまったんだな、と思えてならない。

これまでのように、人と人が実際に会って、顔を合わせて話し、空間を共有するのが難しい。会えない、話せない、触れ合えない。

敢えて書かずとも、これは人としてツライことではないか。

人間らしさ、人間性が薄れていくみたいで怖い。


ディストピア

という言葉がちらついた。最近他の記事でも目についていた。

ユートピア、理想郷とは正反対の世界。あまり社会学や思想には詳しくないので、ネットで少し検索した。すぐに上がってきたのが、ディストピア小説のベストセラー、ジョージ・オーウェルの「1984年」。高校生の時、課題で読んだ記憶がある。政府によって日常の行動が全て監視下に置かれ、思想が統制され、生活のあらゆる自由を奪われる。そして人間性をも否定される世界が描かれている。考えただけでもゾクっとしてしまう。

現状はここまで極端な話ではないし背景も違うけれど、自由や希望、未来が失われる世界の行く先がディストピアなのだと感じた。

自粛生活、ソーシャルディスタンスを維持する生活はこの先しばらく続く模様。そして、社会経済の悪化による失業、コロナ関連死など、コロナが遠因となって引き起こされる様々な社会問題が浮かび上がってくる。実際、それがもう進んでいる。他人事ではない話。

もしここで、諦めや失望にまかせて生きるとすれば、それこそ未来も希望もない世界、ディストピアのはじまりかもしれない。

しかし、これは浸るための世界観ではない。

話を戻すと、自粛、ソーシャルディスタンス、新しい生活様式なるもの、ここ最近で次々と入ってきた非現実のような現実。それらを前にしても、人としての心を失わないように、そう声を上げたい。知らぬ間に失っていかないよう、そう意識を強く持っていたい。

新緑の季節を感じながら、現実とのコントラストに思いを馳せる。


ウイルスの流行はいずれ収束するのだろうけど、根絶というより"共存"という落とし所になるだろうと考えられている。インフルエンザのように今後流行を繰り返すかもしれない。そのように移行した世界に、私たちはどうやって適応してくか。そのような問題に辿り着いているようだ。

いったいどこへ向かっているのか。この問いは、持っていようと思う。

未開拓の航路、兆しと変化に気づいて進もう。

新たな価値観へ進んでいるかもしれない。

このパンデミックを乗り越えるために、自粛しながらも新しい毎日を、ささやかに生き抜こう。できることをやろう。これだけはいつも思う。


* * *


そして私は、恒例のチーズケーキ作りに励む。

最近作ったチーズケーキを紹介します。

トップの写真は自家製クリームチーズ(2回目)と自家製バターを使用して作ったベイクドチーズケーキ。いよいよここまで来ました。いい感じです。

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ベイクドチーズケーキ、王道

あと、憧れのニューヨークチーズケーキも作りました。今回は市販のクリームチーズ、あらためて味見しつつ。ふむふむ。。

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ニューヨークチーズケーキ!

小麦粉が、商品棚から消えたゴールデンウィーク。みんな、おうち時間を過ごすのに色々作っているに違いない。

今度は、母の日向けに、また何かを作ろう。

文章を書くのが好きな、歌う人です。コツコツ音楽制作しています。もし気に入っていただけたら、ぜひサポートお願いします!