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社会保険ってなぁに?

前回の「給料ってなぁに?」の記事で、お給料から差し引かれるものの一つに『社会保険料』を挙げました。
(前回の記事はこちら↓↓)

それでは社会保険って何か、みなさんどこまでご存知でしょうか。
なんのために支払うのか、どんな内容なのか、お給料をもらわないなら払わなくていいのか。会社勤めを始めた方、始める予定の方は特に気になるところではないでしょうか。
今回は社会保険について、少し詳しく解説していきます。


そもそも「社会保険」ってなぁに?

社会保険とは、国の社会保障制度のメインの柱となるものです。
社会保障は簡単に言うと、病気やケガ・失業・貧困・死亡など困ったことがあったときに国が助けてくれる制度のこと。
社会保障制度は4つの大きな柱で成り立っています。
「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「公衆衛生」です。
このうち社会保険はそのうち最も重要な柱と言われています。

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社会保険とはすべての国民を対象に、病気やケガや失業などに備えて少しずつお金(保険料)を出し合って、実際にその状況に遭遇した人に必要なお金やサービスを提供する仕組みのことです。
社会保険もさらに5つの機能があります。
「公的医療保険」「公的年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労働災害保険」です。

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すべての国民が保険の対象なので、保険料もすべての国民が支払う義務があります。
しかし、みんながそれぞれに保険料を支払うと国も事務処理が大変なので、会社に勤めている人は会社に一旦預け、会社が全従業員分を代わりに収める仕組みができあがりました。
これが、毎月のお給料から引かれている社会保険料の正体です。


ちなみに、自営業など会社勤めでない人も社会保険料を自分で支払う義務があります。自分の負担する分を毎月(もしくは数ヶ月や数年分を一度に)前払いしていきます。来月分の保険料を今月までに…といった具合です。
一方会社勤めの場合、自分の分のうち半分を会社が負担してくれます。
会社がお給料から差し引いた分の保険料にプラスして国や地方自治体に収めてくれます。(「労使折半:ろうしせっぱん」といいます)

なぜ会社が半分負担するように法律に定められているんでしょうか?
「従業員が元気に働けると巡って会社にも利益があるから」「労働者を雇うことの責任を負うべきだから」など理由はいくつかあるようですが、コレ!というはっきりしたものは無いようです。。。



社会保険料を支払わなくてもいい人

社会保険料はすべての国民に支払い義務があります。
とはいえ、お給料が少ないなどの理由で支払いを免除したり、減額したりしてくれる制度ももちろん存在しています。
産休育休を取って会社を休んでいる人や障がいを持っている人が代表的な例です。

また、仕事を辞めた人や失業した人、収入がとても低い人は、役所で申請すると収入額に応じて免除・4分の3免除・半額免除・4分の1免除などが適用されます。
もし社会保険料を支払っていて、いま生活が苦しくなっている人は一度お住まいの市役所などに問い合わせてみるといいかもしれません。
(その昔、甘夏も全額免除してもらっていました。役所の人、すごく親切に対応してくれましたよ!)


ここまで、社会保険の概要を見てきました。
社会保険の正体を少しはつかめていただけたでしょうか?
次回からは、社会保険の中身(健康保険や年金など)についてもう少し詳しく解説していきたいと思います。

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