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コロナ渦での旅行6

旅行から帰ってきて2週間が経った。

気候の変化のせいか、くしゃみなど出ていたけれど大きく体調を崩すことなくほっとした。夫も会社の規則で、コロナの検査を受けたが陰性だった。

今回、コロナが収束しないどころか、またロックダウン状態に戻っている中で、旅行をするかどうかは私たちにとっては究極の選択で、簡単な決断ではなかった。義理の両親にも止めたほうがいいんじゃないかとアドバイスされた。

旅行する、または旅行していると知って、直接批判してくる人や、よく思わない人もいるのではないかと思い、ほんの数人の信用できる友達と家族にしか旅行のことは言っていない。

家に戻ってから14日間、万が一感染していた場合を想定し、誰にも会わずに過ごした。ちょっとくしゃみをしただけでも、もしかして感染していたらどうしようなど考え、気が沈むこともあった。

そうかと思うと次の瞬間には、広島のホテルの閉館やレストランが経営悪化で苦しいという記事を読み、自分たちは感染に気を付けながらも、旅行して、ホテルやレストラン、観光で収入を得ている人たちに貢献できたので、良かったと気分が晴れた。

7泊したロッジで、毎日部屋を掃除に来てくれていたおばさんに私が、観光地は人で溢れていた話をしたときの第一声は

「それはとってもいいことね!」だった。

私はちょっと面食らって「でも、マスクしてない人もいっぱいいて危なくないかな。」というと、「それはそうだね。マスクはしないとね。」と。

「でも、何か月も観光客が来なくて、ここもガラガラだったの。だから人が戻ってきてくれてよかった。」

ものの見方によって、いいことになったり、悪いことになったり。見え方が180度変わる。

みんなが初めての経験をしていて、何が正しいとかこうあるべきというマニュアルも存在しない。

自分で考えて、自分で決める。

もしコロナ渦で、また旅行に行くかと聞かれたら、私は行くと思う。

多分、有名な観光スポットは避けるし、観光のハイシーズンも避けたい。でも、海やプールで泳ぐこと、海の景色を見ながら、ロッジで自炊をした朝ごはんを食べること、人のいない朝の海岸を散歩すること、いくらでも、コロナにうつらず、うつさず、楽しめる方法はある。

それが16日間かけて全4500kmを旅した私の個人的な感想だ。

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