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謎の大下水道工事

ウチの前の下水道工事が始まったのは、引っ越して間もない1月末でした。その時に工期は半年くらいだろうと言われていたのですが、(申し訳ないけど)どうせチンタラチンタラと時間だけはかかっても、それほどの工事ではなかろうと、勝手に想像していました。この道路は国道6号線へ出る支線のそのまた支線の生活道路で、交通量もなく、ごくフツーの民家と空き地が繋がっているだけです。もちろん工事はここだけではなく、Covid のおかげで不幸中の幸いとばかり、シェムリアップ中が至る所で掘り返されています。

まず、前半の進捗状況がお知りになりたい方は、4月4日にアップした上の記事をご覧ください。あれから1か月半たったわけですが、あの頃からますます暑くなって、車の出入りができるようになることを心待ちにしていました。私の車は少し離れたお宅に置かせてもらっているのですが、もうチャリで出かけられるような気温ではなくなっていたからです。

しかし、毎日工事の様子は見ているのですが、いったいどこまでやったら終わりなのか、その完成図もまったく想像できず、何が何だかさっぱりわからず、一度掘って埋め戻したところをまた掘って。。。というのはたびたびで、この暑い中、どうしてもっと効率的な仕事ができないんだろうと、(多分)日本人の私はため息が出るほどでした。

ただし、段取りは悪いように思うのですが、工事は着実に進行しています。一時期ロックダウンのせいか休止していたのですが、じきに回復しました。日本人ではとても耐えられそうにない暑さの中で、長そでにヘルメットにマスク姿で、1日8ドルとか聞いている収入のため、みんな一生懸命働いているのです。 

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左側はすでに完成しているボックスカルバートの天井部分。かつてはドブ川が流れていたところです。4月25日撮影。

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ウチの側から見た様子。完全に遮断されていて車は通れません。

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山から土を運び入れて道路をならしています。KOMATSU の重機です。

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ならしたところに、コンクリートを混ぜたバラスを入れて、CAT(日本キャタピラー)の重機で固めます。

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写真だけではわかりませんが、このいでたちで体温並みの暑さの中、肉体労働というのは、とても日本人には耐えられないと思います。

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おお!5月2日、待望の土が運ばれて来ました。いよいよ車が通れそう!

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溝が埋められて車が通れるようになりました。SAKAI の重機。これも日本製です。5月4日撮影。

この2,3日後に、私は預けてあった車を、自分の庭に入れました。中心部のロックダウンも解除されていたので、これでようやく買い物にも行かれます。

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ところがですっ!14日に出かけようとしたら、再び見事に掘り返されていたのです。間が悪いことに私はちょうど前日、体調が悪くて一度も外に出なかったのですが、その13日にやられました。左手、木の橋の向こう側にブルーの排水管が見えますが、おそらくは、それを設置するのを忘れて埋めてしまったのでしょう。信じ難い段取りです。

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コンクリ入りバラスを入れた道路側は、それで終わりではなかったのです。

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意外に早く、新たに山土が運ばれてきて、溝が埋められてゆきます。このトラックがなかなかスゴイです!5月16日撮影。

簡易舗装かと思っていた道路は、なんと、コンクリート舗装になるようです。アスファルトとどう違って、かかる費用がどう変わるのかわかりませんが、私が想像していたのよりずっと立派な道路になるようです。5月16日撮影。

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上のコンクリートミキサー車は「東風」、初めて見る中国製です。向かい合っていたのが「HINO」、日本と中国は、何かと‶支援合戦″をしてにらみ合っています。

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これも日中重機合戦です。

溝に山土を入れ、重機で固めて、いよいよ車が通れるようになりました。あのドブ川の上がこんなに立派な道路になって、そりゃドブ川にもそれぞれ歴史はあるけれど、さすがに氾濫するのが恐ろしかった。本格的な雨期に入る前に工事が進んでよかったです。あ、セイハーが帰って来ました。5月19日撮影。

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しかし、通れるようにはなったけれど、私は車を入れるのを止めました。いつまた通行不能になるかわからないからです。この向こう側のコンクリート舗装された道路の断面に、鉄のジョイントが出ていますが、あれはいったい何のために打ち込んであるのでしょう?

手前側、ボックスカルバートの天井部分とは30センチ以上の段差があります。まさか1車線1方通行の道路にするわけはないし、この段差はなくさなければならないはずです。ということは、ボックスカルバートの上にまた盛り土をしてコンクリート舗装するのでしょうか?

しかし、そうなると、この道路というのがものすごく高い位置にできることになって、車の出入りをさせるためには、ウチに入るための私道に盛り土、ないしはスロープを付けなければなりません。もちろんウチだけじゃなくて、だいたいどの家も同じくらいの高さに出入り口はありますが、確かにウチに入る私道は低めではあります。

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これが今日、21日の写真です。人と車の出入りは以前よりずっと少なくなりました。半年の工期だとするとまだ2か月もあります。この先どうなるのか?あのジョイントがどのように使われるのか?‶謎の大工事″が完了した日には、またみなさんにお知らせしたいと思います。

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