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海外留学#002 「おにぎりが買えない」の話

こんにちは。Natsuです。
本日は、海外留学をテーマとし、海外の日本人学校で働いている教員のリアルな状況を紹介しつつ、考えていることを共有します。特に今、日本で働いており、お子さんもしくは自身の海外留学をこれから考えている方に向けて書きます。


下がり続けている公立学校教員の平均給与

文科省の発表の通り、小学、中学、高校の公立学校教員の平均給与は2000年をピークに現在に至るまで右肩下がりとなっている。これは増加傾向にある非正規職員(いわゆる臨時職員)を除いての実情。日本全体でも起きていることが公務員の世界でも起きている一例と言える。

海外の日本人学校で働く公務員の給与形態など

海外の日本人学校で働く教員(以下、海外駐在員)の給与形態などを紹介する。

まず、民間の大企業であれば海外赴任する場合、日本と同等の生活水準を保証するケースがある。一方、海外駐在員の給与は日本水準で決まっており、赴任先の国がどこであろうと基本的には賃金調整がなされない。つまり、現状の円安および特に先進国をはじめとする物価上昇のダブルパンチにより、日本と同等の生活水準を維持できない海外駐在員が一定数いる。

ちなみに、海外駐在員に応募して合格する場合、赴任先の国が決まるのは赴任3ヶ月前の12月末頃。私の父は教員をやっており、2000年頃にインドネシアのジャカルタに駐在、来年からは約2年間、どこかの国で海外駐在予定。このシステムは20年間、変わっておらず2023年11月末の今日においても父は「来年からどこに赴任するんだろうー」と言っている。

余談だが、父は日本と比べて、非常に物価の高い国への赴任を希望している。理由は、人生でそんな経験をしたことがないから、とのこと(短期間の旅行と現地で長期間生活するのでは違う)。

現地での生活 スーパーでおにぎりが買えない

最近、欧州での日本食ブームを受け、スーパーのおにぎりが4ユーロ(=約650円)という話が話題となった。おにぎりの話は聞いたことがなくても、海外諸国における物価上昇と日本における物価上昇のトレンドに大きな乖離が生まれていることは連日のニュースで認知されてきた。日本水準の給料での生活を想定する場合、特に先進国で生活することはいよいよ厳しくなっていきそうである。。。

日本生命ホームページより抜粋 各国の消費者物価推移のトレンド

私の感じること

最後に、個人的に感じることを2点、記載する。
1つ目は、自分が若い頃に漠然と持っていた夢。こどもが希望するのであれば自分がしてもらったように本人の希望する海外留学を支援をしたい。この雲行きが怪しい気がする。まだ長男は今年で4歳、次男は産まれたばかりなので10年以上先の未来を考えると、現実的にどこの国が選べる対象になるのか、と少し悲観的になってしまう。
2つ目は、長期的に見ると資金余力がなくなってくる民間企業でも駐在先の事情を考慮した賃金調整ができなくなってくるのではという懸念。

現時点で解決策が見えているわけではないけれど、自分の体力があるうちに現状のレールから何らかの舵きりを行うためのヒントを得て、アクションを起こしたと考えている。

本日は以上となります。

もし読んでくださった方で感想、ご意見ある方いましたら気軽にコメントいただけると嬉しいです!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

Natsu

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