関西コミティア71ありがとうございました!(出張編集部の話も少しあります)
こんにちは!
寒くなってきて嬉しいです。夏目じんです。
今回は2024年10月20日に京都パルスプラザにて開催された関西コミティア71にサークル初参加をしてきたので、記念に記事を書きます。
はじめに
まずはスペースにお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!!
おかげさまでとても楽しかったです。
Twitter(X)に書くには長すぎて、何度もツイート文を打っては消しを繰り返したのでこちらに言いたいことをまとめていきたいと思います。
ついでに出張編集部も行ってきたので、最後の方に出張編集部の話も書いてみました。
イベント準備編はこちらから。長いので別に読まなくてもいいです。
◯追記
ちなみに2024年11月13日現在、BOOTHで小部数になりますが通販開始いたしました。
イベント当日の朝から設営まで
イベントの前日はギリギリまで準備をしていたのであまり眠れなかったのですが、朝は得意なので普通に予定通り起きました。
ただ支度に時間がかかり、ほぼ朝ごはんを食べず出発。
値札をまだ印刷していなかったのでコンビニで印刷をすることに。
原稿は一週間前に入稿していたから余裕があったのにどうして当日に刷ることになっているんでしょうか。アホです。
ネットプリント登録をしてポストカードサイズに印刷しようとしたのですが、いざ印刷しようとするとB5以上の項目しかなく、その場で調べるとポストカードサイズは別で登録する必要があるらしいということを知ります。
焦りましたがポストカードサイズを二つ並べてB5で印刷できたので一応なんとかなりました。慣れてないとこういうことが起こる。
そこからイベント会場に向かいました。
結構ギリギリだったのですがなんとかサークル入場開始時間の5分前には到着できました。
その時はとにかく頭がイベントでいっぱいで天気のことなんて考えもしなかったけど、思い返すといい天気だった気がします。雨の日のスーツケースはしんどい。
会場に到着して、さすがに何も食べないのはまずいと思い小さいパン二つを口に突っ込んでからサークル入場の列に並び始めました。
まだイベントに参加するという感覚がなく、上の空でした。
しかし、スーツケースを持った集団の中に並んでみると緊張感が増して行って、ここにいる人たちみんなサークル参加するのか……と圧倒されます。
そもそも一般参加すらも一回しか経験したことがないのであまり勝手がわかっていませんが、ひとまず入場してから自分のスペースを探しました。
隣のサークルの方が先にいらっしゃったので、あ!!これは知ってる!!挨拶するやつや!!となり、なんとか言葉を発した覚えがあります。
初対面の人と会話することに慣れていないので「おはようございます……隣のスペースで……」と言うのがやっと。脳内シュミレーションではもっとハキハキ喋ってたのに無理でした。
自分のサークルスペースを見つけて設営している間にどんどん緊張して、緊張を抑えるために売り子にめちゃくちゃハイテンションで話しかけて設営していた記憶があります。
設営は売り子がテキパキ棚を作ってくれたのもあって予定通りにいけました。自分で棚を組み立てると倍くらいかかる。
その場でスペースに置いておく見本誌にさっき印刷してきた値札などを貼り付け、とりあえず設置。
本当は前日に家で設営準備をしたかったのですがそんな時間はなかった。
写真を撮って、売り子に背景のぼかし加工を頼んでから見本誌提出に向かいました。
戻ってきて設営完了ツイートをして椅子に座り、やっと落ち着きました。
地味に憧れていた……設営ツイート(ポスト)……。
https://x.com/natsumejin/status/1847814731270410484?s=46&t=Ste1QmVhyIUheLwz6c-FaA
A3のポスターを前日にコンビニで印刷して持って行ったのですが、紙がペラペラすぎて巻いた跡が残ってしまいダサくなったのでこれからは印刷所にお願いしようかなぁと思いました。
筒状の賞状ケースとかもありなんですかね。
この写真だと端が曲がっていますがいじってたら真っ直ぐになりました。
周りを見る余裕などほぼありませんでしたが、ここの一帯百合漫画置いてるんだーと思うと嬉しくなりました。
周りの人はどうかわからないけど心強い。気がする。周りに百合が好きですって人全然いないし。
百合友達がほしい。性癖暴露する以外に何話せばいいかわからんけど。
一般参加入場開始後
事前にトイレに行って、あとは座って待つだけだ、と思っていたらぬるっと始まってちょっと焦りました。まだ心の準備ができていない。
コミティアが始まっていきなり、何人かが目の前を足早に通っていき、すごいなーと思っている間に気付いたら向かい側にあるサークルに列ができて、これが即売会か!!といきなり洗礼を受けました。
