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【Wayfarer】それ、虚偽の申請ですよ!

はじめに

Niantic Wayfarer、即ち、ポケストップ申請、ポータル申請における虚偽の申請とは、公式では下記の通り定義されています。

虚偽の申請
地域の実情に照らし合わせて、加工やコピーされている写真、ありふれた一般的な、または偽のタイトルや説明文のスクリーンショットの写真など、不正行為が組み合わされていて明らかに偽装されていると思われる推薦。

不承認基準 (https://wayfarer.nianticlabs.com/new/criteria/rejection)

こう言うと「虚偽の申請なんてするわけないし!」、「存在しないものを申請するわけないし!」などと言い返されるかもしれませんが、普通の人でも注意しなければ虚偽の申請になってしまうことがあります。

明らかに実在しないものの申請や明らかに悪質な申請ではなく、今回は注意しなければ一見真面目な申請でも虚偽の申請になってしまう事例について、注意喚起を兼ねて解説していきます。


その1:掲示板の用途

掲示板は今では最も申請の難易度が低い候補の一つとされ、申請数も非常に多く、審査していると頻繁に流れてくる候補の一つです。
Wayfarerを始めたばかりの初心者でも、少し観察すれば既存の掲示板のWayspotが多いことが分かり、更に少し調べれば、掲示板はWayspotの適格基準を満たしていて多くの人が申請していることも分かり、今では初めての申請は掲示板という人も少なくないはずです。

掲示板 (いらすとや)

そんな中、特に強い適格性を満たしているとされているのが地方自治体、町内会(地域によっては行政区、自治会など)の掲示板です。

ここで、申請する前によく注意して確認して欲しいのが、その掲示板の設置者や用途です。
この設置者や用途を間違えると「虚偽の申請」になることがあります!

自治体掲示板、町内会の掲示板と言えば…
主に地方自治体(都道府県、市区町村)からのお知らせ、町内会からのお知らせ、地域のイベント情報などを掲示している掲示板になります。
中には、地域の個人や団体がイベントなどの広報を自由に掲示できる掲示板を設置している地域もあります。

京都市広報板

例として、我が京都市には至る所にこのような掲示板があります。
その名も「京都市広報板」。
見れば分かる通り、京都市の広報や地域の防犯情報、イベント情報など、地域の社協や町内会などの広報が掲示されていることが分かります。

そんな中、審査をしていると、下記の掲示板を自治体掲示板としている申請が回ってくることがあります。

  • 警察署、消防署、不動産屋などの広報板

  • マンション、団地に設置されている広報板

  • 神社仏閣の前の広報板

  • ゴミステーションの前の分別案内板

よく考えてください。
これらは本当に地方自治体や町内会の掲示板ですか?
掲示物や設置者を見れば分かるかもしれませんが、違いますよね。

特に、警察署や消防署に関しては「緊急車両の通行を妨げている」として否認対象になるケースが多いです。

中には、管理者名が直接書かれていない掲示板も多いです。
そんな時は、掲示物を確認してみましょう。
自治体掲示板の場合、自治体(市町村)からのお知らせや市内(町内、村内)でのイベント、地域の学校や児童館、公民館でのイベント、町内会からのお知らせ、神社での祭礼などのお知らせのチラシ、ポスターが掲示されている場合が多いです。
一方、警察署の看板では、地域の防犯情報、事件や交通事故の情報、警察官募集の案内などが掲示されている場合が多いです。
これらは、自治体掲示板でも見掛けますが、警察署、交番の前だと設置場所からも判断出来る可能性が高いです。

申請する前に、しっかりと掲示板の内容を確認してから申請しましょう!

その2:お店や施設の説明

お店の申請は難易度が高いとされることもありますが、以前と比べれば徐々に承認率が上がっている候補でもあり、Wayfarerに慣れてきたら挑戦したい候補で、特に、お気に入りの店が承認されると言うまでもなく嬉しいです。
そんな中、申請、承認の難易度が低いお店は有名店や人気店です。
全国的に有名なお店やミシュランガイド掲載のお店、テレビや雑誌などのメディアで頻繁に紹介されるお店、受賞歴があるお店などは説明も容易で、検索すればすぐヒットすることも多く、申請の難易度が低いと言えます。

しかし、そんな凄い店は何処にでもあるはずは無いです。
ラーメン店やカフェは気軽に入れる店が多いですが、料金が高く庶民が気軽に利用できるとは言い難い料亭や高級フレンチなどもあります。
その店に関して記事が多く調査が容易な有名な店は、利用しなくても説明が書きやすいので、慣れてきたら申請にチャレンジする甲斐はあります。

ミシュランガイド掲載、芸能人御用達は限られた極一部のお店です。
よく申請することになるのは、地元の飲食店や、外食で訪れた飲食店になることが多いはずです。
「地元で人気です。」は決まり文句で、少し踏み込めば「○○が人気メニューです。」と説明に書く人は多いです。

しかし、誇張しすぎた挙句、その店について少し調べればすぐにバレるような明らかな嘘の説明を書いている申請を時々見掛けます。
ミシュランガイドに掲載されたことが無いのにミシュラン三つ星ですと書いたり、提供していないようなメニューを書いたりです。
他には、芸能人のサインがある、テレビ番組で紹介されたことがあるなどの証拠を示せないのに芸能人御用達などと書いている申請も見掛けます。

噓の説明は絶対に駄目です!「虚偽の申請」になります!
「タイトルや説明」で否認される場合もあります。

嘘の説明が書かれていても、熟練の審査員はそのお店について調べるため、ほぼ確実にバレると思っていただいた方が良いです。

特に、ミシュランガイドに掲載されているかどうかは、ミシュランガイドの公式ホームページで検索すれば一発で分かるので、掲載されたことが無いのにミシュランと書いたとしてもすぐにバレます。

