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運動部のマネージャーだった時の話


タイトルの通り、学生時代(今から10年以上前)運動部のマネージャーしてました。
今回、その時の体験を書いてみようと思ったのは何となくマネージャーを経験したことがある人って少ないのかな?と思ったからです。

高校3年間、日焼け止めを塗ったのに真っ黒に日焼けして引退試合に号泣しました。マネージャーってこんな感じって、イメージしてもらえれば嬉しいです。
ちなみに普段は部員より苗字だったり、苗字さんだったりしますが部活中はマネージャー、と呼ばれていました。

マネージャーになった経緯

まず、何故運動部のマネージャーになったかという経緯ですが、中学時代運動部に所属していました。しかし、自分の運動神経だとレギュラーは厳しいと実感。でも、一生で一度の高校生活を運動部として過ごしたい!と思い、運動部のマネージャーになりました。ちなみに球技です。
部員構成は自分が入部した1年生の時、3年生が7人、2年生が3人、1年生が14人、マネージャーは3年生が1人、1年生が自分を含めて2人でした。

練習について

平日の練習はグラウンドの日、筋トレの日、雨の日のパターンです。
筋トレの日というのはそもそもグラウンドが使えるのが週3だったので、グラウンドが使えない日です。

どの練習でも共通してまずやることが、部誌を取りに行くこと。大体、取りに行く時に部長に会います。部長は顧問よりその日のメニューを言い渡されます。

部誌には日付、天気、練習場所、欠席者を記入、後は部活中にやり始めたメニュー名と時間、50mダッシュがある場合は個人タイム、筋トレの場合は個人のkg数を記載。
またシュート練習の時はシュートの打率を記入してました。頼まれてはいないけど書いてたら面白いかな、と思ってました。

日誌を取りに行ったら、ジャージへ着替えます。マネージャー室という運動部のマネージャーが集められている部室がありました。
先輩も後輩も和気藹々としてて楽しかった思い出があります。

着替え終わったらドリンク準備です。
夏はスポドリを2倍に希釈して作ってます。それ以外は麦茶でした。
大きいジャグに麦茶、ボトルにスポドリです。
ジャグには氷を入れておきます。
ちなみに氷は運動部共通だったので一回量が決まってました。公立校だったからかもしれません。
季節や天候、その日のメニューによって作る量はまちまち。勿論、夏場は途中で何度も作りに行きます。

ここまでがどの日も共通です。

グラウンドの日はライン引きが終わってなかったら、ライン引きの手伝い。
衛生備品の確認やボールの空気を入れたりしながら、今日の欠席者の確認とか部員と少しお話している間に部活動開始時刻になります。

季節や大会前などで1日の流れは変わりますが、大体はアップ(軽く走る、体操)、フットワーク(15分、夏は1時間)、パス練習、1対1、シュート練習、セット練習、練習試合、ダウンです。

夏は3年生が引退して2年生主体になり、1年生には初めての夏なので夏合宿に耐えられるよう夏休み1日目からフットワーク1時間以上の基礎練習をガッツリやります。(毎年、1年生がひーひー言ってます)(かわいいね)

大会前はセット練習と練習試合が多め、シュート練習も盛り上がります。

グラウンドじゃない日は、準備運動、外周(3周)、筋トレ、大会前はシュート練習やセット練習が追加になります。

雨の日は準備運動と校内走、筋トレです。
大会前以外は雨が降ると喜ぶ部員もいます。(中堅校あるある?)

部活中は部誌に記録、ストップウォッチでタイムスケジュール、フットワークや練習試合などは笛吹き、ボール出しやボール拾い、麦茶の追加を作ったり、軽度の怪我は対応、テーピングしたり、ラインが消えたら書き直したりしています。
大体、パス練習くらいで顧問の先生がいらっしゃるので今日の様子などを口頭で伝えます。

全てのメニューが終了したら、OBが来ていたらまずOBへ集合して部長から感謝を伝えて、OBより叱咤激励があります。その後、顧問へ集合して本日の振り返りなどがあり、部活終了です。この時、部誌も渡しちゃいます。

部活終了後はジャグの片付けやゼッケンの回収をしてマネージャー室に戻り、着替えます。
ゼッケンは持ち帰り、家で洗ってから翌日に持って行きます。(今思えば家の理解があってこそ、活動できました)

