息子との不思議な出会い
この記事に関しては、これが正しいとか真実だということが言いたいのではなく、あくまで私に起こった出来事であり、そういうこともあるんだなぁという感覚で読んでいただけたら幸いです。
私と息子が現実に対面したのは、4年前だが、その13年前、私が28歳の時に一度彼が私の所へやってきたことがある。
どういうことかというと、今だに私自身も現実だったのか、夢だったのかはわからないが、28歳の冬のある日、こたつでうたた寝していたら、「ねぇねぇ」と私を呼ぶ声で目覚めた。
目を開けると、天井の片隅に5歳ぐらいの男の子がふわふわと浮いていて、私に向かってこう言ったのだ。
「ねぇねぇ、お母さん。早く僕を産んでよ。」
その時私は、その状況そのものが驚くべきものであるのに、不思議と冷静にこう答えていた。
「じゃぁ、お父さんになる人を連れてきてよ。」
その後も一言、二言言葉を交わした気がするがはっきりと覚えていない。
その数年後結婚したいなぁと思う人と出会うがうまくいかず。
ちょうど転職をして日々の相談業務でバタバタしていたので結婚もその子のことも頭の片隅にはあるもののどこかにいってしまっていた。
そうして病院での相談業務もこなせるようになってきた頃、ひょんなことから小学校時代の幼馴染と再会し、結婚することになった(現在の主人である)
この時36歳。ここでまた数年前の出来事がリアルに蘇ってきた。
もともと子宮内膜症持ちで、妊娠しにくいかも?とは言われていたが、あまり気にしていなかった。
が、心のどこかであの男の子がやってきてくれると思っていた。
それでも現実には中々現れない。不妊検査をして、原因と考えられるものはできるだけ対処をし、一度妊娠したがそれは続かなかった。
この時の私の状況からしたら、(検査データ、卵巣年齢、実際の年齢など)自然妊娠はかなり厳しかった。
主人と色々話し合う中で、一度主人に話したことがある。
私の息子になりたいといった子と28歳の時に出会ったこと、彼がやってきてくれると私はなんとなく感じていることを。
「そんなこと思って、現実に来てくれなかったらがっかりするから信じられないし、受け入れられない。」
ごもっとも。これが一般的な感覚だろう。
でも私の中ではなぜか彼は来てくれるだろうという根拠のない確信があった。
そんな中で更に数年が過ぎ、私はすでに40歳を過ぎていた。
この頃になると、夫婦2人で生きていく人生もいいなと思い始め、主人の転職を機に環境も変わり、今までお世話になったクリニックに通うこともできなくなったこともあり、妊娠することに対してあまりこだわらなくなっていた。
お父さんになる人も見つけたし、お母さんも準備万全なんだけどなぁ。。。
なんて思いながらも毎日それなりに楽しく過ごしていた。
そして41歳になる一か月前、とある友人にふと28歳の時の息子の訪問の話をする機会があった。
彼女は、いわゆる敏感な方で、私にこう言ったのだ。
「うん、確かにいる。もうすぐにでも生まれたがってるけど、お母さんの準備ができていないといっている。青い産着が見えるからおそらく男の子」
準備ができていない??
どういうこと???
男の子曰く、頭では妊娠したいと思っているが、心の底から望んでいるわけではないといっていると。
う~む。なんか痛いとこつかれた感じだ。
彼女のアドバイスは、もう彼が存在するものとして毎日話しかけたり、あるいは手紙を書くように、正直に自分の気持ちを伝えたらいいということだった。
早速その晩からわたしは彼に自分の想いを書くことにした。ちゃんと呼び名もつけて。
そして驚いたことにこの一か月後に私は妊娠していた。自然妊娠する確率は4%と言われていたのに。。。
本当に彼はすぐにやってきた。
でもここから実際に目の前に現われるまで何が起こるかわからない。
そんな日々の不安はセルフケアをしたり、セッションを定期的に受けて解消していた。
特に安心して毎日を過ごすことができたのは、お腹の中の息子とのコミュニケーションがとれたからだ。
日々の食事の量とかも少なすぎるとお腹を蹴ってくるし、まずいもの食べると嫌だというサインを送ってきていた。
お腹の中にいる時から主張がはっきりしていた息子の希望をなるべく叶えるように過ごしてきたので妊婦生活はそれはそれはとても順調だった。
つわりがひどかったのは2週間。食べ物の好みは変わったがほぼ普通に食べれたし、やりたいことは無理しない範囲でできたので時々妊婦であることを忘れてしまうぐらいだった。
そうして月日は過ぎ、臨月を迎えたある日、逆子になっていることが判明する。逆子体操したり、お灸したり色々試みるもてんで変わらない。
そんな時に、とある友人からメッセージが来る。
「なんか、回転したくないみたいよ。」
またまた別の友人からも、「う~ん、このままにしといてっていってるよ。」
と言われる。
彼は私にサインやメッセージを送っていたが、私がキャッチできないものは、キャッチできる友人へと伝え、その友人たちが私に教えてくれていた。産まれる前から中々な奴である。
そんなわけで回転する気がない息子の気持ちを汲み、余計なことはせずに予定帝王切開を選んだ。
帝王切開の不安がないわけではなかったが、これまたセッションしてもらったり、セルフケアしたり、息子とコミュニケーションしたりして当日が楽しみに変わっていった。
こうして最初の訪問から約13年後に息子と現実に対面したのである。
産まれた瞬間もうぶ声をあまりあげずに、しばらくしたら笑っていたらしく後から助産師さんに聞いて私も笑ってしまった。
冒頭の写真は生後2週間の時のにやけている写真である。
そんな息子ももう4歳。自己主張がはっきりしているマイペースな子だ。
ある意味予想通りである。
ここまで読んだいただきありがとうございました。
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