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面白かった本2021

今更2021を振り返っても..と言う気持ち半分、いや折角だからまとめてみたい気持ち半分でこの記事を書いている1月半ば。外はすっかり晴れている。掃除を終えて書くか悩んだ挙句、結局書いてみることにした。もし興味のある本があれば幸いである。

1冊目はこちら。

中でもこの一文が印象的だった。

書くことはわたしにとって、息をすることと同じ、生きることとイコールなんだね。だから、書きたいものが書けるまであきらめることはできないんだ。

私にとっても書くことは生きることそのものだったと、気づかせてくれる本であり、心にずしりと言葉を置いていってくれる本だった。とても名著なのでおすすめ。


続いて2冊目

「江戸の生活と風俗」三田村鳶魚著

この本は市販されておらず、国立国会図書館にて読んだ本である。

物書きになると言うことは、歴史を築くディテールの運搬人になること

「何かを書く」「物を書く」と言う行為に対して、どのように感じ、書いていたのかが伝わる一文だった。江戸時代を生きた人がどういった価値観で生活していたのかをつぶさに研究している本。おすすめだ。


3冊目

妖精という概念がいつ生まれ、どのようにその対象への意識が変容していったのかが辿れる本である。そしてその「物語の旅」はどういったものだったのかを以下に記している。

物語にとって「旅」は普段の生活の場と空想の世界の橋渡しなのである。そして読者はこの旅と言う手立てを経て、非現実の彼方に存在する国を想定し、それを期待する。海の彼方の国は多くの場合「憧憬の対象」であり「好奇の存在」であり、また「理想の映像」なのである。

インターネットのない時代、外と繋がる対象が「理想の映像」だったとするならば、今の時代を生きる私たちは常に「理想の映像」が見えているはずである。どこの情報も手早く拾え、何にでもアクセスすることができる私たちは、今理想を見ることが出来ているのか、問い直すきっかけにもなった本だった。



本当は他にも読んできた本が沢山あるし、おすすめしたい本は山ほどあるので、それは別で記載することにします。


お読みいただきありがとうございました!



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