大会の流れ

大会前は大会の受付書類作成や組み合わせ抽選に出席します。抽選は部長が行くことが多いですが、我が部長はそれはそれはくじ運が悪く何回か一緒に行って代わりに引きました。
ユニフォームは大会前日にメンバー発表時に渡します。使用後は洗ってから持ってきてくれるので管理は部員任せです。

大会当日は試合のある高校の最寄駅でみんな集まります。各々仲良しのメンバーだったり、家が近いメンバーで最寄駅まで何となく向かいます。大体、途中で部員を発見してどんどん合流していきます。

試合時間の1時間前くらいに着いて、アップや軽い練習をして、試合に挑みます。その間、ドリンク作りやタイムスケジュールをします。
試合中はビデオ撮影やスコアノートに記入、テーピング対応をします。
試合後、選手がダウンしている間に大会運営の手伝い(自分達の試合の次の試合を手伝うシステムでした)、片付け、着替えて、顧問の先生に集合して話を聞いて終了です。

ダブルヘッダーの時は各々好きな試合を観に行ったり、タイミングによってはお昼を食べたりします。
また、次に当たる学校の試合を観に行ったりします。(偵察ですね)

一応、県大会ベスト12が最高順位です。
勝った時は嬉しくて泣きました。試合のDVDは未だに手元にあります。

青春夏合宿

夏合宿は他校との合同合宿で県を跨いで涼しいところでの合宿でした。4泊5日です。
まず、高校で集合し、バスで合宿所へ向かいます。
バスは観光バスの大きさで年によっては他高と一緒に移動だったりします。

昼前に合宿所につき、部屋に荷物を置き、ジャージに着替えてから食堂でお昼を食べて、午後よりグラウンドで練習です。
グラウンドは合宿所より徒歩15分くらい離れていました。マネージャーのみ自転車が使えます。

まずは合宿中の練習についてですが、合同合宿なので同じ県の学校1校と他県の学校1校と併せて3校で練習します。
同じ県の学校が強豪校なので、練習メニューは強豪校のメニューを合わせてやります。
また学校に関係なくチーム分けをして練習試合をしたりするので、観てて楽しいです。

マネージャー業務は強豪校のマネージャーさんが一つ上でしたので教えていただきながらでした。
主に自分達の学校のドリンク準備、笛吹きくらいです。後は順番にタイムスケジュールをしたりします。
合宿は普段の練習と違って、洗濯があるので練習が終わり次第、先に自転車で帰ります。

合宿所に先に着いたら、まず手を洗い、ご飯(お昼も夜も)を食堂で作ってくださってるので配膳の手伝い、ご飯をよそったりします。
全員分よそい終わる頃に部員が帰ってきます。
帰ってきたら、ご飯を食べて食べ終わった者から部屋へ戻ります。
お風呂の時間が決まっているのでそれまで自由時間ですが、合宿中はノートを書かなきゃいけないのでみんなノートに練習内容や振り返り、反省点や目標などを書いてます。
お風呂後に廊下に置いてある洗濯物を回収して、洗濯して干します。
午前・午後の練習があるので、1日2回のタイミングで練習着を洗濯します。
3年生のマネージャーの先輩に靴下は手洗いと習いましたが、どうしても嫌だったので洗濯機を2回して事なきを得ました。

お風呂は他の高校も宿泊しているので学校毎に決まっていますが、何故かマネージャー枠が取られていなくていつも夜ギリギリに入っていました。

お風呂後、決まった時間になったらミーティングです。その日の反省点や練習について、顧問の先生から振り返りがあります。
大体、30〜60分のミーティングが終わったら、その日は終了です。
みんな学生ですし合宿は疲れるのですぐ寝ちゃいます。

このような流れで日々過ごし、最終日には湖の近くの合宿所だったので湖一周です。
マネージャーは自転車のカゴにドリンクを入れながら、逆から1周します。そして、最後の人と一緒に戻ります。

合宿の初日、一年生の何人かは階段も上がれないくらい筋肉痛で四つん這いになって這っています。

合宿所は3〜4校が泊まれてました。
旅館のような大きな玄関、1階に宿泊中の学校が一堂に介しても問題ない食堂、玄関の外に洗濯機が5台、玄関入ってすぐの階段を上がると部屋が沢山ありました。
部屋はマネージャーの私達は2人部屋で布団を敷くタイプの部屋、広さも2〜3人向けでした。
部員は大部屋で雑魚寝でした。
どちらも部屋にお風呂もトイレもなく、トイレは2階に男女別にありました。
お風呂は玄関とは違う階段を下がると男女分かれて2つあります。
10〜15人くらいは余裕で入れる大きさです。

