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ドラマ「にじいろカルテ」ツイート振り返り②

 引き続き、Twitterにて「にじいろカルテ」を見ながらつぶやいたものを振り返る。後半、6話から最終話(9話)まで。

 主なものだけをそれぞれいくつか。

6話

 真空先生が、なかなかご自身の病気について母親に伝えられなくて・・・・・・という回。
 雪乃さんのまだら認知症についても。

 藤井 風さんの主題歌「旅路」、フルでのオンエアはこの日がはじめて。

7話

 サブタイトル「あした僕を忘れる妻へ」

 記憶を失ってしまうのは、本人も周りもつらいこと。色々想いながら見た。

 病気になったことをどう捉えるかは人それぞれ。ポジティブな表現に持っていくこと、それを「自分自身にするか」「他者からされるか」、個人的にはそこには大きな違いがあると思っている。

 この回は、虹ノ村に伝わる御神体の石を巡るドタバタ劇が、緊張をやさしく緩和していた。

8話

 真空先生、ご自分の病気についての記述をそれとなく読むシーン。確率が高くても低くても、数字は気になってしまうものかもしれない。少なくとも、わたしはよくわかる。

 珍しくほんのりサスペンスめいた展開になるも、やっぱりこのドラマはあたたかく終わった。後味が悪くならない、やさしい気持ちになれる、そういうものが大事な時だと感じ入る。

最終話

 真空先生の病状悪化が、さりげなく、でもわかりやすく演じられ描写される。

 どこかが痛い患者さんが立て続けであらわれる回でもある。

 病気と職業の両立は難しく、立場を失うこともある。だからこそ、「待っている」という台詞はしみる。復帰がもしかなわなくとも、人として待たれているというのは、胸にくる。

 勿論、患者からの視点だけで世の中ができていないのも、わかってはいるつもり。

 とてもすてきなドラマだった。

 いい意味で派手さのない、日溜まりのような脚本。登場人物は色々抱えているけれど、見えているか見えていないかの違いだけで、本当は誰だって様々な事情や思いを抱えて生きている。
 スーパーヒーローはいない。でも支えあうことはできる。欠けた部分を持ち寄って、そっとただありのまま眺めることもできる。

 雨が降らないと虹は見られない。虹はやがて消え、冷たく激しい雨も訪れるけれど、虹を見たことは記憶や写真の中に残る。いつかまた新しい虹がかかる。
 雨が降りしきるとき、差し出す傘のやさしさがそこにありますように。
 


なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」