移行作業。Evernote→??

Evernoteからの移行作業中。
昔書いた書き散らしが出てくる。
もったいないから供養がてらnoteに。



環境が変わればサービスは使われなくなる。着メロ・スマホゲーム・mixiページ…etc
サービスの流行も完全に読み切れるわけでなく、偶然が引き起こすことも多いと思います。
その一つとして将棋ブーム。
将棋ブームの起点は、断言できます。ニコニコ動画(ニコニコ生放送)。
重要な起点としての一つ、「川上量生」「米長邦雄」の両者。
https://weekly.ascii.jp/elem/000/001/488/1488960/4/ 以下、一部抜粋

主観的に今から申し上げますと、正直私としては故・米長会長に半ば強引に無理やり、実は逃してもらえなかったということが本当のところなんですけども、そういう経緯で電王戦がスタートしたわけなんですが、ひとつ電王戦が盛り上がった背景というのは、一番最初に5対5という、わりと変則的な形で人間とコンピューターが対決することだと思うんです。
そのきっかけというのが、元々、故・米長会長が5年間かけて5つのソフトと対決するということに、コンピューターソフトが5年間では長すぎるという感じで、かなり険悪な決裂みたいな会議が、第1回電王戦の初日の時にありまして。そしてその場で、もう今日は対局しないっていうところの危機からスタートしたのが、第1回電王戦なわけなんですが、その時に私がとっさに、「じゃあ我々がそのぶんある程度の費用も出しますので、1年間で5回やりましょう」ということで、たまたま事故的に始まったのが5対5で、その結果毎週1試合ずつやるっていうことが、大変な話題になり、1週間ごとにどんどん話題が広がっていくということで、電王戦が世の中に大きなインパクトを与えたのかなって思います。

この一幕、この一瞬。
電王戦自体が存在せず、今の世界線が存在しなかった…、
振り返ると、そんな興奮と恐ろしさを併せ持った一幕だったのだろうと思うのです。
(この抜粋に思うところは他にもあり。米長邦雄先生が「5年間では長すぎる」という発言には自身の健康状態を含んだものだったのだろう…とか。もしこの「5年間では長すぎる」という発言がなければ、「第一回電王戦」にして「電王戦最終局」だっただろう、とか)
もちろん、その以前からあったWSCの功績が前提ではあるのですが、
米長邦雄VSボンクラーズがネット中継され、
将棋AIというものの存在が周知され、
電王戦によるプロ棋士VS将棋AIのガチンコ勝負が話題を呼び、世間の注目を集める。
更に引用、佐藤叡王の一答。

――6年間棋士とコンピューターとが戦ってきて新しいファンの開拓であるとか感動したり逆に見るのが辛いっていうシーンを見たりとか、いろんなことが起きてきたと思います。一棋士として、この電王戦での6年間の意義とは。


佐藤叡王:そうですね。この6年間というのは、コンピューター将棋が人間のトップに迫り、そして追い越すような、そういう過程を表わしたような年月だったのかなと思います。そういうコンピューター将棋ソフトが、将棋ソフトという存在でなくてもいいですが、そういう存在が人間を超えて行く、そういう過程というのは、とても刺激的でありますし多くのドラマを生むんだと思います。実際それが電王戦で起こったと思いますし、目に触れられたということが本当に素晴らしい意義だったと思います。先ほど言いましたような、コンピューター将棋が、人間を超えていく過程は、そういったものがもしかすると、顕在化しないまま、皆様の目に触れないまま、超えていくということもあり得たのかなというふうに思うんですね。

そういう未来は未来で、良い、悪いというのはないのかもしれませんが、今私たちが生きてるこの世界では、電王戦がもう6年間も行なわれて、人間とコンピューター将棋ソフトの一番拮抗している時代の戦いというのが、ずっと行なわれドラマが紡がれてきたということになると思います。それがとても良かったことであり、皆様の目に触れながら進行していき、プロ棋士もそうですし、きっとコンピューター将棋の開発者の方もそうでしょうし、何よりもファンの皆様が、そういう時代を共有しながら過ごしていけたこと。そして、そのコンピューターが強くなる過程を見ていったということに、最も意義があるのかなと考えています。


2024/1/7視点に戻る。

終局後の印象的な記者会見。褪せない。
どこを切り取っても尊い。
記者が、山本一成さんに羽生さんに対する思いを聞いたとき、本当に嫌そうな顔をしていたのも印象的でした(笑)。でも、(ニコニココメントとかでは記者質問が叩かれてたような気もするけれど)、あってよかったと思う質問。そもそも羽生善治という圧倒的な棋士が存在して、それがモチベーションで(習甦等々)という事例を鑑みるに、電王戦の締めとしてその領域に踏み込まないのは嘘になると感じてしまう。(質問受ける側はさんざん問われただろう内容なので辟易するのも納得なんだけど…w)

  1. ソフト開発+超棋士羽生善治(認知度↑↑)

  2. ソフト開発モチベーション+棋士志望↑

  3. 藤井聡太誕生

  4. ボナンザ誕生

  5. 電王戦でコンテンツ化(ソフト(ディープラーニング)周知)

  6. 藤井ソフト学習

  7. 藤井プロ

  8. 藤井八冠

どれが欠けても…というifストーリーに思いをはせると感慨深い。
(TuringCEO山本一成が誕生しないという世界線にも…)

 顕在化・実現化が世に与える影響はどこまでも波のように伝わっていくのですなぁ。

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