見出し画像

「ありのままの自分を受け入れてほしい(キリッ)」とか言ってる奴はそこに並びなさい

全国200万人の婚活女子のみなさんこんばんわ。
今日も婚活マッチングアプリで高収入イケメンを血眼ちまなこになって探していましたね。
お元気そうで何よりです。

さてみなさんは相手の選別の際に「ありのままの自分を受け入れてくれる人♡」などというとんでもない条件を付けていませんか?

いけません。
そんなことをしていてはペット可のタワマンでのんびり専業主婦生活など夢のまた夢です。

今回もしっかりお尻を叩いていくので覚悟してください。



ありのまま症候群

ディズニー映画「アナと雪の女王」。
日本では2014年に公開されるやいなや大ヒットとなり、興行収入は250億円を突破しました。

そのストーリーもさることながら、主題歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」が多くの人の心を掴んだのがヒットの要因となったのは間違いありません。

この曲の流行により、「ありのままで生きていきたい」「ありのままの自分を見てほしい」という人が一部で増え始めました。
いわゆるありのまま症候群です。

本来の自分をさらけ出せる人、どんな自分でも愛してくれる人と死ぬまで一緒にいられたら、それはとても素敵なこと。
が、そんな人と巡り合う確率は宝くじの1等が当たる確率と同じくらいです。
ちなみにサマージャンボの1等当選金額は5億円、確率は1000万分の1。

「そんなに低い確率なわけがない」と鼻で笑うかもしれませんが、レミオロメンも「1億人から君を見つけたよ」と言っています。
男女別で考えても5000万分の1。
つまり、ほぼ奇跡なのです。



どう考えても恋愛弱者

以前仕事で結婚相談所について調べた時に知ったのですが、婚活中の男女にはありのまま症候群がめちゃくちゃ多い

初めての顔合わせ(初デート)に際して、相談員は「こんな服を着ましょう」「メイクはこんな感じで」など、第一印象が良くなるようにアドバイスをしてくれます。
が、そうしたアドバイスを頑なに拒む人も中にはいるのです。

「着飾るのは私らしくない」「ありのままの自分を受け入れてくれる人がいい」などとおっしゃる。

気持ちは分かります。
本当の自分を好きになってくれる人を探したいんですよね。

でもそんな人を自力で見つけられなかったから結婚相談所に入会したんじゃないんですか?
入会したら家で寝ていても誰かが自分にぴったりな人を探して目の前に連れて来てくれるとでも思いましたか?

おぅ、そこに並べ。
ノーモーションでビンタだ。

いいですか?
好感度は自分で作り出すものなのです。



ありのままとTPO

そもそも「ありのまま」とはどういった意味なのでしょうか。

【ありのまま】
実際にあるとおり。偽りのない姿。ありてい。

weblio辞書より

「飾らない自分」「自分に嘘をつかない」といった意味合いなので、大抵の場合はポジティブに使われます。
が、その意味を誤認識してしまうと、人間関係においてトラブルの元となるのです。

例えば就職面接の際。
特に規定はなくても多くの人がリクルートスーツやきちんと感のある格好で臨むでしょう。

そこへ「ありのままの自分を見てほしいんで」と部屋着で行ってしまったら。
企業が喉から手が出るほど欲しいスキルを持っていれば別かもしれませんが、通常そういった人間は落とされます。

何故か。
TPOの考えが無いからです。

近年「自分らしさ」を声高に主張する層が増えたせいで曖昧になりがちですが、物事にはれっきとした境界線があります。
お葬式に本当は白い服を着て行きたいとしても、黒い服を着て行きさえすれば余計な非難を受けずに済むのです。

公の場所では、ありのままの自分を出す必要はありません。
「ありのまま」はプライベートで個人が所有している姿であり、それを公共の場で赤の他人に無理矢理認めさせようとするのは、もはや暴挙と言えます。



愛がすべてを許すわけではない

「ありのままの自分を受け入れてほしい」という望みを持つ気持ちは分かります。
しかしそれは同時に「相手のありのままも受け入れる」という覚悟を要する考え方です。

自分は受け入れてほしいけど相手の嫌な部分は受け入れたくない、というジャイアン的な気持ちでいる限りは、理想の結婚は遠く彼方。
自身の嫌な部分を受け入れてほしいなら、相手のだらしなさも弛んだ腹も突発的な放屁も受け入れなければなりません。

女性の前で決してそんなことをしない、素敵な王子様を待ち続けるのも良いでしょう。
でもそうやって待っているこの1分1秒にもあなたは老いていき、悲しいかな市場価値は下がっていきます。

「女は年齢じゃない!!」と怒り出す人もいるでしょうが、出産を望むなら年齢は避けて通れない問題。
子供を欲する男性が、より若い子を選ぶのは自然の摂理と言えます。

さて、まとめに入りましょう。

ありのままを受け入れてくれる他人は本当に必要ですか?
あなた自身が自分のありのままを受け入れて認めていれば充分ではないですか?

「愛する人が望む自分」を演じることは、必ずしも苦痛だとは限りません。
何故なら相手に「自慢のパートナーだ」と思ってもらえることが、巡り巡って自身の満足感にも結びつくからです。

どうか「ありのまま症候群」から抜け出して、「魅力的な自分づくり」に精を出してください。
自分を磨く努力をしている人には、同じく向上心の高い人が寄ってくるものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?