私が子宮頸がんになった話vol.4 MRIからの入院決定
次の診察を受ける前に、MRIを受けた。
造影剤を注入し、骨盤部分の撮影を行う。
検査は問題なく進み、ようやく終わったとほっとして部屋を出ると、なんとなく右腕に痒みを感じ、ボリボリ掻いていると、医師や看護師に囲まれそのまま別室で休むことになった。
どうやら軽くアレルギー症状が出たようで、それを治めるための点滴を行い、その後、経過観察。病院についてから帰るまで3時間以上かかり、すっかり夜になってようやく病院を後にした。
MRIはこの度初めて受けたが、こんなこともあるんだ…と医師や看護師の迅速な対応に圧倒されながらそう思った。
その翌々日が再診察で、検査の結果、MRIでは特に悪いものは写っていなかったが、細胞には悪性のものが検出されたとのこと。現時点ではまだギリギリ上皮内癌の範囲内(がん確定ではない)が、なるべく早めに入院してもう少し大きく組織を取って(円錐切除術)検査してみましょうということで、直近でお願いし、2週間後に入院が決まった。
市の婦人科検診から入院まで1ヶ月以内とあっという間に事が進んだ。待ち時間が長いとネガティブな思考に陥りがちなので、このスピード感はありがたかった。大学病院の待ち時間は、予約の意味あるのか?ぐらい長いが、ある意味待てればその日に様々な検査を同時にできる場合があるので、私は職場に状況を連絡し、”病院デー”は丸1日有休にして、ゆっくり待ち時間に読書しながら過ごした。夫や職場への連絡が済むと、よく妹にも連絡した。お互いの子どもの話や仕事の話など、何でもないやり取りも交えながら、心配し励ましてくれた。
コロナ禍をきっかけに人が足りない状況で仕事に全力疾走していたので、これはこれで悪くない時間だった。今年は休むタイミングなのかも知れない。
母には入院が決まったタイミングで話した。心配してくれ、入院日には病院まで付き添ってくれることになった。
不安がないと言えば嘘だが、とにかく医療にお任せするしかないという気持ちが大きかった。