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【おすすめレビュー】全米で売れまくって社会現象に!?「レッド デッド リデンプション2」は何が人を魅了するのか?

ゲームソフトの「レッド デッド リデンプション」シリーズをご存知でしょうか?

米ロックスターゲームス社が制作し、米国を中心に世界中のゲーマーが熱狂する超話題作です。2018年10月に2作目が世界同時発売となり、米国では発売当日に仕事を休む人が続出。社会現象になったそうです。

発売初週売上が、史上最高の7億2,500万ドル(約820億円)、累計出荷本数が2,300万本(2019年2月時点)と、ちょっとありえない数字を叩き出していますが、暴力や犯罪シーンが多いため、日本ではあまり知名度は高くありません。

かく言う僕も、洋ゲーはほとんどやらないため、今作が初プレイでした。

クリア後の感想としては、間違いなく自分史上に残る最高のゲームの1つです。同時に、好き嫌いがかなり分かれるだろうな、とも思いました。

個人的に何が面白かったのか、世のゲーマーがなぜ魅了されるのか、なるべくネタバレ無しでレビューしていきたいと思います。


鉄道爆破、銀行強盗、市街銃撃戦、拷問、恐喝、暴行...etcやりたい放題の非日常感

舞台はアメリカ、時代は西部開拓末期、職業はギャング。

現代日本に生きる我々にとって、日々の生活からかけ離れた世界で、非日常感が思う存分楽しめます。

市街地での銃撃戦は日常茶飯事、列車をダイナマイトで爆破したり、銀行強盗したり、敵対するギャングの一員を拷問にかけたり、民間人を暴行・恐喝したり、とにかく犯罪のオンパレード。誰かミザイストム連れてきてくれ。

ゲームを開始した瞬間から、主人公のアーサー属するダッチギャング団は、法執行官に追われています。女性、老人、子どもを連れて雪山の中を命からがら逃げまわっている。何やら大きな事件を起こしてしまったようです。

何とか逃げのびて、定住できる地を見つてキャンプを設置するのですが、またすぐにその地域で犯罪を犯してしまう。そして追われる身となり、逃げる。その繰り返し。おい、お前ら笑

メインストーリー上こうした犯罪は避けられませんが、サブストーリーや日々の行動はプレーヤー次第。随所で選択肢が提示され、ときには賞金首を見逃して感謝されても良いし、泣き叫ぶ妻と子の目の前で賞金首をボコボコにしても良い。悪に手を染めるか、人助けをするかはプレーヤーの判断に委ねられます。


redemptionがテーマの深いストーリー

そんな犯罪だらけのギャング団ですが、タイトルとなっている「リデンプション(redemption)」がテーマとして描かれています。

redemptionは「(宗教的な神に対する)償い、(経済的な債権などの)償還」といった意味があるようです。本作品では、以下4つの意味合いで描かれているのではないかと思いました。

代償:神を含む他者による容赦なきredemption
償い:贖罪としてのredemption
返報:お返しとしてのredemption
復讐:報復としてのredemption

このゲームの面白いところは、償いをしたからといって代償が避けられるわけではないところです。世の中そんな甘くない笑

暴力に対しては、等しく血や死の代償(read dead redemption)を払わされますが、償いに至ったキャラクターを通して、プレーヤーは何らかのカタルシスが得られます。魂の救済みたいなもんですかね。

返報はこのゲームではほとんど何も生みません。むしろ返報の手段として暴力を選択してしまうと、代償が待っています。容赦ねぇ笑

復讐はもっと残酷です。復讐はこのゲームでは言わずもがな、暴力を伴うので、代償しか待っていません。

ネタバレを避けるため、具体的な記述は避けましたが、この辺りはネタバレ有りの別エントリーで詳細を書いてみました。

なお、映画史上に残る傑作「ショーシャンクの空に」は、僕も好きな映画なのですが、原題は「The Shawshank Redemption」です。この作品もredemptionがテーマになっていてとても面白いのでおすすめです。


広大なオープンワールドで圧倒されるグラフィック

西部開拓時代の広大なアメリカ大陸を逃げ回るので、各地で大自然が広がっています。吹雪の雪山、広大な荒野、森林、渓流、沼地、海。

細部まで見事に描写されており、その迫力に圧倒されます。

時間概念もあり、それぞれ夜明け、日中、夕暮れ、夜間と景色も変わってきます。それだけでなく、時間経過とともに主人公の髪や髭が伸びたり、食べ物が腐ったり、銃が摩耗したり、とにかくディテールの拘りがすごい。銃の質感とか、ほんとにもう凄いですよ。

各所で数多くの野生動物たちと出会い、狩りをして獲物の皮を剥ぎ、肉を食べて飢えを凌いだり、肉や皮は街で売って身銭を稼ぐこともできます。湖や川で釣りも楽しめます。

クマやオオカミの群れ、巨大ワニといった猛獣との生命をかけたギリギリのバトルもあり、敵は法執行官やギャングだけではありません。

街ではポーカーやブラックジャックといったギャンブルも楽しめます。ドミノという卓上ゲームや、フィンガーフィレットというナイフで指の間を素早く突き刺していくゲームもあります。フィンガーフィレットは見てて「痛ッ!」てなると思います笑


暴力シーン、操作性、移動の煩わしさが評価の分かれ目

前述のように、暴力・犯罪まみれの作品のため、グロテスクでショッキングなシーンばかりです。そういう作品が苦手な方は辞めておきましょう。また、CERO Z指定がされているので、18歳未満はプレイできません。良い子のみんなは手を出しちゃダメ!

操作性も決して良いとは言えず、僕も手こずりました。意図せぬときにR2ボタンで発砲し、仲間や民間人に怒られてしまうのは、誰もが通る道だと思います笑

あと、決定ボタンが◯ボタンではなく、☓ボタンなんですよ。これ、洋ゲーでは当たり前なんですかね?おい逆だろ、と。慣れるまで困りました。

操作性のせいか、難易度もそれなりに高いです。一度も死なずにクリアすることはほぼ不可能でしょう。ですが、何度でもリトライできるので安心してください。

広大なオープンワールドなのは良いのですが、現代ゲームでは当たり前となっているファストトラベル(瞬間移動、ワープ)がかなり制限されており、ほぼ馬で移動することになります。馬ゲーです。

移動中もそこら中で何かが起こっており、変人奇人に出会えるので、それを楽しみましょう。また、前述のとおり景色も良いです。長時間の移動を楽しめる心と時間の余裕がない方には、おすすめできません。


以上が「レッド デッド リデンプション2」のおすすめレビューです。

個人的には本当に良い作品だと思うので、ぜひプレイしてみてください。


PS4持ってないよ〜という方は、YouTubeのゲーム実況動画でも十分楽しめると思います。ゲーム実況者としては国内No.1人気の兄者弟者も動画を出しているので、リンク貼っておきます。(全部見るにはめちゃくちゃ時間かかると思いますが・・・)


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