また仕事人間を引き当てていたという話

今週会う約束をしているテオ君からLINEが来た。

「ごめん!夜にミーティングが入っちゃって…。食事しか出来なさそう」

その日は一緒に鰻を食べた後、彼の泊まっているホテルに行くことになっていた。
が、食事しか出来ないと。
何たる鰻の無駄遣い。

「本当にごめんね!」

あぁ、またか。
またこの展開だ。
許してもらえると思ってるんだね。
仕事を優先しても私だったら分かってくれると。

分からねーよ。

なんでどいつもこいつも仕事仕事仕事って言ってんの?
そんな会社なんか辞めちまえよ。
いや違ったこの人自分で会社やってるんだった。

そんなに人の予定を潰すのが楽しいの?
相手の時間を押さえさせておいて自分は簡単に翻すのがそんなにも楽しいのか。

私か。
私が原因なのか。
私が約束を破っても平気だと思われているからなのか。

毎日毎日ストイックに自分磨きをしてもまだ足りないと?
じゃあこれ以上何をすればいいのか教えてよ。

仕事だから仕方無い?
言ったな。
お前それ言っちゃうんだな。

たとえば君が行きたがっているワンオクのライブ日だったら絶対に仕事を入れないだろ。
分かってるんだよ。
そういうことなんだよ。

ワンオクには年に1回会えるかどうかだから?
もしかして君、私にはいつでも会えるなんて思っているんじゃなかろうね。
馬鹿を言うな。
明日死ぬかもしれないよ。
君は身近な人を突然亡くした経験が無いからそんな甘っちょろいことが言えるのだ。

お前は遠回しに私には価値が無いと言っているのと一緒なんだよ。
そう、私は無価値な人間。
そんな人間は死んだほうが良いんじゃないかな。
いや死ぬべきだろう。
そうだ死んでしまえばいい。




と、500文字ほど脳内で問答を続けていたら追撃LINEが来た。

「凛さんのこと大事にしたいから、短い時間でエッチしてバイバイなんてしたくない!ちゃんと今度時間取るから、その時にゆっくりイチャイチャしよ?」

分かっている。
彼はとても良い人だ。
決して私を蔑ろにしているわけではない。

「じゃあもう会うのやめよっか」と打ちかけていた文章を消して「残念だけどしょうがないね。ご飯一緒に食べれるだけでも嬉しいよ」と打った。




勢いで打った500文字を今見直したらメンヘラ全開で笑ってしまう。
しかもリスカするタイプじゃなく相手を殺して自分も死のうとするタイプのやつだ。
怖ぇーよ。

感情的になると「0か100か」の思考になりがちなので気を付けたい。
あと自省する度に簡単に「死ぬ」って言うのやめろ。
江戸時代の武士並にすぐ腹を切ろうとするな。

ちょっと自分を俯瞰で見たかったので実験的な記事になりました。
恋は盲目と言いますし、たまにこうして思考を書き留めておこうと思います。

それにしても鰻の無駄遣いが悔やまれる。


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