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遺書No.562 秘密の戦い。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.1.17
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真冬に射したヒトシズクの春の木漏れ日が
凍える心と体にわずかな温もりを残す
未だ見ぬ明日に
希望と言う名の灯りを照らしてくれたね

こんばんわ、みーくんです。


お正月に関係なく太り続けてますが、
気紛れに禁煙を始めました。

禁煙と言えばね、
もうあの熱い戦いを経験する事さえも、
なくなっちまぅのかと思うとね、
ちょっぴり切ない気持ちになっちゃったりもする訳なんですょ。


ん?
熱い戦いって何の事か?


なるほどね、
そうだね、いきなりじゃ分からなぃよね。

本当はもう心の中のアルバムに
そっと仕舞い込んで置こうかとも思ったんだけれど・・・
二度と味わえないかも知れないならば、
一度くらい語ってみるのもいいかも知れない。

俺の戦いの歴史に残る、
あの美しい青春の1ページを


あの戦いの想い出を語るにはね、
まだ2006年の朝日を迎える前にまで、
遡らきゃいけない。

そう、年の瀬のある日だった。

タバコがきれた俺はね、

近くの自動販売機まで、
雪の中を歩いて行ったんだ。

そしてタバコを購入しようとした時の、
不意に訪れた出来事だったんだよ。

自動販売機の前に立った俺は、

まず、100円玉を2枚。
続けて、50円玉を1枚。
最後に、10円玉を2枚入れたんだ。。

そう、合計で270円の硬貨を彼の中に投入したんだね。

そして目的の『ルーシア』のボタンを押した。

「ウィィィィィン」


機械が動く音がします。

ガタン。

落ちる音がしたよね。
取り出そうと取り出し口に手を入れるよね、


何も無い。


(*´・ω・。)σィホワイ?

勿論、金は返ってこない。

あれ?って思うだろ?

でも、出てこないのさ。

何度ボタンを押したところで、
奴が出てこないのさ。

(*´・ω・。) ・・・フム。


しょうがないから、
もう270円だけ入れます。

押します。

機械が動きます。


「ウィィィィィン・・・」


・・・。

・・・出てこねえょっ!('A`)


にゃろうが!!
って思うだろ?


・・・とりあえず、コンコンしてみます。

ノックしてみたけど、返事はありません。

意味ないのは分かってるけど、
とりあえずもしも〜しとか言ってみます。

もちろん返事なんてある訳もなく。


もしもし?(怒気

ちょっとだけ強く言いながら、
固く握り締めた拳で少しドンドンします。

・・・


蹴ります。

そういう時は蹴ります。
いけないことだよね、うん。

だって蹴るしかねえでしょうが!!
(;ω;)


それでも出てこねえし・・・。


ふと気が付くとね、
遠めから中学生くらいの女の子が、
チラチラとこっちを見てました。

逃げるように去って行きました・・・
Σ(・Д・|||


ふっきれたよ。(*´―`)

もはや、俺は出るまで金を入れ続ける事を誓う。別の自販機に行けばいいじゃんって?
自販機の会社に電話したらいいじゃんて?

違うんだよ。(‘A`)

もう、そういう話じゃねーんですよ。

こうなったらもうね、
お金を取り返すとか業者がどうとか、
そういうこっちゃねえんだ!

これはもう、自販機と俺との勝負なんすよ!

金を受け取ったくせに商品を出さねぇ時点で、
あいつは俺を怒らせた。
いや、あいつは俺に勝負を挑んできた。

自販機と俺との熱い勝負がね、
始まってんだよ!!

・・・男とは、
常に何かを賭けて戦う生き物なんすよ!!
(゚Д゚))クワッ


だからね、俺は逃げない。
俺はコイツ(自販機)に背を向けない。
絶対に。


さぁ、始めようか。

更に270円を投入し、
少し、間をおいて押す。

やつは、動く。

「ウィィィィィン・・・」


勝負はこっから。


そして、さぁ!どうだっ!?




ガトンッ



出なすった~!!!
☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイw



勝った!ヽ(〃▽〃)ノ!!!!

もうね、これはもう完全に俺の勝ちです。

たとえ、270円のタバコを買うのに810円をつぎ込んだとしても。


俺の勝ちです…(‘∀`)

勝ちなんです。(‘A`)

勝ったよママン。。。il||li__| ̄|○il||li


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2022.1.2
毎日遺書を書き始めた当時562日目の投稿内容。
まぁ、アホよな、うん。でも未だにこういうとこあるかも。負けらんねぇよな!理不尽には!!


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。