地味に嬉しいポイントは合宿中の目の前がコンビニでした。
洗濯の合間にもう1人のマネージャーとアイスを食べたりしたのを覚えています。

最終日に湖一周をしてお昼ご飯を食べて、着替えて、部屋を綺麗にして、またバスに乗り高校へ戻り各自帰宅です。

運動部合同球技大会

運動部合同球技大会が何故か1年に一度あり、他部活のマネージャーも一緒になり大量のおにぎりを作ります。
理科室と体育教官室でご飯を炊いて、ずっとおにぎりを作るので、今となってはおにぎりを作ってる記憶しか残っていません。
多分、ドリンク自体は各部活毎に準備してたかと思います。
グラウンドを使う球技の部活が集まって、内容が公平になるようにドッチボール大会でした。

バレンタインデー

バレンタインはマネージャー2人より、ということでどっちかの家で部員分のクッキーを焼きました。
クラスで渡す友チョコとは別に作ってます。
2人よりということでお返しとかは期待していませんでしたが、4〜5人はきちんとくれたのを覚えています。

引退試合について

引退試合前は一大イベント、お守り作りです。
引退試合より少し前に渡さなきゃいけないので2人で手分けして作ります。
しかも、一つ上の先輩がいなかったので2年連続です。
まず、デザインを考えてフェルトや紐、糸を買いに行き、部活前や放課後、休み時間、全ての時間をフル活用してせっせと作ります。
しかも、みんな名前を刺繍するので途中からは誰を担当するかお互い被らないようにあいうえお順で振り分けていきます。
1年生分が一番最後に作るんですが(最悪、当日渡すことになってもいいように)一番最後に作るだけあって一番綺麗です。
最後にお互いの分を交換しました。

自分達の引退試合、対戦相手はよく練習試合をする高校でした。練習試合では勝てたことがありません。
お互い手の内を知っている相手。正直、ギリギリで勝てると思ってました。
凄く引退試合まで調子が良かったんです。
そして、ギリギリで負けました。僅差でした。
一進一退の良い試合でした。

マネージャーとしての経験・総括

ここまでが大体1年の流れです。
ここからは私個人のマネージャーとしての思い出や気持ちを少し書いていこうと思います。

まず、マネージャーになった時に勝手に心に決めたことは部員を好きにならないこと。
何故かというと、誰かを好きになってしまったらその人を贔屓しちゃうと思ったからです。
後、2つ上の先輩が昔部長と付き合ってた、と聞いてお互い別れても部活を続けてて、でも、全く話さなくて、何だかなあ……と思ったからです。
部員のことはLIKEの意味で好きですし、今も年一くらいの集まりで集まったりしています。

実は最初、もう1人のマネージャーと反りが合わず、初めての合宿時、腹を割って話し合いをしました。
最終的にはお互い泣きながら、今までごめんね、これからもよろしくね、と。
その話し合いがあったから、ずっと仲良くて、今でも連絡を取るくらいです。
本当、もう1人のマネージャーが彼女で良かった。優しくて気遣いのできる素敵な女性です。

また、マネージャーをしていると役に立っていないのでは……と不安になり、もう1人のマネージャーと相談して、顧問の先生にも相談したところ、テーピング研修を受けさせてもらいました。
おかげで簡単なテーピングなら顧問の先生がいなくても対応することが出来ました。
これは本当に学んで良かったと思います。

後は部員に対して片思いをしている女子に嫌味を言われたり。本当にそういうこと言う人いるんだ!!!!!と笑ってしまったことを覚えています。
ちなみに本当に嫌な性格をしているので、対象の部員に「こんな事言われちゃったんだよね。純粋に部活頑張っているつもりなのに……」と寂しげに言いました。これじゃあ、どっちもどっちですね。女子高生は若かった。何に対しても真剣に生きてました。

雑多長文になりましたが、これが私の青春時代でもある部活動経験です。

今の仕事は営業アシスタントなんですが、すごく向いてて仕事として人のサポートするのが得意なんですね。
それはこの部活の経験からかな、と自問自答ファッション講座を受けた時に気が付きました。
今までは全然気が付いてなかったし、結び付いてもいませんでした。
そして、秋谷さんにもチームで動くのが好きなんですね(意訳)と言われたのもここに通じてるのか……と思います。
マネージャー経験について言っていないのに……。

5000文字超え、最後までお付き合いいただきましてありがとうございます!
もし読まれたらあなたの青春時代について教えていただけると嬉しいです。

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