それでは、確かめて見ましょう。
最近承認いただいた、こちらの旅館「美山荘」。
Wayspotの説明の通り、摘草料理で有名な老舗料理旅館で、ミシュランガイドで二つ星とグリーンスターを獲得しています。

美山荘

こちらの通り、ミシュランガイドの公式サイトで検索すると検索結果に出てきて、そのレストランの個別記事があることが分かります。

しかしながら、嘘を見抜けるかどうかも審査員の腕前次第なので、嘘の説明でも長文で説明を書いていて、補足情報で適格性を示している場合は、承認されてしまう場合があり、申し立てした場合は、申し立て文で適格性を示すだけで承認される場合があります。
その場合、一番困るのはプレイヤーではなく「お店の人」です。
本来はお店がWayspotになり、ポケストップやポータルになることはそれがお店を知るきっかけになるとして、お店の人には歓迎される傾向にあり、私もお店を申請して、お店の人から嫌な顔をされた経験はありません。
しかし、嘘の説明がきっかけの来店の場合、最悪の場合、期待していた雰囲気と違うとか、そのメニューが無いとか、クレームに繋がります。
そうなった場合の責任は取れるのでしょうか。
よく考えて申請してください。

その3:ポケモントレーナーに人気のお店です

その3’:XMが溢れる名所です

2つ一気に書きました。
見出しの通り、ポケモンGOバージョンとIngressバージョンです。
明らかに、ポケモンGOやIngressの世界観やゲーム性を意識したタイトルや説明の申請を時々見掛けます。
審査員でも、未だにXM云々とか、IngressやポケモンGOの基準や世界観で審査している審査員が居られます。

一言で言えば、
「Wayspotの申請であり、ポケストップ、ポータルの申請では無い」
ので、特定のゲームを意識したタイトルや説明は基本的にNGとなります。
これはゲーム内の用語では「ポケストップを増やす (通称:ポケストップ申請)」、「推薦 (通称:ポータル申請)」なので、ゲーム内でしっかりと説明しないNiantic側にも問題があると思いますけどね。

「Wayspot」が最重要キーワードです。
今ではポケモンGO、Ingress、どちらから申請を行っても、Niantic Wayfarerという共通のシステムで処理され、審査で承認されると、NianticのAR・位置情報ゲームで使われている共通プラットフォーム「Lightship」に「Wayspot」としてデータが登録される仕組みになっています。

NianticがリリースしているAR・位置情報ゲームには「Lightship」が使われているため、ポケモンGO、Ingressのみならず、ピクミンブルーム、NBA All-World、Peridot、今秋リリース予定のモンスターハンターNowでもそのWayspotのデータが使われています。

そのため、共通のデータとして相応しくなければなりません。
XMが溢れています、ポケモントレーナー御用達ですの説明では、Ingress、ポケモンGOそれぞれのゲーム内では通じても、他のゲームでは意味が通じず不適当な説明と言えますし、そのWayspotの説明になっていないです。

勿論、ポケモンセンターやポケモン公園(福島県のラッキー公園、香川県のヤドン公園など)にあるポケモンの像や遊具、ポケふた(ポケモンマンホール)など、ポケモンに関する実在のオブジェクトに対して、ポケモンの名前を登録したり、ポケモンに関する説明をしたりする分には全く問題ありません。
例として、USJではマリオ、ミニオン、ハリー・ポッター等に関する像等がWayspotになっていますが、それらと同じ扱いになります。

ポケモンに関する説明やタイトルでOKな例を2例紹介します。

カイオーガ みやこじま

訪問家やポストカード収集家など愛好家が多く、ポケモンGOで日々ギフト(ポストカード)の交換が行われているポケふた(ポケモンマンホール)
写真は、沖縄県宮古島市のカイオーガのポケふたです。
ポケふたは必ず公式ポケストップになりますが、公式ポケストップはWayspotではなくスポンサー扱いなので、ポケふたは申請して承認されればWayspotになります。
更に、公式ポケストップ、スポンサーはポケモンGOにおいてはS2セルと無関係で生えるため、条件次第ではWayspotになったポケふたはポケストップになります。
そのため、公式、Wayspot(非公式=プレイヤー作成)、両方のポケふたのポケストップが立っている場合があり、ポケふたの愛好家はWayspot(非公式、プレイヤー作成)の方を「レアふた」などと称することがあります。

舞妓ピカチュウ

ポケモンセンターキョウトにある舞妓ピカチュウの像
ポケモンセンターは公式ポケストップですが、その中にあるポケモンの像はWayspotとして申請可能なので、Wayspotになっていることが多いです。

いずれのWayspotも、ポケモンや地域に関するタイトル、説明であり、ポケモンGOのゲーム性を意識した説明を書いていないことが分かります。
いずれもIngressの画面になりますが、ポケモンGO以外のゲームから見ても違和感無くプレイできる説明になっているはずです。
USJのピーチ城やホグワーツ城のように、誰から見ても、その作品に関するオブジェだと分かれば良いのです。

おわりに

虚偽の申請をしているつもりはなくても、注意しなければ虚偽の申請になってしまう例を紹介しました。

要するに、そのWayspot候補に対してしっかりと調査を行い、正確なタイトルや説明をするように心掛けていれば虚偽の申請になることはありません。

凝った申請は楽しいもので、Wayfarerの真髄を味わうことができます。
特に説明をしっかり書きたい場合は、申請するWayspot候補をリスペクトした説明をしましょう。

では…。

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