名画のプリントを飾っても良いのだろうか問題

先日、東京都美術館で開催中のマティス展にいってきました。

20代の頃は、美術館に行くだなんて旅先くらい。しかも、それが海外だったりすると、飾られている絵そのものよりも、会場となる場所（時に邸宅だったり）の方を楽しんでいたりして。いわゆる絵画鑑賞が好き、というわけでもなく、記憶に残った作品は？と聞かれたら「んん、、、、、」どれだけ悩んでも答えられません。

でも、どこかの国に行ったときにたまたま開催していたマティス展は、その色彩がもたらす高揚感と共に幸せな気持ちになったことが記憶に残っています。

そんなこともあって、とっても楽しみにしていたマティス展。幸せな気持ちで観終えて、併設のショップで、ちょっとした時に使う、つまり実用的なサイズのポストカードを買って帰ろうとしたそのとき、、、

「どうしよう、これがほしい。寝室に飾りたい」

と日頃なんとなく「寝室に飾る絵があるといいんだけど」と立てていたアンテナに引っかかってしまったのです。

ただ、マティスの名画を、本物でもないのに飾ろうとは（恐れ多くて）思わず、「いやー、ないでしょ」「でも、気になる、、、」と悩みながらグッズ売り場をグルグルまわること15分（ちなみに、「今回のグッズのディレクションってどこがしたんだろうね？」と話す方もいらしたくらい、グッズ売り場のセンスも秀逸です）

「でも、やっぱりこの世界観が好き！！日常の風景に欲しい！本物じゃないのに…とかかっこつけた考えはやめよう！」とお買い上げ。

外のグリーンとのコントラストもよかった♡

ポスターなので、自分で額装をしなくちゃ…というのもちょっとしたハードルで、タイミング逃すと面倒でしなくなりそうだったので、帰りの電車の中でアマゾンでポチッと。

色は迷った挙げ句、ベッドフレームと同じ黒を選びました。

結果、それこそ、脱・殺風景な寝室に。日頃、掃除の手間と「本当に寝るだけ利用」という現実を考えて寝室には装飾品など置いていないので、好き！と思えるものが一点、ベッドに入ったときに目線の先にあるとうれしいものです。

何も装飾していない分、目線の先が窓に向かうようベッドを配置

というわけで、名画のプリントを飾っても良いのだろうか問題は、私の中で、そこに描かれているものが好きだったら良し、という答えになりました。

マティス展、8月20日までの会期中にまた行きたいな。