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私が子宮頸がんになった話 vol.11 入院②

2回目の入院当日。前回より長く、今度は1週間ほどの入院だ。手術は翌日。まずは病室について看護師さんより説明を聞き、着いて早々に下剤を飲む。身長、体重の計測、手術する際の麻酔についての説明動画とリンパ浮腫の予防と軽減についての動画を視聴…となかなかやることの多い1日だ。昼食後は麻酔科医の説明を受けに行き、脚のサイズを測る練習をし(リンパ浮腫予防のため今も継続している)、採血した。それから夕方にはおへその位置に矢印マークの書き込み! 手術の際おへその位置を間違えないようにか⁉︎ ちょっと笑えた。

夕食後、下剤が効いてきてお腹が下りはじめ、シャワー中に漏らしたらどうしようとタイミングを計りながらさっとシャワー。その後も何度もトイレに行き、手術に思いを馳せながらゆっくりする余裕もなく1日を終えた。

翌日は、朝イチの手術だったので術衣に着替え、歩きで手術室へ。手術室付近は、これから手術する人たちが集まってきて朝の出勤ラッシュの雰囲気。手術室に入ると、前回よりもたくさんのスタッフに囲まれ、酸素マスクを付けられ「呼吸をしてください」との麻酔科医の声かけに数回呼吸した後は全く意識がなかった。

名前を呼ばれ、目が覚めると手術が終わったところで、すぐに病室へ、ベッドごと移動となる。喉の奥がヒリヒリして、悪寒が始まり声を出すのがやっと。全身麻酔は初めてだったが、終わった後がこんなに辛いとは…。ある程度事前の説明で理解していたが、体感は想像以上だった。病室が妙に暗く感じたので看護師さんに時間を尋ねると18時を過ぎていてかなり驚く。13時頃には終わると聞いていたのに何があったんだろうと思いつつ、とりあえず生きてるし、それ以上に何も考えられず爆睡した。

数時間後に目が覚めて、少しすっきりした気分で家族に連絡。夫には18時頃病院から手術終了の連絡が入ったとのこと。
酸素マスクが外され呼吸が楽になったものの、脚にはフットポンプが付けられ、点滴とバルーン(カテーテル)が繋がった自分の身体は、 客観的に見て重装備だった。動くと内臓が遅れて移動するような変な感じがあり、自分の身体なのに実体が把握できない妙な気分だった。

翌日からさらに辛くなるとは、この日は思いもよらなかったのだった…。

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