ぐらぐら日記
12時起床。
昨晩夫に「世界陸上の男子リレーを見てから寝るから、多分起きるのは昼になるからね」と伝えておいたらその通り12時に起こしに来てくれた。
「ご飯食べれる?」
「多分食べれる」
「今ソーキそば作ってるからね」
先日仕事帰りに沖縄物産展に行ったらしく、ソーキそばとサーターアンダギーを買って来てくれたのだ。
寝起きでソーキそば食べる人ってそうそう居ないよな、と思いつつ有り難く頂く。
実はソーキそばを生まれて初めて食べた。
人生初のソーキそばが沖縄物産展のチルド品で良いのか、とも思ったけれど夫がタイマー使って麺を鍋で茹で、添付の豚肉を温めて茹で卵まで作ってくれたのだ。
きっと私の人生においての初ソーキそばは「夫が作ってくれた物を食べる」という運命だったのだろう。
豚肉の風味が濃厚でとても美味しかった。
食べている最中に、昨日の夜中の記憶が断片的に思い出される。
リレーで日本がメダルを逃したこと。
プライベートな感情と合わさって行き場のない思いがグチャグチャになってトグロを巻いたこと。
泣きながらこの世の全てを呪っていたこと。
それらをソーキそばの温かいスープと一緒に飲み干した。
ダラダラと支度をしてから夫と車に乗る。
もうすぐ誕生日なので、今日は「プレゼントを買ってあげる」と先週から言われていたのだ。
誕生日プレゼントの筆頭は一般的にアクセサリーだが、私はあまり宝飾品に興味がない。
どちらかと言うと実用的な品を好むので、誕生日などの祝い事には家で飲むハイボール用のグラスを買ってもらったりしている。
今回は「古くなってきたから」という理由でお財布を買ってもらうことにした。
二子玉の高島屋SCへ。
東京の二子玉川という場所は、成城・田園調布・自由が丘といった富裕層地域に近いため、外車率が半端ない。
駐車場の3台に1台がベンツで笑ってしまう。
夫が「ベンツじゃなくてテスラにすれば良かった」と言い出す始末。
「充電が面倒」って言ったのは貴方じゃないですか。
1Fのブランド品売り場をウロウロした結果、ヴィトンで買ってもらった。
もっと高級志向の人ならエルメスとか、世間的にはあまり有名ではないけど上質な革を使ったレアブランドだったりを選ぶのだと思う。
でも私はヴィトンの「間違いを犯さないホスピタリティ」が好きなのだ。
帰りに「あさくま」で夕食。
ステーキチェーン店の中では一番お肉が美味しいと感じるお店。
写真撮り忘れちゃったけどテンダロインステーキを食べました。
夫もヒレ肉なら問題無く食べられたので、やはり焼き肉よりステーキを重視していこうと思う。
家に帰って夫が就寝してから、また余計なことを考え始める。
最近少し人間不信になってしまった。
どんなに愛情の言葉を囁いてくれている人でも突然離れるのだ、という事実。
元来、人を信用することに対して慎重派ではあるのだが、今回はどうもダメージが大きかったらしい。
まだ事象を昇華出来ずにいる。
端から見れば私はとても幸せだ。
やさしい夫が居て安らげる家があり、お金にも困っていない。
これを幸せと思わなければバチが当たるだろう。
それでもなお恋を求めるのは何故なのか。
きっと「恋で死にたい」と思っているからだ。
ロミオとジュリエットや太宰治と山崎富栄を心の底から羨ましいと思う。
幸福の絶頂期に死を選ぶ瞬間、ふたりは全く同じ熱量だということだ。
同じ熱さで同時に人生を閉じるなんて、これ以上幸福なことがあるだろうか。
私は別に自死願望があるわけではない。
ただ、もしも死に方を選べるのならそういう死を願う。
恋で命を落とすことの尊さといったら。
さもありなん。
凡人の私はもう少し、生きるみたいだけれど。
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