そんな早足でサークルこられたら嬉しいだろうな……あ、近くのサークルすごい勢いで最初の一般参加の人が突撃しに行ってる……と数分疎外感を覚えながらそれらをぼんやりみていたら、開始3〜5分ほど?で新刊二冊とイラストカード2種の出した全てを「ください」と言ってくださった方がいきなり現れ、神かと思いました。
もちろん初参加初売りなので全く慣れておらず、!!???全部!!??となりながらバタバタ物を渡し、無配として置いておいた名刺とポストカードも回収していただいて、終始驚きながら席につきました。
全部!!??即売会では机にあるもの全種買うのが普通なのか!!??と思いましたがそんなことはない。
Twitterとかの告知をみてくれた方なのでしょうか……。こんな初参加サークルにいきなり……本当にありがとうございます……。
おかげさまで、やっぱり初参加でオリジナルは厳しいか……と悲しくならずにイベントを始めることができました。
そこから12時まで数名購入してくださり、驚いたのが「新刊二冊ともください」と言ってくださる方ばかりでびっくりしました。
正直、1時間に1、2人ぐらいかな……購入してもらうとしても片方だけかな……と思っていたので、何冊か渡したあと時計を見たらまだ12時!!??となりました。
人が来るペースが想定より早すぎて体感1時間30分は経ってた。
緊張のせいで12時をすぎても全く空腹を感じず、隣で売り子がお手製のパンケーキ(ジムに行って鍛えているらしくダイエット食みたいなパンケーキを前日に作っていた)を食べているのを眺めていました。
緊張で喉はひたすら乾くのでお茶は飲んでました。
お菓子も持ってきたけどそれすらも喉を通らず……。
座って、来てくださる方をできるだけ凝視せずに、でも何か言われても聞き漏らさないようにタイミングがくるまでじっと待っていました。
隣のサークルの方もとても親切にしてくださり大変助かりました。私の出していた本も2冊とも買っていただいてしまった……。すごい……コミュ力……すごい……絵も……上手い……。
上手く話せなかった気がするので印象の悪いことをやらかしていないか心配です。
この辺りには住んでいない友達も急に来てくれて、知り合いは誰も来ないと思っていたので嬉しかったです。
一番テンションが高かったかもしれない。
LINE直前に見てなくてごめん。
見本をじっくり見てすごく悩んで(?)買ってくれた方とか、そこまで吟味して買ってくれるんかい!!って感じで嬉しかったし、サークルスペースをじっと見て見本に手を伸ばすまでの間とか、あの緊張感は即売会でしか感じられない体験ですね。
イベントに参加すると頭がおかしくなって1000円とかぽんぽん出せるようにはなるけど、よく知らないサークルに1000円出すのは簡単なことではないかなと思います。ありがたい。
新刊ください、と言われ、あ、あの……2冊あって……どっちですかね……と申し訳なく返すと、えっ!?と反応されたのでもう少しわかりやすく新刊!!と出しておけばよかったかもしれない。
でも2冊あると言ったら「じゃあ2冊ともください」と言われるとは思っていなくて嬉しかった。
新刊って全部買う文化があるんですか???ありがたすぎる。
初参加やし何出しても新刊や、まぁお品書きには書いておいて見本誌には値段以外なんもかかんとこ、と思っていたのですが、イベントにきて初めてうちのサークルのことを知った方は初参加とか知らんこっちゃないので初参加でも新刊アピールをしたほうがいいみたいです。
途中で漫画編集部へ突っ込んでいったので、1時過ぎから40分ほど席を外していたのですがその間に4人ほど購入していただいたそうで(!?)立ち会いたかったな……と思いました。
でも売り子の方が明らかにハキハキ喋れるので正直買う時の安心感はあると思います。
もしかしたらこの時間帯がピークなのかもしれない。
イベント終了まで残り1時間ほどで席に戻り、そこからまたさらに数人購入してくださいました。
終了の15時直前ぐらいまではスペースを広げていましたが、すっかり減った本を見てとてもほっとして過ごせました。
慣れない撤収作業を終わらせて、ホクホクしながら帰りました。
打ち上げとかやってみたかったけど、売り子が友達とご飯を食べる約束をしていたので私は1人家に帰りました。
帰ってきたらやっと空腹感がきたので食べるはずだった昼食を今更食べました。
一応、売れた時間と冊数を記録していたのでその紙を見て売れた数を計算していると、あることに気づきます。
小部数ではありますが、最初に考えていた部数で刷っていたら、完売していたということに……。
というのも、入稿の時にプラス5部で見積もり出してみたらほぼ値段が変わらなかったので予定よりも5部多めに刷っていたのですが、それがなければ完売していた数を売ることができていました。
