お金の「5%」の習慣で、人生はおもしろくなる。
「お金をどうやって貯めるのか?」
については、良く語られるのですが、
「お金をどうやって使うのか?」
は多くは語られていません。
でも、お金の使い方こそ、人間性を表すと思っています。
私はお金を貯めるのも、使うのも苦手なのですが、この数年意識していることがあります。
それが、「5%」の習慣です。
収入の5%を学びへ、5%を社会へ使うこと。
この習慣のお陰で、人生がおもしろくなってきたと実感しているので、何かの気づきやご参考になれば、うれしいです。
このnoteは、「#お金について考えていること 」のnote企画に合わせて書いてみました。
「お金持ち」じゃなく「資本持ち」へ
私は「お金持ち」じゃなく、「資本持ち」の考え方が好きです。
日本にいると、成功者=お金持ちという感覚が強いと思うんですが、お金だけじゃないと思うんですよね。
どういうことかと言うと、人が持つ「資本」は、お金の経済資本だけではなく、知識などの文化資本と、人的ネットワークなどの社会関係資本の3つあるという考え方です。
①文化資本 (知識など)
②社会関係資本 (人的ネットワークなど)
③経済資本 (お金など)
1972年のピエール・ブルデュー(フランスの社会学者)が提唱されたと言われている資本の考え方。人が持つ資本を経済資本、文化資本、社会関係資本の3つに分類しました。
文化資本も社会関係資本も貯まっていくと、自分の仕事につながったり、結果的に経済資本が貯まることになります。
そして、経済資本につながらなかったとしても、知識や人的ネットワークが貯まっていけば、自分の選択肢は広がっていくし、人生がおもしろくなると実感しています。
つまり経済資本第一ではなく、3つの資本を貯めていくという感覚です。
5%は「学び」へ
「投資」というと、何を思い浮かべますか?
私が真っ先に思い浮かべたのが、株式投資、不動産投資です。
でも、最大の投資は「自己投資」だと思っています。
どうしても目に見える直接的なお金の投資を考えてしまうのですが、長期的な視点で「自己投資」していくのは、人生100年時代に大切なことだと気づきました。
そこで意識し始めたのは、収入の5%は「学び」へ使う習慣です。
あらかじめ天引きしていくと、よりお金を使うハードルは下がるかと思います。
さきほどの資本でいうと、「文化資本」を貯めていくことにつながります。
もちろんお金を使わなくても、学ぶことはできますが、「5%を意識的に使おう」と思うことで、これまで自分が興味がなかったことにもアンテナがいきますし、長期的な投資として捉えることができるようになりました。
私の場合、3年前が転機で、それまで全く読んでなかった本も積極的に買うようになりました。それまでは0冊だったのが、年間100冊は読むようになりました。
いわゆる自己啓発本や、アウトプットやリーダーシップ、コミュニケーションに関する本など読むようになって、こうやってnoteを毎日続けられるようにもなりました。
「学び」への5%ですが、本を買う以外には、興味のあるテーマのセミナーや講演会に行く、ゼミ、オンラインコミュニティに参加するなどにお金を使っています。
最近で言うと、経営ゼミ、教養ゼミ、マーケティングゼミ、プレゼンゼミなどに参加しています。特に教養ゼミとか、どう考えても今すぐ役に立つことじゃないんですが、人生において大切な学びにも投資できるようになりました。
これまでは、ちょっと興味のある本やセミナーも、「今買わなくてもいいかな」くらいに思って、なかなかお金を使えなかったのですが、5%使うと意識すると、だんだんとハードルが下がっていきます。
5%は「社会」へ
そして、学びとは別に「社会」へも、収入の5%のお金を使う意識をしています。
たとえば、寄付。
「寄付って、そもそもお金持ちの人がやるものでしょ」と思われるかもしれません。でも世界的に見ると、違うんですよね。
英国のチャリティ団体Charities Aid Foundation(CAF)が公表している世界寄付指数(World Giving Index)というのがありますが、2019年に発表された数字を見ると「寄付をしたことがある人」の割合では日本は世界で64位、23%の人しか寄付をしていません。日本よりもずっと貧しい国であるスリランカでも50%、インドネシアでは69%の人が寄付をしています。
ちなみに寄付先として思いつくのが、NPOだと思うのですが、日本のNPO(民間の、営利を目的とせず社会的活動を行う団体)は、どれくらいあると思いますか?
なんと、約50,000のNPOがあるそうです。
寄付というと、利他的なこと、つまり誰かのために、社会のためにと感じるかもしれませんが、私は自分自身のためになんですよね。
寄付をすることで、
自分と社会の接点が増える。
社会課題に少しでも貢献できている感覚は、自分の心を豊かにする。
ことにつながっています。
たとえば、1,000円で自分のご飯を買うのと、1,000円どこかのNPOに寄付するのを比べてみると、後者のほうが「なんか良いことしたなー」と、自分の心が満たされている感覚を持てるんですよね。
先ほどの「資本」の考え方で言うと、「社会関係資本」が貯まることにもつながります。
最近だと、寄付もマンスリーサポーターの仕組みがあって、月額で決まったお金を継続的に寄付することができます。継続的に寄付していると、よりつながりを感じられますし、社会課題がどんどん自分ゴトになっていきます。
社会課題を解決しようと取り組まれている方々の志や行動力は、ほんとに尊敬しますし、そういう方々とつながっている感覚を持てるだけでも、勇気をいただきます。
どこに寄付すればいいか分からないという方には、ジャンルで寄付できるSOLIOというサービスがおすすめです。
「社会」へお金を使う方法ですが、寄付だけではありません。つながりのある方が実施しているクラウドファンディングに支援するとか。ソーシャルグッドのモノを買うとかもありますよね。
「5%は社会へ使おう」と意識していると、寄付やクラウドファンディング、ソーシャルグッドの活動にアンテナが立つようになりました。
最近いいなと思ったのが、ソーシャルグッドなモノだけを集めたお土産屋さん「haishop」です。
2021年12月現在、渋谷スクランブルスクエアにお店を出展されていて、店員さんが、ひとつひとつのモノとそれがどんなソーシャルグッドを生み出しているかを説明してくれるんです。
プラスチックごみを集めて作ったアクセサリーとか、東京で地産地消しているジャムとか、すべてリサイクルできる素材でつくった文房具とか。
こういうことを知れるだけでも、人生はおもしろくなるんですよね。今まで自分が持ってなかった視点を持てることで、世界がカラフルに見える感じ。
世の中には、いっぱい社会課題があって、到底自分だけでは解決できないし、すべてを自分ゴトにもできません。でも、少しでも活動している人たちにお金が回るようになれば、5%でもお金を使う人が増えれば、もっと良い循環が生まれるんじゃないかと思います。
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