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「自分とは何か」を卒論のテーマにした私が考える自分の強み

 「自分の強みは何ですか?」と聞かれたとき、皆様はどんなふうに答えるでしょうか。私は、この質問をされた時、「真面目で慎重に物事を判断する」と答えます。しかし、この答えに対する私の評価は、周りの人たちが自分に求めているだろう行動をすると、勝手についてくるようなものです。しかし、真面目なのは、目の前にあることをやらないと納得できない自分と、慎重に物事を判断するは、不安や心配が勝つため、素早く判断できないことが多いからです。
 私の強みと聞かれた時に答える内容も、自分にとっては弱さにもなるんだなと思うのです。じゃあ、本当の自分の強みは何だろうと転職を機に考えるようになりました。しかし、私の自分は何だろうという思考は、学生時代からずっとある考えです。面接や自己PRで毎回どう答えればいいのか迷っていたのです。今もそのことには変わらないですが、以前よりは考えることが楽になったように感じます。その理由は、過去に書いた自分の卒論を読んだからです。この卒論では、過去の出来事を紙に書くこと、他者に話すことで振り返り、自分とは何か見えてくるという内容です。今回は、私のおこなったことを紹介し、どうすれば自分が何かの問いの答えの答えのヒントになれば幸いです。

「自分とは何か」を研究している著者の本を読む

 私は、大学生の卒論にこのテーマにしました。その際に多くの著書に触れ合いました。その著書のリストを紹介いたします。

『<私>の心理学的探求』 榎本博明著 
『<自分らしさ>って何だろう」 榎本博明著
『物語は人生を救うのか』 千野 帽子著
『人はなぜ物語を求めるのか』 千野帽子著

 この4つの著書に共通して言われているのは、「自分とは何かを頭の中でぐるぐる考えても、答えは見つからない」ということです。そして、過去の出来事を他者に話すこと、紙に書くことで見えてくることもあるということです。
 私がこの著書を読み、心に強く残っていることは、この出来事があったからとポジティブになることもあれば、その出来事のせいでこうなったとネガティブに考えるようになったという両方を整理することで自分とはどんな人物か見えてくるということです。  
 しかし、この方法は時間がある人にしかできない方法です。では、次はこれらの著書読んで実践したことを紹介します。

幼少期から現在まで印象に残ったことを振り返る

 この方法は、自分とは何か掴めない人がどのように自分について考える軸を作る方法です。この軸がしっかりしていると、自分とは何かをグルグル考える事は減ると思います。自分が憶えている出来事、なぜこのことが心に残っているのかを簡単に書いていきます。私がおこなったものの一部を紹介します。

幼稚園 飴を持ち込んで、先生に怒られる→友だちに喜んでもらいたかった・先生に怒られるのは嫌だ
小学生 友だちをつくるのが下手だった⇄転校生に話しかけるのは得意・1対1では自分を出せる
中学生 同じ委員になった他クラスの人たちにいじられる→今でもトラウマになっているぐらい嫌な出来事
    →同じような人間にはならない・いろんな考えの人がいるから、受けられる人になりたい
高校生 真面目に頑張っていても、愛嬌がある人には評価は勝てない⇄一人一人をきちんと見てくれている人は正当に評価してく        
    れた→正当に判断してくれた人のようになりたい
大学生 1人が好きなことに気付いた・狭く深くを心掛けた人間関係を築きたい・趣味、オタ活を優先したい
    レポート課題を書くのが楽しい・知らないことを知る勉強が好き

 このように、自分の思い出を簡単にざっくり書いていきます。もちろん、一つの出来事を詳しく書くことで、自分とは何かのヒントになります。この振り返りで何が分かるを考えます。それは、いじられた経験から、1人が好き、幼少期から変わっていない1対1のコミュニケーションが得意なこと、知らないことを学ぶのは好き、書く方が好きということです。このことが分かったことで、自分にとって嫌なことが見えてくること、大丈夫なことが見えてきます。このことをブラッシュアップすると、自分の強み、弱さが見えてきます。

まとめ

 以上が、私の自分とは何かを考えるさいの道筋です。この振り返ることで、1対多数のコミュニケーションが苦手だけど、一人一人と向き合って話せることから、深い人間関係を作ることができること、仕事に関係することには自分で調べ上げ、熱心に学ぶことができるが、自分が納得できる強みであり、これから先、変わることのない強みであると考えています。この振り返る方法は、何度も繰り返すことで、新たに見えてくることもありますので、時間がある時に試してみていただけると嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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