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カンボジア方式なんで……

6月16日に第2期工事が始まって以降、最初の数日こそ降ったのですが、それ以降、時々パラパラッとはくるものの、まともな雨はほとんど降らない日が続いているのです。おかげで工事は順調に進んでいます。

6月19日

しかし、暑いのです。私は毎日欠かさず現場に行っていますが、日中の風の通る日陰で35℃、日向は40℃。モリンガを植える畑の準備をしたいのですが、とてもじゃないけど、無理³!グロッキー気味です。

6月20日

いい歳こいて、なんでそんなに毎日現場まで30分車運転して往復してるのか?というと、それは工事現場が″カンボジア方式″だからです。

とにかく、″図面″というものがいっさいありません。基礎を始める時には、地面に棒きれでズズーーッと線を引いて、「だいたいこんな感じかなぁ~」と大工さんと話し合って、目印に短い割り竹を差し込んで終わり。

6月21日

それで、床面積だけはだいたいわかったのですが、天井の高さはもちろんのこと、窓の位置と個数、扉の位置とどちら開きなのか、コンセントとスイッチの位置、冷蔵庫や洗濯機(余裕ができたら買いたい)の置き場所、便器やシンクの形、タイルやペンキの色………とにかく、何から何までその都度大工さんと相談しながら、時には資材店に一緒に行って決めなければならないのです。

6月22日。下水道というのはないので、地下浸透です。トイレの屎尿もシャワーのシャンプーも台所洗剤もすべてここに流れ込みます。如何ともし難いです。私個人的には、廃油で石鹸作ります。
6月23日

例え″掘っ立て小屋″程度とはいえ、私にもこだわりや希望はあるので、結局のところ、毎日現場に通わざるを得ないのです。もちろんもっと大きな家や街中の店舗、住宅などは、当然″工務店″が施工し、設計図というものがあるのでしょうが、″田舎の大工さん″にはそんなシャレたものはありません。ただそれ自体は、私はむしろ村の人たちのわずかな収入の足しになればと思っているのですが、とにもかくにもこの暑さにまいっているのです。

それと、モリンガの移植です。現在の家には、1年モノ2年モノ、合わせて16本ほどのモリンガがあるのですが、これをまずファームに移動させなければなりません。これが一人だとなかなかタイヘンなのです。セイハーは自ら積極的に手伝おうという気はさらさらないので、仕方なく自分であれこれ工夫しながら、頭を切り詰めて、1本ずつ車に乗せて運んでいるのです。

下のトレイが直径20㎝、ちょうど菊ごぼうの太さです。これはすりおろしてワサビのように使うらしいのですが、私は少し乾燥させて、自家製健康酒に漬け込みます。

掘り起こすのと車に積み込むのは力仕事でセイハーに頼むのですが、これがもう、何度言っても、ブチッ!と力任せに根を引きちぎってしまうのです。どうしてこう乱暴なのか、頭が(>_<)です。モリンガは丈夫なので、多分根付いてくれるとは思うのですが、2年間手塩にかけたモリンガが枯れてしまったら泣くに泣けません。

ちょっと写真の色が悪いですが、最初に移植した1本です。今のところ生きてます。

切り落とした枝から葉っぱを取って(これケッコウめんどくさい!)乾燥させてお茶にします。薄めのほうじ茶といった感じで飲みやすく、最近は冷蔵庫で冷やして毎日飲んでいます。将来的には、私はこれの商品化をめざしているのです。

枝の方は挿し木です。これまでにも何度かやったことがあるのですが、活着率はメチャ悪かったです。ただ、YouTubeで、砂糖水に浸けておいてから挿すといいと書いてあったので、今回はその方法でやってみます。雨期なので条件はいいでしょう。

今日は久しぶりに午後に本格的なスコールが来て、ちょっとだけ温度が下がり、ようやくここをアップしました。日曜日にはセイハーが手伝ってくれそうなので、いよいよモリンガ畑作りを始めます。

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