てんねん

「天然」とよばれる性格がある。

昔、小学生の頃一時期"天然のてんちゃん"とからかわれていたことがある。

当時はなんかこう、天然とかいわれると生産物扱いされている気がしていい気分じゃなかった。

まあ、天然っていうのはそんなに悪い意味ではないらしいというのは後からわかってきた。

ただ、わたしは天然ではない。
不注意型めちゃくちゃドジで抜けている人間というだけだ。

本物の天然とやらは、発想が不思議で斬新な人のことをいうのだろう。それ故に世間と少しずれて見えてしまったりして面白い、みたいなことだろう。

(え?あってるよね?)

わたしの発想は平凡そのもの。
ときどき面白いことも思いつくけれど時々だから。
いつも奇抜で斬新なんてことない。

天然といわれると居心地悪いのだ。本物に悪い気がするから。

昔、洗濯機に洗剤と間違えて料理酒をいれたとき、散々天然だとか言われたけれど違う。
だって本当は洗剤いれたかったんだもの。
大学生の1K一人暮らしのお部屋で、キッチンの隣に洗濯機が置いてあったからうっかり間違えたのだ。

それはもう酔っ払った服ができた。

大変だったあれは。

あれはただのドジを踏んだに他ならず、不注意が過ぎれば誰だって間違えるときもあるだろう。
だから天然などではないのだ。

まあ、そういうことなのだ。

ていうか、こいつぁ本物だぜ!100%だぜ!みたいは天然の方にはなかなか会えない気がする。

どこかにいたら仲良くなりたい、楽しそう。

いつか会ってあわよくば友達になろうと思う。

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