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言葉は感情を超えられるか。

今朝起きたら、目がぼよぼよに腫れていた。二重のまぶたが、片方は3本くらい線が入っていて広がっているのに、もう片方は一重に限りなく近い奥二重。変。すごく変。しかもこの目、冷やしても温めてもマッサージしても今日一日完全には治らないので厄介だ。

原因は、夜寝る前泣いたから。悲しい気持ちが心の中にしみてきて、一度鼻が涙のにおいをかいでしまうともうだめだ。どんどん涙が出てきて、目尻から溢れて枕にどんどん染みていく。そうなるともう鼻は詰まるし翌朝の顔に影響出るのも分かってるのに止まらなくて、気が済むまで水分を放出するしかない。

始まりは小さなことだったのに、泣いてしまうと言葉が出てこなくなって、まともに話せなくなるからだめよくない。相手も困っちゃうし。分かってはいるんだけど。




そんなに泣きながら言われたって、何も伝わらないしこっちも話できないでしょ。これは昔母に言われた言葉。たぶん思春期真っ只中のわたしが母と喧嘩して、怒りと共に涙が出てきてしまった時。喧嘩したら、というか自分の気持ちを言おうすると泣いてしまう人、他にもいるんじゃないだろうか。感情的になる、とも言うけどなりたいわけじゃない。むしろ言葉で伝えようとすればするほど込み上げてくるものがある。


いつかのSNSで、言葉は感情を超えられない。という文章を見た。その時はよくわからなくて通り過ぎたけど、ずっと引っかかっているから、何となくこういうことね、みたいなことを感じるようになった。言葉は感情を超えられない。

わたしの場合は、感情が言葉を超えてくる。の方がしっくりくる。話したいこととか気持ちとか心の中にはあって、何なら口の中で何回も練習したのに、出なかった。感情が先にもういるから。感情が居座ってしまうと言葉がそれを打破するのは難しい。

だけど感情はあまりに大ざっぱだ。どーんとインパクトはあるけど、そのものの小さなひだの部分までは伝えられないというか。感情に任せてしまった時ってあまりいい結果にはならないよね、特に喜ばしい事柄じゃない時。


言葉を尽くしたいと思う。いいことはもちろん、あまりいいことじゃない時も。伝えづらい時ほど。思っているだけでは伝わらないし、気持ちが溜まると良くない方に発酵して感情と共に溢れてしまうから。

言葉は感情を超えられない。でも、言葉は感情の細かいところとか形にならない気持ちの、なるだけ近い輪郭を表せる。感情も言葉も人間だけが持つものだから、と言ったら大げさだけど、感情に乗せて、言葉を探して、選んで、伝えていきたい。

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