欲が減れば減るほどに自分のペースで生きられる

明日から短期バイトが始まります。
この1ヶ月のニート生活はとてもとてもいろんな発見がありました。
短期バイトもとりあえずは1日5時間の予定なので、自分のペースと相談しながら調節していきたいと思います。

この1ヶ月のニート生活で気づいた嬉しかったとことは、格段に以前のニート生活の時と比べて自分を楽しませるスキルが上がっていたということです。

今回ニートになる数日前から十勝10日間の旅の計画を始めました。
そしてまずは自分のやりたいことをいちばんに優先させて仕事を辞めて数日後には旅に出発。
そこでの10日間は本当に大好きな馬を見に行ったり、友人宅でのんびり過ごしたり、ずっと行きたかったアイヌコタンに連れて行ってもらったり。
楽しいと思うことにとてもストレートに動いてみました。
そしたらそこで気持ちの変化が起こっていることに気がつきました。

仕事を退職する理由としては香川県と北海道の二拠点生活がしたいからという風に会社に伝えていました。別にそれはその時本当にそう思っていたし、それが自分の次にやりたいことだと思っていました。でも仕事を辞めてすぐに行きたいと思った十勝に10日間滞在する中で、こっちだ。と感じる瞬間が何度もありました。

この十勝の旅を経て方向転換。
やっぱり香川と北海道の二拠点生活ではなく、十勝に引っ越すことを次の目的とすることにしました。
十勝は学生時代4年ほど住んでおり、車なしはきついんじゃないかなとか、仕事を探すのは札幌近郊に比べると大変なのではないかなとか思考で色々悩んだ挙句に2年前の移住の際の選択肢から外れていました。

でも今回何も考えずに行きたいからと行ってみると、色々クリアしなければいけないポイントはあるけれど住みたいという気持ちの方が強く感じられました。
改めて思考だけで考えていては素直な自分の感情には気づけないんだなということを再認識することができました。そして過去の経験は自分の生きやすさにも繋がるけれど、時としてそれがブレーキにもなってしまうんだと気がつけました。

そして十勝から帰ってからもこれからのライフスタイルのために固定費の見直し、これからの働き方に対する見直しを重点的にやってみました。
そして普段から意識しているお金と時間のバランスについてももう一度整理し直してみました。

今ニート生活を1ヶ月挟んで出てきた感覚の変化としては、刺激を外に求めなくなりました。おそらく自分のペースで生きられているのでストレスがほとんどかかっていないのだと思います。この感覚としては以前のニート生活や週休3日生活でも感じていたのですが、そこからさらにお金を使う機会が減ったように感じます。

その当時はまだカフェなど自分を緩めるための手段を外に求めていました。旅先の選択肢としても、どこでもいいから少し旅に出て気持ちを切り替えたい、そこが自分の行きたいところ100%かと聞かれるとそうではないという感覚でした。
当時の自分にとってはこの時間が必要であったと思うし、とりあえず行動するという点ではとても良かったように思います。

今はそんな経験を経ての再ニート。
自分が本当は何をやりたいのかを感じるスピードが格段に上がっているように感じました。とりあえずこれやってみようではなく、ピンポイントでこれがやりたいがすぐに浮かんできました。この十勝に行ったあとは不思議とカフェなどで甘い物を食べる頻度が減り、いろんなところへ行ってみたいという感覚も出てこず、毎日の自分の生活をより楽しむという方向へ意識が向き始めました。

自分でもびっくりしたのがこのカフェに行く頻度の減少。
今でもカフェは大好きだし、あの素敵な空間で過ごせる時間が大切だなと思っているのですが、そろそろ息抜きしたい、甘いもので癒されたいではなく、あそこのお店の空気感を楽しみたいからそろそろ行きたいなに変化してきているように思います。

今進行形で変化している感覚なのでなかなか言語化できていないのですが、自分をフラットに戻すために利用するのではなくて、日常の楽しみのひとつとして行きたいなという感覚かなと思っています。

私はもともとがアレルギー体質であるので、過度に甘い物を食べると自分の体の変化に気がつくのですが、それでも我慢するよりも適度に楽しもうと思い日常的に甘いものを必要としていました。
今は我慢しているわけではないのに興味が少し和らいだように思います。食べたいという強い感情ではなく、甘いもの込みでその場を楽しみたくなったら食べようかなというゆるいものに変化しているような気がします。

もちろん今でもカフェには行きますが今はドリンクを注文するだけでとても満足。
一時的な感覚ではあるかもしれないけれど、一度体感できたことは生き方をそこに合わせれば継続できるんじゃないかなと思っています。

甘いものを食べすぎると体が刺激を受けているなと感じているのに辞められず、体と気持ちが矛盾していた状況にやっと折り合いがついたような気がします。こうしてあげると体と気持ちが同じ方向に向くのか。ずっとわからなかった問題の答えが少しだけ解けました。
今度はこれを継続できるよう、自分の体も気持ちもどちらも無視しないよう、自分にとってベストなライフスタイルを身につけていきたいと思います。

おわり。