実家じまい-番外編(まさかのアクシデント)
・・と、本来ならこのまま当日の片付け作業のことを綴るところなのだけれど、実はとんでもないことが起きてしまった。
空き家を放置しておくとこういうことが起こるよ・・・という警鐘のために書いておく。
(全然関係ないけど、トップ画像はAIが生成してくれたもの。すごい!)
■片づけ直前!まさかの空き巣被害!
1月25日、一人で実家に向かう。
翌週のメモリーズさん実施を前に、最後にもう一回取っておきたいものはないかを確認しよう思っていた。
家の前に着くと、何だか変な感じがした。
草ボーボーになっていたはずの庭に、けもの道?みたいなルートが見える。
あれ?っと思った瞬間、玄関に目をやると、ドアがうっすらと開いている!
(古いドアなのでちょっと歪んでいて、パタンとは閉まらない)
その時点で、「まさか!」と思ったけれど、人間って不思議なもので「何かの間違いであってほしい」のと同時に「やっぱりそうか」という答え合わせをするみたいだ。
恐る恐る玄関ドアを開く。
一番怖いのは、まだ中に誰かいることだったけど、多分ドアが開いてるってことはもういないよね・・と思いつつ。
目に飛び込んできたのは、玄関先にあったキャビネットや靴箱の引き出しが、ぜ〜んぶ綺麗に開けっ放しになっている光景だった。
この時点で、何があったのかは確定。
覚悟して、リビングに続く和室を覗く。
衝撃画像はこちら・・・
しばし呆然・・・!!
さすがにこれをみた瞬間はちょっとワナワナした。
2階にまであがってチェックする気にはなれなかった。
■初めての110番!初めての現場検証!
こういうときって、誰かにそばにいて欲しいものだ。
仕事中だと分かっていたけど、ダメもとで、弟に連絡する。
「泥棒入ってた」と伝えると、
「え!また!?」と彼も驚く。
(苦笑)
実はこの家に空き巣が入ったのは二度目。
しかも空き家になってから^^;
(そのときの様子はこちらに書いています)
「これ、何も触らないうちに警察連絡した方がいいよね?」
「うん、そうしてくれる? 俺行けないけど」
はいはい。わかりました。
そして、110番にかけてみる。
「事件ですか?事故ですか?」って、ドラマで聞いてた応答も初体験。
落ち着いて状況を説明すると、
「大変でしたね。そのまま警察官到着までお待ちください」
と言われて、外で待つ。
10分後、お巡りさん二人。
さらに10分後、刑事さんが一人、鑑識の人がやってくる。
まずは鑑識の人が入って、証拠保存と撮影。
その間、外で待機、中には入れてくれない。
そして(噂では聞いていたけれど)、代わる代わる同じことを何度も聞かれる。
この家は誰のものか。
(ちょうど名義変更が終わってすぐだった)
前に来たのはいつか。
(見積もりの日だったからハッキリ覚えてる)
その日は何時までいたか。
(新幹線の予約確認したら分かる)
今日は何時に来たのか。
(だから、来てすぐに110番してるじゃん!)
も〜!これさ、何度も聞いて、答えが変わってこないか、、、とか試されてるわけ!?と思えて仕方なかった。
鑑識の人が中に入っていいと言ったので、再び家の中に入ってみる。
お巡りさんたちも口を揃えて
「この荒らし方ははひどいですね・・・」
いろんなタイプの泥棒がいるんだね。
(だって、前のときは気づかないくらいだったんだから・・苦笑)
怪しいところに粉をかけて指紋や足跡を採取したり。
記録写真には、私も一緒に写真に写ったり。
(現場写真であるっていう証拠に立ち会った人の後ろ姿とか指とかを写り込ませないといけないんだって)
で、問題はどこから入ったか?ということなんだけど、庭先からグルーっと回って二階の窓もチェックしてきた刑事さんが、
「どこも開いてないんですよねー。本当に鍵の閉め忘れってないですか?」
みたいなことをおっしゃる・・。
ぜ〜ったいそんなことないです!・・って2ヶ月も前の話を自信持って言える人何人いる?
いや、でも鍵はかけたはず・・・だって鍵は2箇所施錠するようにっていうのが母からの慣わしだから・・・多分・・・。
(でもな、最近うっかりすること、増えてるしな・・・^^;)
そんな疑いをかけられる感じを少々不快に思いつつ、モノには触れないでくださいね、と言われたのでボーッと各部屋を見て回る。
と、雨戸で閉まっているはずの障子の隙間から光が漏れている・・・?
(さっきのタンスの引き出しが開きっぱなしになってる写真、見てみて〜)
あれ?と思いつつ(鑑識の人に声もかけぬままに)障子を開いてみたら…
「ここ割られてますよーーー!!!」
別の部屋にいた刑事さんを呼びつけて(笑)見せてあげた。
だから、庭のけもの道が怪しいっていったじゃん!
私が障子開けなかったら、あやうく私の鍵の閉め忘れってことで終始しちゃいそうだった。
もちろん、刑事さんもお巡りさんも恐縮。(謝ってはくれなかったけどね…笑)
でもたしかに、雨戸の鍵はしてなかったかも・・・。
茅ヶ崎あるあるで、潮風で錆びるとサッシの鍵は開かなくなっちゃうのよ^^;
それにしても、犯人は、雨戸動かして、ガラス割って(炙って柔らかくして何かで突いたらしい)、鍵開けて入った後に雨戸はまた閉めたのね?(まあその方が作業しやすかったんでしょうけど)
そこまでして入った家は、タンスを開けても空、押し入れ奥の(金庫だと思ったんでしょうが)なかなか開かないチェストはただの本棚、どこをひっくり返しても金目のものはほぼない、、、、という、さぞかしイラつく家だったと推察する。(だからあんな散らかしまくって去っていったのかもね^^;)
■楽観性が自分を助けるってホントだね
現場を見たときは、驚きと緊張でちょっと震える感じだったけど、すぐになんだか分からない可笑しみが込み上げてきていた。
「来週片づけるところで、もう盗っていくものなんて何もなかったよね」
と、空き巣に入った人たちをちょっと哀れに想ってしまったのだ^^;
母の小銭入れがリビングのテーブル脇に2,3個あって、たしか一円玉がたくさんと、それ以外の小銭のやつと分けて入っていたはずだけど、それは見事に空になってほっぽらかしてあった。
(それくらいしか持っていけるものはなかったかと・・・)
「何か盗まれたものがあったら、後からでも届け出せますからね」
と言って刑事さんたちは帰っていった。
でも、届けるほどのものは多分ない。
なんともストレスの高い、想定外の半日だったけれど、不幸中の幸いがたくさんあって救われた。
そもそも金目なものはすでに家にはなかったこと。
(前回の空き巣事件でも取るものなかったし。大事なものは母の指示でとっくに引き上げてた。)
着物の譲渡会も終わっていて、大事な着物を汚されずにすんだこと。
(お着物は持って行かないだろうけど踏みつけられたりしなくてよかった)
そして何より、散らかった状態を片づける手間がなかったこと。
(横尾社長にはすぐ連絡して、この状況からの片づけをお願いした)
もちろん多少精神的なショックはあって、その晩と次の日は、散らかった実家の光景がフラッシュバックされたりしたけど、数日後に次のステップが待っていたので、引きづらなくてすんだのだと思う。
ふ〜。
番外編も大作になってしまった(笑)
ということで、次はいよいよ実家の片づけ当日、メモリーズさんのあっぱれな片づけ現場について書きます。
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