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輝かなくても人生だ。

乳がんサバイバーとやらになって、1年と少し経つ。

闘病ブログ始めれば?と言われた時には首を縦に振らないくせして、こうしてnoteをはじめているのだから、かつての天の邪鬼ぶりは健在なのだろう。

そもそも、がんの告知に驚きはなかった。

告知後の行動は、おそらく普通ではない、とは思う。その場でオペの話をして、転院の段取りも家族や職場への報告も即座に済ませた。告知即受容。なんなら診察前にもう受容。

保険外交員にまで連絡し、肉汁うどんを美味しくいただいて帰った。泣きもしないし、ディナーも完食。

一事が万事、こんな調子だ。泣くポイントは、ない。ちょっといい話も、ない。

もしもプライベートを切り売りするならば、少年マンガもびっくりの設定大盛りになってしまう。がんに難病に鬱病、他にもあれやこれや、周りを見回すとなかなかの眺め。

その中で、普通のサバイバーデビュー。疑いの時点で、滅茶苦茶勉強した。がんについて、その生活に及ぼす影響について。近しい人をがんで亡くしてまだ日も浅く、やるならやったろう!仇とったる!という意気込みまであった。だから、別に驚きはなかったのだ。

がん、DCIS、全摘。そうですかはいやりましょう、で、今。

キラキラしたところ、なし。いいじゃないの、輝かなくても人生だ。

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なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」