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白内障手術てんまつ記 5

横浜→名古屋

7月10日、横浜から名古屋に向かいました。高速バス2500円!バス料金はシーズンによっていろいろなのですが、今回は安かった!5時間ちょっとで着きます。

        横浜のバスターミナルにこんな扉が。色違いだけど、なつめによく似てる!

それにしても、日本は移動にかかる交通費がほんとうに高いですね。ちなみに、シェムリアップ⇔プノンペン(317㎞)は、バスで1000円からいろいろ。最近は3500円くらいの、個室夜行ホテルバスというのが走っているようです。あとミニバンで乗客が集まり次第出発という個人経営の車が、国道沿いで客引きをしていますが、窮屈なので、私は使ったことはありません。シェムリアップからは、バンコク行のバスもありますが、5000円くらいだと思います。

中国では、北京⇔ウルムチ(2783㎞)の鉄道が10000円ほど(寝台車など、料金はいろいろ)です。一度乗ったことがありますが、車中2泊して3日目に到着します。あの時はまったく偶然、アマングリさんという昭和薬科大留学中のウイグル人女性と一緒になって、いろいろ案内してもらいました。もう10数年昔の話で、なつかしいです。

「ほんとうはウチに泊まってもらいたいんだけど、政府が外国人泊めるの禁止していてね……」と顔を曇らせていたけれど、今頃はどこでどうしているんだろう……。ウイグルのニュースが目につくたびに思い出します。

名古屋では約束していた4人の友人たちにそれぞれ会い、みな同世代なので、別れ際には少し胸をよぎるものがありました。免許証の更新を済ませたので、次に帰るのはおそらく3年後。

今回はとにかく、6か所の医療機関に13回も通いました。もちろん生まれて初めての経験です。帰国間際の3日間も、朝起きると身体がフラついて、尻もちをついてしまうことがあり、医者に行きたかったけどちょうど土日だったので、もう見切り帰国です。

セントレア空港

久しぶりに中部国際空港ーセントレアから出発です。セントレアが便利なのは、空港までのアクセスが短いこと。名古屋駅から約35km、特急に乗ると30分で着きます。成田や関空はアクセスが長いため、早朝便などは前夜宿泊を余儀なくされるのですが、時間的にはかなり余裕ができることになります。ターミナルビルも比較的小さいので、移動時間も少なめ。他の空港とはちょっと違う独特な構造になっていて、世界の空港格付け会社(そんなものがあるのか?)から5つ星をもらっているようです。まぁ、機会がある方は、ぜひ一度ご利用をご検討ください。飛行機に乗らない家族連れなどもときどき遊びに来ているようですよ。

搭乗ロビーも広々ゆったりです
そういえば、オリンピックも近いですね
一番上の、ホーチミン行が私が乗る便。ヨーロッパ便など皆無ですね

今回は、ベトナム航空朝9時の便で、5時に起きて、友人宅は6時前に出ました。ところが、チュックインするときに2時間半遅れていることを知らされ、カウンターで2000円分の「お食事券」というのを渡されたのです。

2時間程度の遅れでこんなものくれるなんて、さすがIATA!LCCなら何時間遅れたってほったらかしです。買い物もできると聞いて、私は買い忘れていた歯ブラシ(日本の歯ブラシは使いやすいのです)と、なぜか、青柳ういろうの一口ういろう、というのを色とりどり10個買って、とても得した気分になりました。ホーチミンでの退屈な待ち時間が短くなるわけだし、こんなことなら遅延大歓迎!

世界はQRコード!

IATAのフライトに乗って、私の一番の楽しみは映画を観ることです。日本語のものは限られていますが、それでも時間つぶしには最適です。最近観たものの中では、ジャ・ジャンクーの『罪のてざわり』が秀逸。中国って、あんだけ国が人や文化を弾圧しまくっているのに、どうしてあんないい映画が創れるんだろうと不思議に思います。しかし、ベトナム航空には中国映画は1本もなかったですね。中国とベトナムは仲が良くないですから。

ところが、今回乗り込んだ航空機には、座席の前にモニターが付いてなかったのです。え~っ、これまでは日本⇔ベトナムの航空機には必ず付いていたのに、どういうこと?

と、座席前のポケットをさぐっていると説明書が出てきて、「このQRコードを読み込んで、ご自身の端末でお楽しみください」と書いてあったのです。まったく最近はどこ行ってもQRコードQRコードの連発で、なんでこんな寄生虫みたいな絵柄にあれこれ指図されなければならないのか、私はまったく不満です。

カンボジア入国時の入国カードと税関申告書も、この7月から事前登録してQRコードを示す方式に変わりました。こんなんじゃ、いずれ劇場や映画館の入場券も、列車やバスのチケット(今回横浜→名古屋のチケットはQRコードだった)も、自分の大学や高校に入るのも、公園や図書館や市役所に入るのも……、すべて事前登録してQRコードを提示しないと入れなくなるのでしょうね。

と、これを書いている今、オリンピック間近のセーヌ川の両岸では、通行するだけでQRコードが必要なんだとか……、ニュースでやってました。

QRコード読み込んだところで、イヤホンを持っていないので、映画はあきらめて、窓から外の景色をぼんやり眺めて過ごしました。それでも夜行便と比べればずっと楽な6時間ほどです。

ハノイ上空

ホーチミンのタンソンニャット空港で1時間ほど待って、シェムリアップ行きに乗り換えるのですが、待合室でちょっと目を引く光景に出会いました。小中学生らしき一団が、実に楽しそうにわいわいがやがや騒いでいるのです。恐らくは小中一貫校ではないかと思うのですが、引率を含めておよそ30名。日本人ではないなとすぐにわかったのですが、話声を聞いていると韓国人のグループでした。修学旅行でアンコール・ワットに行くのでしょう。私も飛行機には、ずいぶん昔からしょっちゅう乗っている身ですが、この光景は初めてでした。ここ最近のハノイ空港でもそうですが、世界の風景はどんどん変わりつつあるなと感じます。

ホーチミン上空

ということで、7月15日、シェムリアップに戻りました。空港からのバスが2時間待ちだったので、単身で来ていた日本人の若者とタクシーをシェアしたのですが、あろうことか、「僕、コロナ罹っていて、3日前に退院したとこなんです」というのにはビビったけど、あれから5日たっているのでセーフでした。世界で今さらコロナ流行なんて、日本くらいじゃないですか?

今回の滞在は1か月と4日間。病院通いの日々でしたが、肝心の白内障の手術の方は、無事に成功したようです。もっとも、処方された目薬を1日2回、3ヵ月もささなければならないので、まだまだ気を抜かずに目を労わりながら過ごしたいと思っています。

トッケイファームへは、翌々日に行ってみましたが、思っていたよりは″水浸し″状態ではなく、モリンガも葉っぱを広げていたし、あちこちで雑草も茂っていました。実は私は、この雑草たちが繁茂することを願っていたのです。ここからが、本格的な土づくりの第一歩です。

今回はなかなか疲れが取れず、ファームへ行っても仕事になりません。しばらく休養してしっかり体調を整えてから、またみなさんに様子をお知らせしたいと思っています。





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