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私が子宮頚がんになった話 vol.8 親しい人からがんと告げられたら


親しい友人からがんだと告げられたとき、あなたはなんと言葉をかけるだろう。

私は、自分にがんの疑いがあり、検査を受け始めた頃から家族の他、職場の人全員に病名と状況を伝えた。これから通院や入院で休む可能性があるので事前に知らせておかなければならなかったし、特に女性には、必ず定期的に検診を受けて欲しいという思いがあり、男性にも配偶者や女性の家族にも検診を受けるよう言って欲しかったからだ。

皆、それぞれに心配し、励ましの言葉をかけてくれてとてもありがたかった。特に親しい同僚は、私以上に様々なことを調べてくれ、体に良いと思われる飲み物や食品をくださった。その気持ちは本当に嬉しかったが、まだがんと確定していないうちから「糖質はがんのエサになるみたいだから」と言われたり、調べたことを話されたりするのは、悪意がない分、なかなか堪えた。
そこで、善意でかけてくれた言葉に傷ついてしまうほど自分の病気を受け入れられていないうちは、それ以上人に言うのを止めようと思った。一方で、婦人科検診の大事さを多くの女性に伝えていきたい思いがあったので、治療がひと段落ついたら必ず発信しようと決めた。(それが、今)

私の考える最適な声かけは、相手の話を黙って聞いた後、「そっか…大変だったね。私に何かできることがあったら遠慮なく言ってね」が無難かなあと思う。自分が自分のことを自虐的に言うのと、同じことを他人に言われるとでは感じ方が異なるように、いくら相手の気持ちに寄り添って考えたとしても、病気に対する考え方、病院の方針、治療の選択etc.…結局本人でないと分からないセンシティブな話だからだ。

もちろん、治療が終わった今となっては、心配してかけて下さった言葉だとわかるし、感謝の気持ちでいっぱいなんだけどね。

ちなみに我が夫は、初めの頃は「腺がんて~なんでしょ」などこちらもまだ調べていないネガティブなことを言ってきてげんなりしたが、通院して都度状況や気持ちを話していくうちに、わりと黙って応援してくれていた。それが大変ありがたかったです。(もしかしたら、「そういう無神経な発言やめろや」って言ったのかな…なんかもう、自分のことに精一杯で忘れてしまった)

少しでも参考になれば嬉しいです。



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