庶民の地位

庶民です。こんにちは。

働き始めて、色んな社長に会わせてもらっている。


多分、生まれながらのお嬢様だろうなぁ、と思う話し方をする社長。


やりたい仕事だけやれば食えるようになるくらい、経験を積んできた社長。

世間的に、20代でなければババアみたいな偏りに偏ったド偏見が頭の片隅にあったけれど、この業界、40代に差し掛かってようやく、仕事が見えてくるような、途方も無い道のりが延々と続くという所感。
20代どころか、30代も含めた若者に用事がなさすぎる。

専念までして勉強してきたつもりだったけれど、それが人に提示できるか、そもそも社長がその情報を欲しているかは、全然別の話だった。

てゆーか、提案どころか、社長と対峙したら息を吸うだけで精一杯の緊張感。
先輩に「慣れだよ〜」と言われたけど、慣れるのか?この緊張に?


私の勤め先は会議の時間がとにかくルーズで、一般企業なら怒鳴りつけられるだろ、というレベルで特に始まりの時間があんまり守られない。

客先でそんなことはもちろん無いけど、時間通りに始まること、ない。最初ビックリした。

締切は決算だけれど、月単位での長丁場だから、単日頑張れば仕事が片付くというものではなく、先方の都合ありきの仕事。

だからキチキチにやっていくと、死ぬのかもしれない。キチキチにやることに、意味もなさそうだし。

究極、聞かれたことにどれだけ答えられるか、その知識量が問われる仕事なので、問われていない間は、休憩、とも違うけれど、分からないことを調べておくという、タイトな時間の制約がない。


秒で片付けて、という仕事は連続して降ってこない。新人だからかもしれない。

現場上がりだから、2秒で返事しろ、早くしろ、の怒られはあっても、「何で知らないんだ」という詰め方はあまりされたことがない。

今は、2秒でやらなくていいけど、ミスんなよ、みたいな。ギャップすごいよ〜。仕事の振り幅〜。ミスに切れられる日々。

先輩の言っていることは、1割も分かってない人間に向かって喋っているということを、新人に話をする先輩には分かってて欲しいよ(JPOP風に)(切実)


雑草みたいな仕事をしていたから、時折ゆるりと流れる「ああ、この人は、貧乏で苦労したこと、ないだろうな」と思う瞬間、違う時間を生きていた人だな、と断絶を感じる。

生まれながらのお金持ちのお客様もそうだけど、先輩たちを見ててもそう思う。

前はダンボールの荷物を毎日開けていた。職場にダンボールが来たとき、同じようにざかざか開けていたら、仕事ができる先輩が、よく言えば優雅に、悪く言えばもたもたとダンボールを開けていた。

この人の人生には、めちゃくちゃ急いでダンボールを開けなきゃいけないことがなかったんだな、そうか、せかせかと動かなきゃいけないような仕事ではないもんな、別の忙しさだもんな〜〜〜ん〜〜〜異業種!



専門職に就ける時点で、専門職の勉強をするだけの時間とお金があったわけで。
それらを使って勉強という苦労を積むけど、お金と時間がそもそもない人には勉強は不可能な話で。


のし上がる人もいると思うけど、のし上がろうと思わないと抜け出せないくらいの環境にいたら、生きていく手段以外の選択肢は普通、消えるよなぁと思う。

勉強という贅沢な娯楽、わたくしも楽しませていただきました。結果が出ませんでした。ご愁傷様です。


私も貧乏だったわけではないと思う。一般家庭のサラリーマン夫婦の間で生きてきた。
でも、どうやったってサラリーマンが手にすることはない金額が、生まれたときから入ってくる人たちの生活を垣間見ると、やべ〜こんな世界あんの〜と内なるギャルが面食らってしまう。

これが見たくて仕事をするのもアリだな〜と思うぐらいには、楽しい部分でもあるけど、埋めようがないほどの断絶を見させられるのも、ギャルまじお手上げ〜って感じ。


従業員なら絶対に会うことはない人数の経営者に若い内から会わせてもらえるのは、本当に恵まれているのだけど、話にならない年齢と経験しかないから、とにかく必死さが今は求められている。

知っていることの100倍以上、知らないことがあって、知っていることよりたくさんのことを、社長や経理の人に伝えなければならない。知らないことを潰し続ける、果てのない仕事だ。

私、やる仕事間違えたかな?と思う。
社長がプレイヤーとすると、私達はサポーターになる。
私はプレイヤーを夢見るサポーターなんだけど、実際はサポートできるほどの力もない。
私は何ヤーなの?素人戦隊シロウター?

あんなに仕事が楽しかったけど、とある先輩からわけわかんない詰められ方されて以降、毎日「辞めて〜〜〜〜」って思う。

それだけでなく、私のライフプランに合わない職場かもしれない。およよ。ここが合わないなら他も合わないかもしれん。むむ。

果てなき仕事をなさっている、同業者のみなさん、心から尊敬しかないですわ。


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