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ハッピー クメール ニューイヤー!
クメール暦の新年の日時は毎年変わり、女神トンサテヴィーが天から降臨してくる瞬間に新しい年が始まります。今年は、4月14日午前10時です。
我が家の界隈では大晦日は比較的静かで、遠くのレストランからカラオケの音が10時過ぎまで響いてきたくらいでした。
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さて、新年を迎える時間はさぞかし川べりの公園が賑やかだろうと朝8時頃に家を出ました。自転車も通れないと聞いていたので、徒歩です。ところが、9時過ぎに到着したのですが、拍子抜けするほどに静かで、自転車はおろか、車もフツーに通っていたのです。連なる屋台もほとんどがまだ準備中で、観光客もぽつぽつ。あれっ、話がちがう………ぞ。
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暦が変わる午前10時にはさぞかし盛大に花火が打ち上げられ、ごったがえす人波で身動きもままならないほどになるのではないかと、私は勝手に想像していたのですが、まったく思惑が外れました。花火を上げるためには大掛かりな装置が必要になり、それを探したのですが、シェムリアップの川面はいつも通りで、ほんのときおり観光船が行き来しているだけだったのです。今年は割合に涼しいのですが、例年、クメール正月というのは、1年で一番暑い時期で、時に40℃を越えます。なるほど、日中は私のようにウロウロ出歩くこともなく、日が暮れてから賑わうのでしょう。
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“初詣”に来ている人はいるだろうと思い、すぐ隣にあるお寺に行ってみました。ここはプレ・アンチェー、プレ・アンチョムという対の立像が祀られていて、いつも参拝客が絶えないところです。
私にはすでに耳慣れた音となった、仏事音楽のピンペアト。結婚式でも演奏されます。
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ミス・ジェイ・ティエットという、16世紀にシェムリアップに実在した女性を祀っています。
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これは正月だけでなく、何か行事があるときに寺の境内で売っています。この小鳥たちに願をかけて空に放つわけです。日本ならすぐさま“動物虐待”だと訴えられますが、こちらでは昔からあった風習なのでしょうね、小鳥たちはたくさんいます。
けっきょく河畔の公園では何事も行われず、すっかり陽が高くなってじりじり気温が上昇してから私は家に戻りました。トゥクトゥクに乗ればよかったのですが、途中で何か正月らしい写真が撮れるのではないかと欲を出し、歩いて帰ったのです。ここ数日は例年通りに暑くなっていて、もう頭から背中から太陽にあぶられて、いつ熱中症で倒れるか、日陰に来ては休み休みしながら、15,000歩ほどでようやく我が家にたどり着きました。
さて、フツーの年寄りはここまでで寝込むものですが、正月の様子をお届けすると、前回お知らせした以上、日が暮れてから再度出かけなければなりません。私も初めて経験する“水祭り”の写真がいるからです。さすがに今度は自転車で出かけ、近くのお寺の境内に停めました。
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すでにみんな戦闘態勢に入っており、まずはお寺で水の補給です。一番賑わうのは PUB STREET という繁華街で、河畔の公園からひと続き、雨も降っていないのに、すでに路面は水浸しです。
私が最初にこちらに来た頃は、この界隈はもっぱら外国人観光客の牙城で、カンボジア人だけのグループはあまり見なかった気がするのですが、年を追って地元の人たちの盛り場へと変わって行っているようです。もちろん Covid の影響は大きいのですが、カンボジアの人々の生活水準も上がってきているように思います(格差の実態については、シェムリアップにずっと住んでいる私にはよくわからないです。いずれ農村部で生活したいとは考えていますが、言葉がネック)。
もちろん私自身も全身ずぶぬれです。さすがに少し疲れました。続きはまた。。。
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