ポーラ社長・及川美紀さんに聴く「母親のキャリア」-「志」はどうやって大きくなるか?
昨日は、ポーラ社長の及川美紀さんをゲストにお招きし、「母親アップデートLIVE」のライブイベントをしました。YouTubeでご視聴いただけます。
テーマは、「母親のキャリア」。
母親としてのキャリア、リーダーシップ、女性のエンパワーメントという3つの軸でお話をお伺いしました。
及川さんのひとつひとつの言葉が金言だらけで、ご参加いただいていた方からもチャットや、その後のツイートでも、いっぱい感想をいただきました。
ありがとうございます!
その一部をご紹介しながら、心に響いたことを書いていきます。
「志」はどうやってつくられ、大きくなっていくのか。
イベントのはじめに及川さんが、これまでのキャリア、母親としてどのような葛藤があったか、それをどう乗り越えてきたかについてをプレゼンでお話くださいました。
そのプレゼンのなかで、特に心に響いたのが「志」という言葉でした。
娘さんが小学生になって以来、「同志」と思っている。
娘さんが小学生になられたタイミングで、お仕事に行く及川さんを必死で引き留めるやり取りが何週間もあったそうです。そのなかで「なぜ働いているのか?」を問いつづけて、娘さんと本気で向き合っていった。
「あなたのために」「お金のために」は絶対に言わない。
それは本質ではないから。
働いているのは、「自分のため」。
一生働き続けると決めていた。
娘さんに本質だけを伝えつづけていたから、「同志」という関係が生まれたのだと感じました。
「リーダーシップで大切にしていることは、「~したいを集めること」。
志と同志。
「志」は、立場によってどんどん大きくなる。
及川さんがおっしゃられていたのは、最初は「自分のために」からはじまって、それが管理職になり「仲間のために」に大きくなって、さらに立場が変わると「お客様のために」、「社会のために」とどんどん大きくなっていったそうです。
「立場によって、志が大きくなり、見える世界が変わってくる。」
この言葉は、重みがありました。
リーダーシップで大切にされているのは、「~したい」を集めること。
メンバーひとりひとりの内発的動機。
これを大切にされているからこそ、心理的安全性や対話を重視されている。「心理的安全性」の言葉は、とにかく言いつづけているそうです。
いただいている感想のなかにも、「志」と書かれているのが多く、私と同じくみなさんの心に響いたことが伝わってきました。
「志が、最初に作られたのはどういうタイミングだったのですか?」とお伺いしました。
管理職への昇進試験に落ちてしまい、グレてしまった。そのときにグレていた私を、ビジネスパートナーが叱ってくれた。
このときに「自分は本当に何がしたいのか?」を真剣に考えた。
「叱られる」をエネルギーに変える
「叱られる」のは、しんどいし、そのまま目をつぶりたくなる。
及川さんは、「叱られる」経験をエネルギーに変えている。
その源泉はなんだろう?と思っていたので、お伺いしました。
「叱られる」のは、相手が自分に期待してくれているから。大切に思ってくれているからこそ、叱ってくれる。
その相手の気持ちを受け止め、感謝する。
叱られたことをメモして、取ってある。
メモすることで、自分と相手を客観的に見ることができる。
「メタ認知」ができる。
「志」はシェアすることで、大きくなる。
こちらのLIVEは、母親アップデートコミュニティの企画だったのですが、このLIVE後にコミュニティメンバーと気づきをシェアし合いました。
こうやってシェアすることで、触発されて気づきが膨らむし、言語化することで、自分のなかに言葉を入れていける。
大切な時間でした。
最初は気づきのシェアだったのですが、気づけば「志」のシェアになっていました。
POLAさんの国際女性デーの広告にもありましたが、「女性なのに」という壁と、「女性だから」という天井がある。
「ガラスの天井」という言葉があるくらい、目には見えなくて、無意識のうちに自分のなかでもできている。私も、子どもを産んで4年間は、まったくそれにも気づいていませんでした。
そして、自分のなかに生まれたちっちゃな「志」は、「この環境では、だれも分かってくれない。同じ思いの人はだれもいないんだ」と嘆いていました。
なにも、同じ環境(会社など)にいる人でなくてもいい。
こうやって、いろんな環境や背景のなか戦っている「同志」がいる。
それだけで勇気づけられる。
この振り返りの時間を通して、「志」はシェアすることで、大きくなるんだなと実感しました。
「打ち上げしよう!」くらいのノリで参加したのですが、なんて尊い時間なんだろう。
ほんとに感謝です。
グラフィックレコーディングは、ささのりさんが描いてくれました。
他にもご紹介しきれないくらい、いっぱい感想をいただいています。
及川さん、お忙しいなか貴重な時間をいただきまして、本当にありがとうございました。最後の1分まで私たちに少しでも多くのメッセージを、というお気持ちが伝わってきました。いただいたメッセージを糧に、これからも活動をつづけていきます。
「可能性の扉は自動ドアではない」
やりたいことを言葉にすれば、同志ができる。
自分で扉を開けていく。
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