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中殿筋の筋力低下が「なぜ」起こるのか考える

こんにちは、理学療法士のTakuです。

今回は、中殿筋の筋力低下が起こる原因を考察していきます。いろんな患者さんで見かけることが多い状態かと思います。中殿筋の筋力低下を発見した時に、それを「悪」として、問題点に挙げることもあるでしょう。ただ、その前にひとつ考えて欲しいことがあります。

なぜ、中殿筋の筋力低下が起こったの?

この記事では、特に手術や外傷がないという状態を前提になぜ、中殿筋の筋力低下が起こるのかを考えていきます。

🔸一般論としての筋力低下が起こる原因

筋力低下が起こる原因は様々です。過去の怪我、外傷、廃用、麻痺、手術による影響、痛みによる出力低下、心理的問題etc・・・。

筋力低下も何かの愁訴の原因として捉えることもできますが、筋力低下自体が何か原因があって起こった結果という考え方もできます。そうのに考えるとトレンデレンブルグ徴候の原因となった中殿筋の筋力低下も、別の原因から誘発された結果であると言えます。

先にあげた、一般的な筋力低下を起こし得る原因のうち、トレンデレンブルグ徴候を引き起こすような結果に至るのは何があるでしょう。

ぼくは廃用だと考えています。勘違いなきようにお願いしたいのは、高齢者の一定期間の安定で起こる廃用ではなく、選択的に中殿筋のみに生じる廃用です。

🔸中殿筋と骨盤の関係を考える

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