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クラリネットを始めるためのロードマップ

はじめまして、ナツです!
突然ですが、クラリネットを始めてみませんか?

この記事では、楽器を始めてみたい
楽器を一生の趣味にしたいという方に

クラリネットの紹介と、楽器を購入し
初めて音を出すための一歩をお教えします。

正しい方法でコツコツ練習すれば
短期間で好きな曲が吹けるようになります!

さらに仲間と一緒に音楽を楽しめるようになり
最終的に音楽を一生の趣味にすることができます!

逆に、何も考えずに練習をすると効果はあらわれず、
せっかく始めたのにすぐ諦めてしまう

という結果が待ち受けています。

私も19年楽器を続けてきましたが
正しくない練習方法をし続けた結果、

思い通りの音が出ず
1年間楽器を吹くのを完全に辞めてしまいました。

そのときは、
もう音楽はやらないと決意をするほどでした。

しかし、プロから正しい練習方法を教わったり
仲間と様々なアイディアを共有したりすることで

現在では楽団でソロを任され
コンクールでは金賞を受賞するなど
楽しい音楽ライフを送っています!

UnsplashのJabber Visualsが撮影した写真

まずは、自分の"相棒”となる良い楽器を手に入れ
実際に音を出して、音楽は楽しい!
という達成感を味わいましょう!


クラリネットってどんな楽器?

ズバリ、こんな楽器です!

黒い!リコーダーより長い!
でも、音はリコーダーとは違います。

見た目に反してかっこいいと思いませんか?
吹きたくなってきましたか?

少しでも吹きたいと思った方、
是非読み進めてください。

何から始めるの?

まずは始めるにも楽器がないと始まりません。
クラリネットには色んな種類がありますが、

初心者の方は「B♭(ベー)クラリネット」
(並クラ)から始めましょう。

そんなB♭クラリネットを手に入れる方法は、
大きく3つです!

①楽器を購入する

このロードマップにしたがって練習を続ければ
たとえ音楽初心者であっても1人で好きな曲を
吹けるようになります。

クラリネットを吹いて音楽を一生の趣味にしたい!
という方は購入をオススメします。

初心者モデルは、
相場18万~30万円ほどで購入可能です。

②中古楽器を購入する

とはいっても、15万円も最初はかけられない、
という方は中古の楽器購入も検討しましょう。

ただし、メルカリやオークションは要注意。
粗悪な状態のものも多く見受けられるので、
基本的には楽器店で買うのをオススメします!

または、メルカリ、オークションなどでも、
「リペア済」「調整済」「オーバーホール済」
などの記載がある商品にしましょう。

メルカリ記載の例

また、楽器によっては、
前の所有者の癖が残っている可能性があり、

「低い音は鳴りやすいけど、高い音が鳴りづらい」
「この音だけ音程がめっちゃ高い!」など、
後々困ることがあります。

なるべく使用感のないものを選ぶことが重要です。

・ロゴが全部消えているか否か 
→ 全部消えていると結構使い込んでいるかも…

・キーが錆びたり変色していないか 
→ きれいなものを選びましょう

③楽器のレンタルサービス

「クラリネット レンタル」で検索すると、
クラリネットの1か月(それ以外の期間も可能)
レンタルサービスなどのサイトがヒットします。

B♭クラリネットだと、
大体1か月6,000~15,000円が目安です。

Image by hifijohn from Pixabay

⚠️クラリネットは高い楽器の方がいい?
初心者の方でも
「最終的にプロのようにうまくなりたい!」
と思うと、最初からプロが使用している楽器を
手にしたい、と思うでしょう。

しかし、クラリネットは値段が高くなる分、
吹きこなす(扱う)ことも難しくなります!

高い楽器を買うには、
自分にも高いレベルの奏法が求められるのです。

楽器に振り回されて結局良い音が出せない😣
ということもよくあるので、初心者の方は、
18~70万円台までの楽器で始めましょう。

ただし、絶対に上手くなる!という決意があれば、
高い楽器でも全然問題ありません!

⚠️ABS樹脂製・エボナイト製の楽器はどうなの?
初心者だから、
なるべく安い楽器で吹けるかどうか試して、
吹けそうなら高い楽器を買いたい、
という人も多いと思います。

そこで「クラリネット 安い」などで
検索すると出てくるのが
「ABS樹脂・エボナイト製」の楽器。

本来、クラリネットは「グラナディラ材」という
木材で作られていますが
この木、値段がとっても高いのです!貴重です!

