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好きなものは好きだからしょうがない

その昔、同タイトルのBLゲームがあったけれど今回はそれとは全く関係のない話。

私は「下書き熟成」みたいなことをしない。
書きたいという想いが溢れた時にバーっと書いてアップし、後で誤字脱字を修正したり言い回しを変更したりする。

その時の熱を大事にしたいからだ。

今回も勢いのまま書いてアップするけれど、私は書いた後に記事そのものを削除するような真似はしたくない。

恥を晒しても自分の生き様と足跡そくせきを残す覚悟だけはご理解頂けると幸いです。


早いもので彼と別れてから3ヶ月が経った。
ここに来て心境の変化があったので、自分の現在地点を明確にするためにも記しておきたい。


冬眠期

別れてすぐは割りとヤバかった。
死んだように眠ってみたり断食してみたり、かと思えば夜中に突然うどんを茹で始めたり。

香川の男と付き合っていたわけでもないのに何故うどんを茹でたのだろう。
今でも謎。

何をしていても生きてる実感がなくてフワフワしていた。

あれ?
私本当に生きてる?

と急に不安になることもあった。


治癒期

とにかく昔の男に連絡しまくって話を聞いてもらった。
寄り添ってくれる女友達も勿論いるが、私は失った男の穴は男でしか埋められないタチなのだ。

穴だけにね。
あ、全然上手くないなこれ。

特に、根気強く私の話に付き合ってくれたワンコ君には感謝しかない。
色々と罵詈雑言を放った気もするけれど、こっちは酔っているから覚えてないのがまた申し訳無く。

毎日浴びるように酒を飲んでいたせいで心身に不調もきたした。
桜沢エリカの漫画「メイキンハッピィ」に「シャンパンが原因で死にたい」という名台詞があるが、まさしくそうした気分で飲み続けていた日々。


行動期

少し気持ちも落ち着いたので、新しい恋を探すために行動範囲を広げた。

心の中のハンターを10体ぐらい放ってそこそこの釣果を得たが恋は見付からず、無駄にセフレを増やしただけに終わる。
それはそれで良いんだけども。

「まだ3ヶ月だし仕方ない」という気持ちと「早く恋を見付けねば」という気持ちの鍔迫り合い。
迷走しつつ新しい出会いもあったので「その内に気持ちも変わるかもなぁ」という希望的観測で過ごす。


悟り期

つい先日のこと。
だらだらと酒を飲んでいたら突然ある感情が降りてきた。

「私は彼しか好きじゃない」

何の前触れもなく、けれど当たり前のようにそれは私の心にスッと着地した。

早く忘れなきゃ、という思いに駆られてきたけれど、そもそも忘れる必要があるのだろうか。
自分の心を無理に動かすメリットって一体何だ。

多分それは彼の周囲に対しての気遣いだろう。
私のような悪い虫にウロチョロされては気分が悪いと思い、自らの気持ちを無理矢理切り替えようとした。

しかし考えてみれば、こちらの胸先三寸で決まるような関係など嵐の中の小舟ではないか。
私は一目連ではない、ということを証明するためだけに動いていたように思う。


現在地

今も彼のことが好きなのだ、という事実を認めたら急に気持ちが楽になった。
別に「夏木、動きます」という話ではない。

どうこうなろうとは思っていないのだ。
ただ「好きでいてもいい」という気付きはとても大きかった。
私がただ好きでいることは誰にも迷惑を掛けないし、誰の干渉も受けない。

だって心だから。

肉体は縛れても精神は何人なんぴとにも侵されない。
私の心は常に自由であり、それを良く思わない人間がいたとしても知るか。

この気持ちがいつまで続くのか、やがて新たな恋によって上書きされるのか、それは私にもあなたにも誰にも分からない。

ひとつ言えるのは、やっぱり私は誰かを好きでいる時のほうが生き甲斐を感じられるということだ。


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