「オンラインのコミュニティ運営って、難しい?熱量どうするの?」に答える
今日は、オンラインのコミュニティ運営について書いていきます。
私は、2年半まえに母親アップデートコミュニティ(HUC)というコミュニティを立ち上げ運営しています。また社内ではダイバーシティコミュニティを運営しています。
どちらも元々はオフライン(リアル)も組み合わせていたのですが、コロナの影響で今はオンラインで運営しています。
よく聞かれる質問のひとつに、
「オンラインのコミュニティ運営って、難しい?」
があります。
私は、オフラインで実施するイベントの熱量が、コミュニティ運営の肝と思っていました。なので、コロナでオンライン前提になってしまって、「このままコミュニティは継続できるのか?ほんとに大丈夫か?」と不安になったこともありました。
オフラインも、オンラインも両方経験している身として、この質問に答えてみたいと思います。オンラインコミュニティの運営で意識していること、Tipsも盛り込んでいきます。
オンラインならではの3つのメリットを活かす
「オンラインのコミュニティ運営って、難しい?」の質問にひと言で答えるとすると、「オンラインならではのメリットを活かせばいいですよ」になると思います。
オンラインならではのメリットを、ざっと整理してみます。
①いつでも、どこでも、誰とでも気軽に集まれる
私たちが"母親"のコミュニティなので、このメリットはすごく大きいです。なぜなら、子どもの寝かしつけ中にオンラインイベントに参加もできるから。
これって、さすがにオフラインではできないですよね。
そして、オフラインでイベントをしている時は、東京でやることが多かったのですが、そうなってくると東京以外の人が参加しづらい。その距離のハードルを越えられる。これまで参加を諦めていた方が、参加できるわけです。
今では海外(シンガポール、アメリカなど)から参加してくれるメンバーもいて、ここまで気軽に集まれるのはオンラインならでは。
私たちは、これを「オンラインご近所システム」と呼んでます。
②頻度を増やせる
頻度には、集まれる頻度と、コミュニケーション頻度の2つがあります。
まず、いつでも集まれるというのは、集まれる頻度を増やせるということ。
たとえば、月に1回だけオフラインで集まるのもいいですが、週に2回(月に8回)オンラインで集まると、頻度としては8倍です。
オフラインの場合は、先ほどの「子どもをどうするんだ問題」だけじゃなく、運営側としては会場を押さえたり、集まるための準備の負担がありますよね。オンラインだと、この負担がなくて、Zoomを契約してZoomミーティングを設定するだけで集まれる。
オンライン前提になってから、集まる頻度が増えました。
それまでは1年間で138回だったのが、オンライン前提となってから400回に超えました。
平日のお昼12時から毎日ランチ会をやっていたり、金曜22時はスナックをやっていたり、同じ時間帯に定期的に集まるのもおススメです。これが定着すると、ふらっと立ち寄ってくれる人が出てくるので。
私たちの場合は、だれでもイベントを立てられるようにしています。
次に、コミュニケーションの頻度。
イベントだけではなく、オンライン前提だと、コミュニケーションの頻度を増やせます。
私たちはFacebookのグループをつくって、そのなかで日々やり取りをしています。たとえば、「本日のHUC」というスレッドが毎日立っていて、今日のイベント予定が分かるだけじゃなく、「今日どんな気分?」「今日みんなに何かシェアしたいことは?」や、「好きな食べ物は?」といった今日のお題まである。
ここでは、できる限り投稿のハードルを下げることがおススメです。もっと言うと、私たちの場合は、だれでもスレッドを立てられるし、だれでもコメントを投稿できる。ここの設計も大切になるかと思います。
たまに、「マジメとはなにか?」「つながりとはなにか?」など、哲学的なお題もある。
ツールはSlackなどでもいいと思うのですが、コミュニケーションの頻度は、メンバーの関係性をつくるうえで大切になります。
コミュニケーションは質より量。
③フラットな関係がつくれる
まえにオフラインでコミュニティ設立1周年のイベントをしたことがあります。東京で実施して、遠方からもメンバーが来てくれて、すごく盛り上がって、忘れられないイベントでした。
オフラインだからこその熱量があったな、とも思います。
オフラインでイベントをするときには、現地で参加できない方も参加できるように「ライブ配信」をすることがあります。
でも、この場合って、どうしてもオフライン参加とオンライン参加で熱量の差が生まれてしまうんですよね。
全員がオンライン参加であれば、「フラットな関係」をつくれると思っています。
2周年イベントは、全員がオンライン参加だったのですが、1周年イベントのときに参加できなかったメンバーもいっしょに楽しめたことが良かったです。
「オンラインで、ここまで熱量があがるんだ?」とびっくりするくらいで、「やっぱり、イベントはオフラインだよね」という思い込みが私のなかで崩れた経験です。
「熱量」よりも大切なこと
「オンラインコミュニティの場合、どうやって熱量を保てばいいですか?」とよく聞かれます。
熱量をなんで保ちたいか?と言うと、熱量がなくなるとコミュニティが自然消滅してしまうから。
そんなコミュニティを、私もたくさん見てきました。
なので、「熱量を保ちたい」が目的ではなく、メンバーのみなさんがコミュニティに参加する意味を持ちつづけること。そして、コミュニティの土台としては心理的安全性が大切と思っています。
これがあれば、メンバーが自発的に活動に参加し、結果的にコミュニティが続いていく。
心理的安全性とは、コミュニティメンバーひとりひとりが、個として認められ、安心して自分の意見を発言できたり、自由に活動できる状態を指します。
私たちコミュニティでは、アップデート(自分をアップデートし、結果的に社会のアップデートにつながる)と言っているのですが、これは心理的安全性が土台にあってこそと思っています。イメージとしてはこんな感じでしょうか。
じゃあ、この土台づくりにどんなことをやればいいの?
いっぱいお伝えしたいことはあるのですが、まず初めに実践したいことを前に書いたので、貼っておきます。
・コミュニティの「旗」をいっしょにつくる
・HOWより「WHY」を大切にする
・Doingより「Being」を大切にする
これが土台となる、3つの柱かなと思います。
コミュニティ運営って奥が深くて、おもしろい。
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