この木で作られているからこそ、
クラリネットは初心者モデルでも
15万円以上してしまうのです。

そこで、木を使わない安いモデルとして
「ABS樹脂」の楽器が登場しました。

中には1万円台からでも
クラリネットが購入できてしまいます。

しかし、値段に踊らされてはいけません。

筆者も昔、
中国製の3万円台のクラリネットを購入しましたが

・まず音を出すことが大変
・吹き心地がふにゃふにゃする
・音程もてんでバラバラ

と曲が吹ける状態じゃありませんでした。

これだと、
せっかくお金を出してクラリネットを買ったのに
上達どころか、うまく吹けないのは自分のせいだ
と楽器を諦めることになりかねません…。

少し値が張ってしまっても
使い続けるなら「グラナディラ材」
クラリネットを購入しましょう。

どんなメーカー・機種があるの?

よく初心者~中級者帯で使用されているのは
こちら↓↓↓

昔はもっと楽器の値段が安かったのですが、
今はこんなに高くなってしまいました😭

ナツのクラリネット:クランポンのトスカ 買った当時は100万円くらいでした。

ですが、現状これより安くなることはないので、
逆に今買うのが一番安い!と思ってください。

待てば待つほど値上がりします!!

また、楽器店によっては
フェアなどで定価より安くなってることも
あるので要チェック!

楽器のメーカーはたくさんありますが、
日本のプレーヤーは
「YAMAHA」「ビュッフェ・クランポン」
の人がほとんどです。

以上の楽器を購入すれば、
間違えた、ということはありませんので
ご安心ください。

楽器以外に必要なもの一覧

楽器購入時に付属するものも多いですが、
もし付属していない場合は
別で一緒に購入しましょう!

楽器店の店員さんが
親身に教えてくれることも多いです。

①マウスピース
吹き口となる部分です。

大抵、付属のマウスピースがついてくるのですが、
付属品ははっきり言うと
クオリティが良くありません…。

初心者の方は、
「Vandoren(バンドレン) Traditional5RV」
「Vandoren 5RV LYRE」
などを選びましょう。

②リード
こちらも大抵付属のリードがついているのですが
クオリティは良くありません…。

初心者の方は、
「バンドレン B♭クラリネットリード Traditional」
(青い箱のパッケージのため、通称「青箱」
を購入しましょう。

厚さは初心者の方は、3~3.5がオススメです!
迷ったら「3」を購入しましょう。
1箱10枚セットです。

③リガチャー
こちらも付属品がついてきますが、
買い替える人がほとんどです。

ただ種類もあって選ぶのが大変ですし、
最初は違いが分からないと思うので、

初心者のうちは、
無理して購入する必要はありません。

④マウスピースパッチ
マウスピースに前歯を置いたときに滑らない
&マウスピースに傷がつかないように使用します。

厚さなどの種類がありますが、初心者の方は、
「バンドレン VMC6+(0.35mm)クリア6枚」
がオススメです。

⑤スワブ
楽器の管体にたまった水分をふき取る布のことです。
楽器を購入すれば、ほとんどの場合、
お手入れセットなどの名称で付属されると思います。

付属されていなければ、
B♭クラリネット用と記載のあるものを選びましょう。

⑥クリーニングペーパー
楽器のタンポに溜まってしまった水分を
ふき取る紙です。
こちらも付属されていなかったら購入しましょう。

⑦コルクグリス
管体を組み立てる際にコルク部分に塗るグリスです。
こちらも通常は付属されています。


楽器の組み立て方と持ち方

楽器の組み立て方

いよいよクラリネットを手にしたあなた。
まずは、楽器を組み立てて持ってみましょう。

クラリネットは、
マウスピース、バレル(たる)、上管、下管、ベル
の5つの部分でなっています。

組み立て方は以上の動画から↑↑

①まずベルと下管部分を組み立てます。

向きはあまり気にしなくて大丈夫ですが、
楽器のロゴがついている面を
正面に組み立てましょう。

②下管と上管を組み立てる場合は注意が必要です。

下管のキーは触らず、上管のキーを上げて、
ジョイント部分がまっすぐ接続されるように丁寧に
組み立てます。

③上管とバレルを組み立てます。

向きはあまり気にしなくて大丈夫ですが、
こちらも楽器のロゴがついている面を
正面に組み立てると見栄えがいいです。

④バレルとマウスピースは、
マウスピースが正面になるように組み立てましょう。

リードとリガチャーの付け方

まず、リガチャーには、
「順締め」「逆締め」という
締め方の種類があります。

「順締め」のリガチャーは、
締めるネジが内側についています。
(ネジ側がリードの面に当たる。)

