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ひろがることの意味

SNS上の、シェアやリツイートで出来るキャンペーンに、度々参加している。
今Twitter上ではdeleteCの寄付キャンペーンが開催中だ。参加企業のタグ付きツイートをリツイートやいいねすると1円、商品を撮影してCを消しタグ付きツイートすると100円が、それぞれ参加企業からがん治療の研究に寄付される。動画の再生も1円になる。

寄付があつまる。振り分けられ、運用される。
たぶん、寄付の先までを追って見る人は多くはないと思う。
でも、それでも全然いいような気がしている。

おそらく、リツイートやツイートをするとき、その人はほんの少しでもがんについて考えたと思う。
自分とは隔てられているように思っていたそれと、ちょっと繋がる。
もしかしたら、検診のお知らせが届いていたことを思い出したかも知れない。今年は真面目に受けてみようかなんて、思ったかも知れない。

どのタイミングで思い出すかはわからない、記憶のちいさな引っ掛かり。
それがその人の人生に、もしくはその人にとって大切な人々の人生に、ちょっといい影響を与えるかも知れない。

本来の目的は、研究への寄付だ。
だがきっと、及ぼす効果はそれだけではない。
どうか広く届くように。
 
 

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」