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Jubiläum

調子のっちゃって後で凹む時にも、不意に届けられた優しさに心動かされる時も、罪の香りに胸が早鐘を打つ時も。
いつの日にも自分の本心をしっかり見据えていたい。この広い世界の中を彷徨わず、あるべき場所へと進むために。

さよならべいべ、子どもの時は過ぎ大人になる。未開の地へ踏み出す時は訪れる。
年齢を重ねれば自動的にそうなるわけじゃない。でも永遠のように感じた青春病も、いつかその儚さを知り治る。

くださいばかり、見返りを求めてばかりの日々を経て気付く。何も特にない、飾りのない毎日が大切だ。ありふれた日常の芳醇さを、与えられたものの大切さを、時にはじっくり噛み締めながら帰ろう。
だから夕暮れに吹く風よ、どうかこの旅路の憂いを、そっと何処かへ連れて行ってほしい。

「何なんw」と舌打ちし、「へでもねーよ」と闘いながらも、ひと息ついたら「もうええわ」とさらり受け流していこう。目に映るすべてを気にしてとらわれていたら、キリがないから。
死ぬのがいいわと嘆く夜も、やり過ごせさえすれば夜明になるもの。陽の光は人を選ばずに差し込み、足元を照らすだろう。すべてを愛すように。

その傍らにはきっと、素敵な音楽があるはずだ。
 
 
 
 
 
藤井 風さんがデビュー1周年を迎えた。
昨年は本当によく聴いた。これからも聴く。ささやかな生活を彩ってくれるだろう。
おめでとうございます。
 

(1周年タグはTwitterやInstagramで、ファンの方々により企画・展開されていました。当方はnoteアカウントがあるので、拙いながら書いてみました。)

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」