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日本を憎む外国人、外国を憎む日本人(1)

前回、外国人でも感覚が合う人っていうのは存在する!という記事を書きましたが

今回は、全く逆の言い分の記事です。苦笑。

異文化交流には、多分、両面が、あるのだよね。

「日本人には、分かってもらいないなあ。。。」

と思っている外国人は、多いのだなあと最近感じています。

日常では、日本で日本人と仲良くやっているし、日本に住んでいること自体は苦ではない。それなりに、知り合った人や友達になった人もいるけれど、どこかしら、文化、価値観の違いからか、疎外感や孤独感を感じているというケースは実は多いのかもしれません。

「日本人はいい人が多い。けど、やっぱり、ジャパニーズマインドなのだよね。結局、深いところで理解されない」

「外国、グローバルの感覚を、知ろうともしない」

と思うことは、日常的にあるようです。そういう声を、実際に聞きます。

私も、アメリカでいた時はそうやってアメリカ人に対して感じていました。やっぱり、埋まらないこの、心の中の「なにか」。でも、かといって、アメリカ文化やグローバルの常識を一旦知ってしまうと、今度は日本人に対しても感じるこの違和感。

いつのまにか、私が一番いて楽だなと感じやすい人は、

〇海外生活の長い(長かった)日本人

〇外国人

もしくは、

〇日本人でも自由でオープンマインドな人

となりました。その中でも「バイリンガル」ならぬ「バイカルチャー」を人格の中に持った人は、「わかってくれてる」と自分が思いやすい人だと感じています。個人的には、在日外国人が言っていることは、とてもわかります。でもこれは、誰が悪いっていう話じゃなくて、そういうバックグラウンドが違うっていうこと。

このつらさの原因は、複数文化の間での、違和感や閉塞感なのだろうなと思います。文化を複数知ろうとすると、必ず歪みたいなものが、発生するのだなと、痛感します。

でもこの違いにフォーカスし続けると、段々と外国人にとって日本で住むことが、または、日本人にとって外国で住むことがしんどくなってきます。

これを、「ま、仕方ないな」と受け入れてそれでもそこで暮らしていけるか、もしくは段々と心が辛くなって、「なんでわかってくれないんだ!」と怒りに変えてしまうかで、その人の暮らしは違ってきます。

私がアメリカで大学生をしているとき、交換留学で短期間その大学に滞在していた日本人がいました。そういう短期間での留学で日本の提携大学から来る人たちは多かったです。あまり出会う機会はなかったけれど。

その人とはたまたま、寮のカフェテリアで数度見かけていたので、その時に日本語で話しかけました。

「アメリカは、どうですか?」

と聞くと、その人はとても怒ったような、失望したような顔で、こう言ったのです。

「アメリカなんて、思ったのと全然違った。アメリカ人も嫌いだし、もうアメリカになんか絶対戻ってこない。はやく日本に帰りたい」

留学している人で、そのように嫌な感情をあらわにする日本人には後にも先にもその人にしか出会ったことがなかったので、私はちょっと驚きましたが、そっか、と言って、そのままその人と二度と話することはありませんでした。

きっと、英語が通じなかったのか、思ったほどアメリカ人が優しくない、と感じたのか。理由はわかりませんが、きっと何かネガティブな体験があったのでしょうね。

そして、日本でも、同じように

「日本人は考えが遅れているし、外国のことを知ろうともしない。保守的すぎて、全く合わない」

と言って、日本人に怒りを抱いている外国人にも出会いました。

感覚が合わない、

言語が通じない、

理解しようともしてくれない、

という体験が強く、心が折れてしまうと、次第にそれって、怒りへと変わっていくのですよね。

「合わない」にフォーカスし始めると、それはもう、どんどんと見えてきます。外国人と日本人の違いなんて、共通点の何十倍も多いので、見つけようと思えば、どんどんと悪い点が見つかります。

かく言う私ももちろん、アメリカ生活の中で、「合わない」ことだけに目が行ってしまって、アメリカ人を敵視していた時期もありました。だから、そうなってしまう外国人や、アメリカでの日本人留学生の気持ちももちろんわかるのです。

ただ、これをしても何も変わらないし、お互いに辛くなるだけで、何も生まれません。

つづく


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