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私は、不登校の少年の気持ちがよくわかる。

はじめに言おう。

私は不登校になったことはない。

謙遜せず言ってしまうとクラスでは大体輪の中心にいるタイプだったし、
「学校に行く意味とは?勉強する意味とは?」と哲学的なことを考えられるような子どもでもなかったので、何の疑いもなく学校に通い、義務教育を無事終えた。

ではなぜ不登校児の気持ちがわかるのか。

それは私が置かれているある状況と、不登校児の状況が似ているのではないかと気づいたからだ。


***

「ある状況」について告白するのはいささか勇気がいる。

だから話を引き延ばしている。

ただ、なぜそれについて書こうと思ったかというと、昨年こんな記事を書いたことで、35歳という自分の年齢を受容でき、生きるのがとてもラクになったからだ。

だから、もう一つ私の中で大きな引っかかりとなっている「ある状況」についても書いて公開することで、またひとつ自分自身を受容できるようになるだろうな、と思うのだ。


だから、2020年の始めに、告白をしたいと思う。

***








私は、5年間、彼氏がいない。







***


ん?


びっくりした?


それとも「なんだそんなこと・・・」と思った?

まあそりゃ、年齢=恋人いない歴な人もいるわけだし、その5年間に全く恋愛をしていないのかというとそういう訳ではないけれど、(←ちょっと強がっています。)

私にとっては「5年恋人がいない」というのはちょっと悲しい事実なのです。これは完全に私の価値観によるところだけど。

なんだか、自分が女として欠陥があるんじゃないかな、とか、私は誰かの本命になるような人間ではないのかな、とか、そんな風に思ってしまうのです。

確か最後にお付き合いした人と別れたのが30になる年で、元々年齢を気にしすぎる質だったこともあり、「30を超えた私なんて重いだけだ・・・」と余計に自信をなくしていたのもある。(今考えたら、なんてひどく偏った考えなんだろう。)

最後の彼と別れてからは、出会う人出会う人「この人こそ次の恋人では・・・?」と期待し、期待が外れたと悟るごとに「もう私と恋人になる人なんていないのでは・・・」と自信を失った。

毎年クリスマスには「ああ、今年のクリスマスもひとりか・・・」と落胆していたが、

一昨年ぐらいからは「はいはい、やっぱり今年もひとりですね」と相手がいないことの方が自分の中でのスタンダードになり、

昨年に至ってはこんなツイートをする始末だった。

これ、強がりでもなく割と本気で

「え、なんでクリスマスでいちいち騒がにゃならんの・・・?」

と思っていた。

ちなみにケーキは同居している女子3人で食べました。


20代の頃は私だって、常にという程ではないけれど何人かの人とお付き合いしていた。

付き合い始めるきっかけなんてあまり覚えていない。

たぶん、自然とどちらかが告白でもして、お付き合いが始まっていたのだと思う。

この「自然と」が、もはや難しいのだ。

年齢と共に色んなことを知ってしまった私は、その先にある色んなことを想像して、はたまた過去の失敗のつらさを思い出して、どんどん臆病になっていった。

「いいな」と思う人がいても、SNSで他の女の子と遊んでいる姿を見ただけで
「あー、この子のことが好きなんだ!私はやっぱり違うんだ!もう好きになるの辞めよう!」とか思ってしまうし、

反対に、ちょっとよく話しかけてくるだけで、
「この人、私のこと好きなのかしら・・・?」
とかあっという間に気になってしまうし。


もうね、心は処○ですよ。(伏せ字にしてしまうあたり自分の吹っ切れなさを感じる)


彼氏がいない時間が長ければ長いほど、

恋愛の始め方がわからなくなってしまった。

何をどうすれば、人と人とが「ではお付き合いしましょう」となるのか、もうさっぱりわからない。


それはまさに、

学校に行かない期間が長引けば長引くほど、

学校に行けなくなってしまう、

同級生に、どんな顔して会えばいいのか分からなくなってしまう、

不登校の少年達と同じような心境なのではないかと、あるとき思ったのです。


だからお願い。(HYのメロディで)

もしも私を口説くときは、わかりやすく口説いてください。

もうなんか遠回しなことされてもわかんないから。

とは言え「この女、簡単に落とせそうだ」と思ってガツガツくるのもやめてください。

もう、今遊ばれたりしたら復活できないから。


受け身なこと言ってごめんなさい。
でもそれぐらいビビっているのです。

いつの日か皆さんにいい報告が出来ることを祈って・・・・・・。


(注:お子さんの不登校に悩んで訪れてくださった方がいたらほんとにごめんなさい。あくまで私の所感です。タイトルを「少年」としたこともたいして意味はないです。あしからず・・・)


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