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【難聴×山登り①】山のいろいろな音

Instagramで、2023年4月に投稿した記事です。


Instagramのフォワーさんに、
「登山に難聴は影響しないの?」と
投稿のリクエストをいただきました。
ありがとうございます!

中等度難聴である私の山登りエピソードを
2編にわけて綴ってみました。

ちなみに私は山登りに、補聴器を持っていきません。
落としたり壊したりすることが目に見えてるから…笑
それから、補聴器つけてない歴の方がまだ長いので
つけない方が、自然なきこえ方がして、フリーな感じでいられる気がするのだ。

では、始まり。



◤ 
  山のいろいろな音 
           ◢

山の中には、どんな音があるんだろう?
それを聴けば、鳥の種類が分かったり、
いきものが近くにいる気配が分かったりするのだろう。
う〜ん楽しそうだ。
(ほかにもこんな音があるよ!ってコメントで教えてください✨)


この耳だからなのか関係ないのか分からないけど
私の山歩きは、とっても静かで穏やかな時間です。
景色をじっくり眺めて、歩いて、立ち止まって
足元の草花を愛でて、また黙々と歩いていく。
いろんな想像が膨らんだり
自分の内にも意識が向いたり。
過去でも未来でもなく、
「今」を感じられる瞬間があって、
すごくスッキリします。


キツネも「いちばんたいせつなことは、目に見えない」って言ってるし、
(『星の王子さま』より)

レイチェル・カーソンさんも「―『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではない―」って言ってるし、
(『センス・オブ・ワンダー』より)

音声として耳に届くことだけが、きこえることじゃないんだなって
最近思うようになりました。



***



ある8月、北アルプスの涸沢からザイテングラートを登っているとき、
小さいハチ(?)がめちゃくちゃ沢山いて
前を歩く弟の頭の周りをブンブンブンブン飛んでいました。
弟は、それが凄くうるさくて気が散るようで、
「ぅあ~もう!」と言いながら何度も手で払いのけていました。
ハチに気に入られちゃって、可哀そうに…(プププ)
と思っていたら、私もちゃんと包囲されてました。
全然聴こえなかった…。
音に惑わされずのらりと歩けるのは
ありがたいかも、しれない。笑
ついでに山小屋でもテント場でも
足音や話し声や雨音に悩まされて寝れなかったことはない✌



***



聴こえないことで危険な目に合ったことはないけど、
危険察知が遅れるかも、情報が届かないかも、
ということは頭に入れておいてます。
落石が多い箇所では、視野広くしてそそくさと通り過ぎるとか、クマの出没情報をチェックしておくとか。
聴こえても聴こえなくても関係なく注意すべきところを注意してる感じです。


一番コワイのはカミナリ様です⚡️
登山中、天候が急変し
私でも聴こえるくらいの雷鳴が轟いたときに、
もうだめだ撃たれると思ったけど
同行者は落ち着いていた。
「遠いから、まだ大丈夫だ。急いで行こう」

距離感が全然分からないあるある。



***



難聴であることに、良いも悪いもなく
ただ「そうである」だけ。
ないものを嘆くんじゃなくて、
あるものでどう感じるか、どう楽しむか、が大事だな!と思う!
私だからこその楽しみ方ができればいいなと思う。


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