やりたいことが見つからない人は自分のことばかり見つめている説
突然ですが私はかなりのナルシストです。
2020年5月現在、人と気軽に会えなくなった今、Zoomというビデオアプリで打ち合わせしたり飲み会をしたりすることがぐっと増えたのだけれど、正直言って私は自分の顔ばかり見てしまいます。
ほうれい線や目の下のクマは目立っていないか、髪はセットしすぎても乱れすぎてもいないか、(「在宅」なのでセットしすぎも何だか不自然と思ってしまう)、(飲み会の場合)食べ方飲み方は汚くないか、などなど。
相手の話にフンフンと相づちを打っているように見せながら、自分がきれいに映る角度を探っているような女なのです。
先日、『Zoomでの会話中どこを見るべきなのか』という話題が友人の間で上がった際、「私は自分の画面は隠してインカメラを見るように心がけている(←PCに内蔵されているカメラを見ることで相手からは視線が合うように感じられる)」と言った女の子がいて、なんて謙虚な・・・・・・私もそんな女性になりたかった・・・!と思ったものです。(ちなみにその子はとても可愛らしい子で、自分の顔が嫌い!とかそういうタイプではないのではないかと思う。ますます素敵・・・これはモテる)
ちなみにアナウンサーの安住紳一郎さんも初めて体験したZoom飲みで自分の映りばかり見てしまったとラジオで仰っていました。親近感が湧き、ますますファンになりました。
さて、ここまではただの前置きの雑談なのです。(雑談の割に恥ずかしいことを暴露してしまった)
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「自分のやりたいことが見つからない」というのはなかなかツライ状態なのではないだろうか。
もちろん、「やりたいことなんてなくてもいい」という考えもあるし、それはそれでいいのではないかと思う。
けれども、「できれば自分のやりたいことを明確にしたい。それをやりたい。それこそ幸せだ」と考えるのは自然なことだし、やりたいことがわからなくて焦る気持ちもめちゃくちゃわかる。
私はおそらく近しい友人達からしたら「やりたいことをやっている人」なのだろうと思う。
自分の好きなダンスをめいっぱいやり、時には自分でイベントなんかも立てたりして、自分で言うのもなんだけど私のSNSの投稿はなかなかに華やかだ。
SNSで見せているのなんて良い瞬間ばかりでその人の人生の3割にすぎない、っていうのは本当その通りだよって一言付け加えつつ、
そんな私でも本当に自分のやりたいことがわからなくて迷走した時期がありました。
今から大体10年ほど前のこと、20代半ばの私は「とにかくなんか表現はしたいんだ!」という気持ちだけは持っていたものの、志しかけた役者の道も半ば、だからと言って就職する気もなく、自分には何かの才能があるはずだと奔走していました。
「わたしわたし、わたしは何が出来るんだ?わたしは何が好きなんだ?わたしの心がときめくものは?」
そんな思いで手をつけたもの、今思い出してもざっとこんな感じ。
パントマイム
コント
フラダンス
英語
フランス語
シャンソン
映画音楽
盆栽
ハープ
フラダンスくらいまではけっこう時間かけてちゃんとやってたんだけどね。
後半くらいはもう、あれでもないこれでもない、どこかに本物があるはずだ。と訳がわからなくなっていました。
盆栽を始めたときは、さすがに友人に「なにがしたいんや」と呆れられました。
最終的にはアフリカに渡航。
これも正直なところ、何か志があったというよりは、「アフリカで何かが見つかるはず・・・!」という思いが強かったと言えます。
帰国後、
さすがに今までのようにはできないよ、と父に釘を刺された私は、
仕方なく、ツテをたどって初めての就職をしたのでした。
その職業は「塾講師」。
中学受験を志す小学生の子ども達に、勉強を教えることに。
こんな経歴の私をよく採用してくれたな、とは思うのですが、
当初「中学受験」になんの価値も見いだせていなかったほどの私も、お仕事なのだからしっかりやらなくては、と必死に働きました。(上司に言われ、カフェで泣きながら小学5,6年生の1年分のテキストを解きまくるということもしました。脳みそが爆発するかと思った。)
不本意な仕事。私が本当にやりたいことはこんなことじゃないのに、と思う反面、子ども達に勉強を教えることは思った以上に楽しく、生徒達もかわいくて仕方ありませんでした。
そのうち、
中学受験も悪くない。勉強の楽しさも知って欲しいけど、もっとこの子達がのびのび表現できる場があればいいのに。ああ、この子達と今踊り出せたらどんなに楽しいだろう・・・!
と、思うようになりました。
さらには、親御さんからの学習相談に乗ったり保護者会でお話をさせてもらう中で、
お母さん達、相当追い詰められてるな。お母さん達がハッピーなだけで子どもも安心して勉強できるのに・・・
と思うようにもなりました。
そんなこんなで4年ほど勤めた後私は塾講師を辞め、
一度「子どもにダンスを教える」ということをしてみよう。と思ったのです。
さらには、「世の母親が”身体表現”を通してハッピーになれるような講座とかレッスンができないだろうか」とも考えました。
”ダンス”、”身体表現”。20代の頃私がずっとやってきた大好きなことです。そこはなんだかんだ変わっていない。
でもそれを「子どもに教えたい」とか「お母さん達の役に立てることは出来ないか」とか、そんなことは以前の私は微塵も考えていませんでした。
その後、実際キッズダンススクールで講師をやったり、大人が自己表現を楽しめるようなWSを考えて実行してみたりしました。
自分のためだけに表現していた頃より、ずっとエネルギーが湧いてきて、行動に移すことが出来ました。
たまたまやることになった塾講師という仕事。
その仕事でたまたま出会った人達との関わりの中で、私は「やりたいこと」を見つけていきました。
自分だけを見つめて「やりたいこと」を探していた頃より、他者に興味を持って他者と関わったからこそ「やりたいこと」が見つかったのだと思います。
自分一人の内なる世界の中だけでは限界があるものね、そりゃそうだ。
だからもし、今やりたいことが見つからずに苦しい思いをしている人がいたら、ちょっとだけ新しい出会いを求めてみるのもいいかもしれないよ、とおすすめしたいのです。
私も、次回Zoomをするときは、しっかり相手の顔を見て話そうと思います。
こんなツイートから生まれた記事でした。
最近また自分ばかり見つめて苦しくなっていたので、自分への戒めに。
(子どもレッスンやお母さん向けWSは少しお休み中なのですが、昔のように「これは全然違った!」という感覚ではありません。形を変えながら・・・信念はそのままに自分のペースでやっていけたらいいなと思っています。)
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