見出し画像

▲ 山おもう8月

8月になると想う風景がある。
北アルプスの山々だ。

山のぼりを始めてから憧れを抱くようになり
ついに北アルプスへの一歩を踏み出したのは2015年。
上高地から涸沢、奥穂高岳への旅。

奥穂高岳

このときの感動は私の世界を変えた。


それから毎夏、北アルプスを訪れている。

燕岳、笠ヶ岳、立山、白馬岳、唐松岳、双六岳
パノラマ銀座縦走、表銀座縦走

いろんな道を歩きいろんな山へいったなぁ。
たくさんの美しい風景をみたなぁ。


山がもっとも賑わう季節に
想いを馳せずにはいられない。

槍ヶ岳
笠ヶ岳


しかし2023年の夏は、北アルプスにもどこの山にも行かなかった。


その冬に、我が家に赤ちゃんが誕生した。


涸沢

山登りを始めてから、こんなに長い間山から遠ざかるのは初めてのこと。

でも不思議と、行きたいのに行けない悔しさとか羨ましさとかはなかった。

こういうとき、山はいつもそこにあるから、って本当にそうだなと思う。
逃げないしきっと大事なところは変わらないから、
またそのときがきたら、行けたらいいと思う。

双六岳


今はこの子を抱きながら
この目で見た風景と旅の記憶を思い起こして

北穂高、雲の平、剱岳…
まだ見ぬ山へと降り立つ日を想像して

鳥の目になって自由に北アルプスを飛び回るのだ。




きみが生まれてきた日本は
こんなに美しいんだよ。

きみは山を歩いたら何をみるのかな。
何を思うのかな。

一緒に山へ行こう、その日を楽しみにしているよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?