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知識とスキルは分けて考えた方が良いと思った
お仕事をしていた最近もやった話。
私「これって〇〇を見たらわかりますかね?」
Aさん「それは△△なのでどこにも情報載ってないですね」
私「え、どこにもないのになんで知ってるんですか?」
Aさん「私の脳内情報です(ドヤ)」
私「…それならドキュメントとかに書き起こした方が良くないですか?」
Aさん「いいえ、私が知っているので大丈夫です」
私「???」
だいぶ言葉のニュアンスは端折ってますが、こんな感じのやりとりがありました。
自分が知っている範囲のことを他人に見せたくない人っているんだなーと感じた瞬間だったのですが、もしかしたら知識とスキルを履き違えているのかもしれないと思いました。
スキル
私の中でのスキルの定義は「経験によって育成された能力」です。個人に属するものなので、いかように伸ばすことができます。
似たような言葉に能力がありますが、能力はどちらかというと潜在的な要素が多いと思っています。その人の能力をベースに、スキルの相性も異なるような気がします。
知識
知識の定義は「脳内にある情報」のことです。
ナレッジやノウハウはここに含まれるものだと思っています。
スキルと知識の違い
スキルはアウトプット、知識はインプットの領域に属するものです。
知識は読んだり見たりすることで自分の中に貯められていくものですが、スキルは実行しなければ顕在化されないものです。
「アウトプットはインプットを超えない」という言葉がありますが、インプットがたくさんあってもそれは使えなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
なぜ混在されるのか
今回のもやったケースで言えば、
たくさんモノを知っている人=能力がある
と思っている人がいるからなのではないかと思います。
前述の通り、知識があってもそれをアウトプットしていなければ誰からも見えることはありません。
知識を自分の中で貯めているだけの状態は、言ってしまえば自己満足です。
2010年にアメリカのノースウェスタン大学が、チームパフォーマンスに影響を与える要因に関する研究結果を発表しています。
チームの生産性を上げるには心理面・行動面・認知面の3つの観点があり、その中でも認知面がもっとも生産性に影響するというものです。
認知面というのは、いわゆる情報のことです。
情報の共有がうまくできているチームほど、メンバーの知識レベルも上がるし、共通認識が取りやすい状態になります。
おかげで対立が生まれにくくなり、メンバーのモチベーション向上にも寄与します。
チームとして成果が出せなければ、自分のことも評価してもらえなくなるのが会社です。
自分のことだけを考えれば、「〇〇のことを知っているのはBさんだから、この仕事はBさんにしかできない」という世界線は成り立つのかもしれません。
ただ、これを武器に仕事をとっていくのはナンセンスな気がします。
「Bさんは〇〇なスキルがあるから、この仕事を任せよう」の方が、より成果のレベルが上がるような気がします。
個人的な意見
スキルは知識を使うための手段だと考えています。
「知っている」の状態から「できる」の状態まで持っていくことが大事だと思うので、どんどんアウトプットすることは意識していきたいなーと思っています。
情報なんて検索したりChatGPTに聞いたりすればいくらでも出てくる時代に、知識で勝負したって勝てっこないんだから、自分が勝てそうな土俵を探して頑張って生きていこうぜ٩(^‿^)۶
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