部数は悩んで色々調べて、初参加でオリジナルなやこんなもん、という数字を見て現実ってこんなもんだよな……これ多いかな……とビビりながらちょっと多めに刷っておいてよかった。
一冊も売れない可能性も考えて、心を少し強くして挑んだつもりですがその心配はなく、7〜8割が無くなり、最終的に数冊残る理想の状況になりました。
完売って憧れですけど、100部とかそれぐらい多い冊数だからすごい!ってイメージで、ほしいと言ってくださる方に全部渡る方が私は嬉しい。いやそれは100部でも変わらないかも。
印刷はそれぞれ違う会社、全て違う紙で頼んでいるので、もしお手元に本があったなら、そういった違いも見ていただけたらな〜と思います。
ちなみに単価はどちらも500円にしたかったのもあり、ほぼ変わらないように調整しています。
ただ印刷会社の関係で送料を引くと「アイドルにガチ恋してもいいですか?」の方がページ数が10ページ少ないのに単価が高いです。こちらを刷った印刷会社はその時は送料無料だったので、送料分表紙にオプションで蛍光ピンク(普通はCMYK印刷だけどプラスで蛍光ピンクが足される)がついています。
ちなみに使った紙とか印刷所は、最初に紹介した同人誌を作るまでの記事の最後の方に載せています。
今回の新刊は完売したとしても印刷費すら回収できないのですが、同人誌の趣味とはそういうものだと思います。
自分で暴走して勝手に作ったので売り上げは気にしていません。
少しネガティブになる話をしますが、今まで絵を描いててよかったなーと思うことはあまりなくて、高校の絵の展示会的なやつでめちゃくちゃ努力して描いたのに自分だけ絵の感想がもらえなかったこととか、ポートフォリオが通らなくて希望の会社に就職できなかったこととか、勝ち負けじゃないけどどちらかというと負けみたいな出来事が色々あり、でも描くのは好きだから辞められなくて、自分のためだけに描こうとなんとか続けてきた過去があり……何回も言いますが想像していたよりもたくさんの人が来てくれて、自分の作品に対価を払ってもらえるっていうことが凄すぎて、描いてきてよかったなーと思えました。
根がネガティブすぎて人生が垣間見える重い文章を書いてしまった。
いつものことかもしれない。
出張編集部に行った話
途中で出てきましたが、出張編集部に行ったときの話もここでまとめて書いておきます。
出張編集部ってどんなイメージがありますでしょうか。
これは本当に編集の方によるだろうからなんとも言えないですが、前のイベントで出張編集部に行きまくってた知り合いが、みんな優しかったけど1人だけちょっとな〜って人に当たったと言っていたので、あぁ本当にレポ漫画みたいに変な言い方されることあるんだなぁと思っていました。
そんなことがわかっていても、突っ込んでいけたのは思ったよりもたくさんの方が来てくれて何言われてもダメージ受けなさそう、と確信できたからです。
始まって2時間ですっかりお祭りテンションになった私に怖いものなどありません。
コロナワクチンで迷走神経反射を起こしてぶっ倒れるくらいメンタルが弱いですが、いいのか悪いのか思い立ったらすぐ行動してしまうところがあるので1人で2階に乗り込んで行きました。
関西コミティア70のときは正直過疎っていたというか、誰も並んでいない編集部があったりしたのでそのノリでいくと、なんとどこもほぼ満席。
なんとなくここに行こう、と前日にメモをしておいたところが4社ほどあったのですが、サークルに売り子1人で長時間放っておけないし、1、2社ぐらいにしよう、と決め、とりあえず私が買ったことのある百合漫画を出していた編集部に並びました。
待っている時間が結構長かったので、これ二社目行けないなーと悟りました。
何社も編集部回りたい人は朝から張り付いてないと厳しそう。前回の大阪の関西コミティアのときはここまで人いなかった気がするんだけどな。
自分の番が回ってきて、同人誌を二冊渡し、読まれている間宙を見つめたり下を向いたりできるだけ自分の同人誌を目に入れないようにしていました。
めちゃくちゃじっくり読んでくださったので、目の行き場が常になかった。
2冊とも読んでくださった後、色々アドバイスをもらいました。
たまたま私が持っていてる百合漫画描いてる作家さんの担当の方だった。
私は字が下手なので、iPhoneにメモをとりました。
仕事柄、よく打ち合わせをするのですがだいたいiPhoneでメモをとっています。ので慣れてはいますが、やっぱり紙よりスマホの方が失礼そうに見えるかもしれないし、激しく相槌をしながら指を動かしていました。
色々言われましたが、悲しいことに褒められた箇所は特になく、ストーリーとかキャラとかコマとか、背景以外の初心者ひっかかりポイントみたいなところをほぼ全て突っ込まれました。
途中で一番イチャイチャが描きたいって感じがするので〜というようなことを言われ、それはそう。だと思いました。面と向かってはっきり言われると恥ずかしい。
