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「無価値なもの」

※最初に言っておきますが舞台の宣伝です。


価値の有無を決める権利を持つのはいったい誰なんだろう、とよく考えます。

どうしてもねー!こういう世の中だと!お前(娯楽)なんて要らねえよって言われてる気分になっちゃう!いや私にはめちゃくちゃ必要なんだよ!!
被害妄想だったら良いなと思ってるんですけど、ね。

今この文章を書きながら、「不必要」と「無価値」の意味の違いが気になってきてしまいました。細かく捉えれば違うのだけど、そう呼ばれることで引き起こされる事態は似ている気がするので、とりあえずざっくりいきます。「無意味」も同ジャンルかもしれません。

そりゃ私だって興味有るものと無いものがありますけど、全部ひっくるめて、生命維持に必要ないものが存在できる世の中でないとつまらないと思うし、そういうものを愛しているので、無価値こそ価値、みたいなマクベスの魔女みたいなことを言い出すはめになってしまう。きれいはきたない、きたないはきれい。本日のnoteはまじノープランで衝動のままにお届けしております。


収拾がつかないので、ここからは作品の話をしますね。
7/30から『ラピスラズリの裔』という舞台に出演します。(言うまでもありませんが、様々な感染症対策をとって上演します)

私はこの作品で、「無価値なもの」と呼ばれる旅芸人を演じます。価値が無いと判断されたものだけが集められた場所で、無価値なものとされた童話を語る吟遊詩人です。

この物語はお伽話です。どこか遠い時代の遠い国での出来事ですし、旅芸人は性別も年齢も不詳です。でも、この作品はどうしたって「今」だし、この役は「私」だなぁと思ってしまうのです。

今、何をするべきで何をしないべきか、誰にも正解がわからないこの世の中で。私は只、こんな時こそ演劇を観たい、と思うので俳優をしています。

客席数をかなり減らしているのでもうお席は残り僅かなのですが、まだご予約いただける回もございます。
また、劇場にいらっしゃれないお客様の為に、記録映像を後日郵送でお届けする「支援チケット」もご用意しています。

どうか、いま物語を必要としている何処かの貴方に届けられたら、幸いです。


屋根裏の庭vol.3
『ラピスラズリの裔』
脚本:野宮有姫・伊織ジュンヤ
7/30(木)~8/3(月) 於 レンタルスペース+カフェ兎亭
(team珊瑚・team真珠によるダブルキャスト)

ご予約はこちら→ https://www.quartet-online.net/ticket/yaneura?m=0pjahbb

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