「逆締め」のリガチャーは、
締めるネジが外側についています。

私は「逆締め」のリガチャーを使っています。

付属品のリガチャーは
「順締め」のものが多いと思いますが、念のため、
楽器店の店員さんにつけ方を聞いておくと安全です。

付け方は人によりますが、一旦は、
ネジを緩めてマウスピースに入れてみましょう。

そのあと、マウスピースとリガチャーの隙間に
リードを差し込むイメージです。

リードの位置についても色々違いがありますが、
初心者の方はまず、

マウスピースの先端とリードの間に
髪の毛1本分くらいが入る位置に

リードを置きましょう。
そのあと、リガチャーのネジを締めて固定します。

このとき、リードの左右がズレていると
音が鳴らない、変な音が鳴るなど

不具合が出てしまうので
必ずズレていないかチェックしましょう。

また、リードを付ける際は、
リードの先端を触らないよう注意!
繊細なため欠けてしまうおそれがありま!!

楽器の持ち方

持ち方はこんな感じです。

正面から
後ろから(ナツのサムレストはねこちゃんです)

左手が上管、右手が下管を押さえます。
右手親指は下管にあるサムレストと呼ばれる
でっぱり部分の下に置き楽器自体を親指で支えます。

最初は安定しないので、
落とさないように注意してください。

今はどこを押せばなんの音が鳴るかなど
無視でOKです!


実際に音を出してみよう

音の出し方

クラリネットは
マウスピースとリードの間に息を通し、
リードを震わせることによって音を出しています。

原理は難しく聞こえますがやることは簡単です!

まず、リードを水で簡単に濡らします。
少し柔らかくなったかな、くらいまででOK。

上の前歯をマウスピースのこの辺りに置きます。

下の歯は唇で覆って、リードのこの辺りに置きます。

そのあと口の左右を隙間がないようにすぼめます。
少し上下に嚙む力を加えながら、
息を入れてみてください。

確認すべきポイントは↓↓↓

しゃくれることが大事です!笑
指はまだ何も押さなくてOK!

⚠️クラリネットは最初
音が出るまでコツがかなりつかみづらいです!

最初から音が出た方はとっても素質があります!

出なかったという方も、
最初は簡単に出ないもの!

噛む力を変えながら、
息の入れる量を増やしてみてください!

息の量の目安は、
リコーダーを吹く時の5倍です!
嘘だと思ってやってみましょう!

また、リードも何本か変えてみましょう。
吹きやすいリードが見つかるはずです。

基本の運指を覚えよう

音が出た!という方は、違う音も出してみましょう。
何も押さないで出した音は、
クラリネットでは五線譜の中の「ソ」の音です。

運指表は上記のHPが参考になります。

まずは、左手の親指を押して、そのあと、人差し指、中指、薬指の順番で穴をふさいでいきましょう。

順番に「ファ→ミ→レ→ド」の音が鳴ります。

そして、少し特殊ですが、右手の人差し指で
上の出っ張り部分(キー)だけを押すと、
「ラ」が鳴ります。

黄色の◯が「ラ」のキー

ここまでできた方、
曲が吹けるようになるまでもう少しです!

タンギング

タンギングとは音の出だしをはっきりさせるために、
舌を使って音を区切ることをいいます。

図にするとこんな感じで、
リードに対して舌を当てていきます。

ナツ渾身の手書き

教則本などではよく
「舌先でリードをつきましょう」
と記載がありますが、

舌の長さには個人差があるので、
自然な形でつける場所で構いません。

「ソ」(指は何も押さない)を出した状態で、
息を入れたまま、
舌をついたり離したりしてみましょう!

動画のようにできていたらOKです。


曲を吹いてみよう

ここまできたあなたはもうすでに曲が吹けます!
こちらの譜面をご覧ください。

これはみなさま一度は耳にしたことがある
「チューリップ」の楽譜です。

楽譜が読めないよ、という方は下に書いてある
「ドレミ」を読んでみてください。

さて、参考演奏はこんな感じ。

先ほどまでの練習を終えたあなたは
この曲が簡単に吹けているはず!
おめでとうございます!


これから上達のためにすること

「チューリップ」は吹けるようになりましたが、
クラリネットではもっとたくさんの曲が
楽しく吹けます!

初心者の具体的な練習方法は、
これからのnoteで
たくさんのコンテンツを用意しています。

その通りにコツコツ練習を積み重ねれば、
初心者は卒業!
みんなとアンサンブルや合奏も楽しめます!

楽しいクラリネットライフをお過ごしください!

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