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鞭打ちの刑に果たして効果はあるのか?

しばらく車を動かしてないので、久しぶりに車でアンコールマーケットに行こうとしたのですが、目的地までたどり着くことができませんでした。シェムリアップ川に架かる橋にはすべて何人もの監視員が立ち、以前自転車でくぐりぬけて通った時とは、まったく雰囲気が違っていたのです。

1ヵ所、通れそうな橋があったのでヤレヤレと思いっきり突っ込んだら、許可証を見せろと言われて、バックして戻るのが大変、ポリスにメチャ手を焼かせてしまいました。

大動脈の6号線の橋を渡ることはできたのですが、その先、街中の方に入る道は封鎖され、やむなく右折してアンコールワットの方に向かったのですが、今度は工事中でどこをどう曲がっても通行止めの袋大路で、我が家に戻るには、来たとおりの道を忠実になぞるより他手はありませんでした。エンジンを動かすことが主目的だったので、それはなんとか果たせたのですが、オールドマーケットも封鎖されているし、この先どこで買い物をしたらいいのでしょう?

いつの日からか、アルコール類の販売も禁止されたようです。帰ってからいつものおばちゃんの店にビールを買いに行ったら、手招きされて、奥の自分の家の冷蔵庫からこっそり出してくれました。とにかく、プノンペンの状況を受けて、日々刻々と規制が厳しくなっています。

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プノンペンでは今日から、ロックダウンされた地域に、モバイルマーケットというのが走っているようです。

幸いなことに、シェムリアップでは16日にひとり感染者が出て以降、今日までゼロを保ち続けています。現在州間の移動は禁止されているので、それが守られてさえいれば、このまま抑え込むことができるかも知れません。

ところがです。今日の Khmer Times に:

2 star Lieutenant General “smuggled 28 Chinese nationals from Phnom Penh to Svay Rieng”

という記事が出ていたのです。この2つ星の軍事将校は、軍事戦略研究チームの副長官でもあるらしいのですが、28人の中国人をプノンペンからスバイリェン州(ベトナムに隣接)に秘密裏に越境させたというのです。この将校自身は4月1日から5月30日まで、州間移動の許可証を持っていたようです。現在、この将校と28人の中国人はスバイリェンの警察署で尋問中。28人といえば、中型のバスで移動しなければならないけど、どうやって越えようとしたんでしょう?そうとう多額の‶table money″が動いたのは間違いないですね。

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こんな記事もありました。現在プノンペンはロックダウンされていますが、その中でも特に危機的状況にある市の中心部にはレッドゾーンが指定されています。基本的に自宅から出ることは許可されていません。それでも、禁を破って外出しようとする若者たちが後を絶たないようです。そこで警備をするポリスがラタンの鞭を携えているようですが、ある人が、外出しようとしている男性をポリスが殴打している写真をFace Bookに投稿したのです。

当然、市民からは様々な意見、批判が寄せられ、「政府はすでに発行した法律を適用すべきであり、鞭打ち棒を使用し続けると、カンボジア社会の良いイメージにはならないだろう」という意見が取り上げられていました。これが Khmer Times の見解かと思われます。

それに対して当局は、違反者に対するこれらの厳しい措置の適用は、彼らを逮捕、罰金、または法廷に送るのではなく、彼らへの警告のためであると語っています。

4月15日以降、プノンペン当局が封鎖措置に違反して逮捕したのは121人。そのうちの11人がプノンペン市裁判所に送られ、6人がプレイサー刑務所で服役することを宣告されています。

日本では考えられないやり方ですが、もしかしたら、世界一‶規制が緩やか″な日本では感染者の数は一向に減少せず、さて、みなさんはどうお考えでしょうか?

*カンボジア Covid-19 情報 4月22日 フリペ Phnom より転載

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