実際に漫画を見せてもらいながら(しかも私の持っている百合漫画だった)、ここはこうなってて〜みたいな感じで教えてもらったのでなるほど!!となりました。
一番、あぁ……となったのは、絵に色気がない、可愛くない、と言われた部分。
というのも、大学生の時、自分から先生にこの絵どうですか?とアドバイスを聞きに行った際、顔が可愛くないと言われた経験があり、そこで初めて自覚したのですが、また言われてしまった……。
もしかしたら本気で可愛いと思ってくださる方もいるかもしれないですが、私自身描いている中で、何回描き直しても可愛くないな……エロく描きたいのに全くエロくない……となるので本当にそうなんだと思う。
絵が上手くなったら可愛くなると信じてきたけど、別ものだということに最近気づきました。
でも毎回そういう指摘をもらった後に、絶対誰が見てもいいって思える絵をいつか描いてやる!!!と最終的には燃えるのでメンタルめちゃくちゃ弱いくせに負けず嫌いなので絵を続けられてきたところがある。
でも今の絵がいいって言ってくれる人がいるならそれはとても嬉しいことです。
イベントでも褒めていただけてすごく嬉しかったです。
今振り返ると悲しいですが、前述の通りお祭りテンションの何を言われても無敵状態で行けたので言われた当時はダメージをほぼ受けず、前向きにアドバイスを聞けました。
あとアドバイスに対してダメージを受けなかった理由がもう一つあり、まさかの表示させてはいけないレイヤーを表示したまま印刷してしまったというミスが読んでもらっている途中の指摘で発覚して、漫画の描き方云々より原稿ミスして印刷してしまったことの印象が自分の中でデカすぎたのも大きいです。
購入してくださった方には申し訳ない……なんだこれ?となった箇所があってもスルーしてください。ページが入れ替わったりとかは何もないので、読む分には問題ありません。
絵とかは頑張れば上手くなるけどレイヤーの表示ミスは漫画に何も関係ないのでショックでした……。なぜ気づかなかった。
でも著作権にひっかかるようなものではなかったのでそれは不幸中の幸いでした。
結果的に別のダメージは受けていますが、とても勉強になる話をしていただき、次はもっと上手く漫画を描きたいなーと思いました。
言語化されると、あ!確かに!!となることばかりで、もし今回の話を再販するかDL版で売るかするとしたら指摘された部分を直してから販売したいです。
別に漫画家になりたいとかなく、読む人のことをほぼ考えずにただ好きなものを描いただけなのに、このままだと自然と商業の道を目指しそうになってて変な気分です。
今漫画読むとコマ割りとか人物の配置とか気になりまくり、集中できなくなってしまった……。
でも仕事にするとなると楽しく描くってことが難しそうだから一生同人でもいい、気もする。
正社員やってる今もなんだかんだ楽しいので。
前にゲーム会社落ちて悲しいと言っていたけど受からなくてよかったとも思っています。
イラストを描く仕事についていたら絵が嫌になっていたかもしれない。
まとめと今後について
ということで、初めてのサークル参加はこんな感じでした。
前日にやっぱ出たくねぇ……と思いながら怖々イベントに参加してみたら、想定以上の多くの方にお越しいただき、しかも購入までしていただき、めちゃくちゃ嬉しくて楽しくて、とてもいい経験になりました。
改めて、皆様ありがとうございました。
イベントが終わって時間が経った今でもずっと嬉しい気持ちだし、仕事で先方との打ち合わせに6時間以上かかって自分の仕事をする時間がなくても、この前は楽しかったな〜と思って乗り切れています。でも長時間の打ち合わせは誰も幸せにならないからやめてほしい。
次のイベント参加は未定です。
たくさんの方が手にとってくださったので浮かれているところがあり、すぐ次のイベント出たいなと思ってはいますが、最初に2冊作ってしまったせいで本を作るのはとても大変なことだという感覚が根付き、あの作業をまたやるのか……。となっているのも事実。
描き始めるとめちゃくちゃ楽しいのですが、不眠症やら上手く描けないことへの苛立やら締切やら、ネガティブな感情にも苛まれてしまうので次の作品を描くにしてもイベントに出るのは半年後ぐらいにしようかなぁと思います。
できれば毎回新刊出したいですしね。
半年に一冊が限界かな……。2冊新刊持っていくのはもう二度とやらないかもしれないですw
関西コミティア以外にも東京のコミティアかコミケにも行ってみたいです。
コミティアなら創作百合、コミケならシャニかその時ハマってるコンテンツの二次創作かな……。
最近はぼざろとニジガクが良すぎて頭を抱えています。描くかはわからない。
では、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
またどこかでお会いできたら嬉しいです。