ウルトラスーパーマイノリティー(前編)

こんばんは。夏秋です。

さて、今回は「マイノリティー(少数者)」について書いてみようと思います。

少し厳しい現実をお話ししますが、社会においては、多数派と少数派という2つの派閥が存在します。そして、少数派に該当する人たちは、様々な観点において存在し、社会で生きていくのに大変な苦労を強いられています。

では、具体的にはどんなマイノリティーが存在するでしょうか?今回は日本におけるマイノリティーにスポットを当てて考えてみたいと思います。

階級的マイノリティー

 まず代表例として挙げられるのが、階級的マイノリティーです。社会では、労働者の階級が形成されています。最も位が高いのはどんな人かというと、資本家と呼ばれる人たちですね。次いで企業の責任者、その企業で社員として働く正規労働者、アルバイトや派遣社員などの非正規労働者によって、社会の階級は形成されています。雇用形態は違えど、「働いている」ということが共通点になっています。

この考え方に基づいて考えると、仕事がない人たちは、この社会的階級に属さないことになります。従って、階級的マイノリティーと呼ばれるのは、何らかの事情で仕事を失った、無職の人たちであるということが考えられます。

家庭的マイノリティー

 では、家庭においてはどうでしょうか?日本において多いのは、母親、父親、そして子供のいる核家族や、夫婦家庭、一人暮らしの家庭です。すなわち、ひとり親家庭や養子縁組、介護施設や生活保護施設を利用している人たち、児童養護施設を利用している子供たちなど、そもそも家庭を持たない人たちも、家庭という観点ではマイノリティーに該当します。

性的マイノリティー

 次に代表的な例として挙げられるのは、性的マイノリティーです。LGBTとも呼ばれ、近年そういった人たちの理解を促進する法制度を整えることが、日本の社会において大きな課題となっています。
 ここで改めて、性的マイノリティーについて簡単に解説したいと思います。まず前提として、人間の性を決めるものとして、
 ・身体的な性
 ・自認する性
    ・恋愛感情を抱く性
 ・表現する性
の4つの性が存在します。これに当てはめて、
・身体的性→男性、女性
・自認する性→男性なら男性
       女性なら女性
・恋愛感情を抱く性→男性なら女性
          女性なら男性
・表現する性→男性なら男性
       女性なら女性
という性のあり方に該当する人が、多数派と呼ばれる人たちで、これに一つでも該当しない点がある場合、その時点で性的マイノリティーというものに該当します。マイノリティーというほどなので割合自体は少ないですが、範囲においてはこの性的マイノリティーはかなり広い方ではないでしょうか?

障がい者

 また、身体的もしくは精神的な障害を持っている人も、マイノリティーに該当します。身体的な障害にも色々ありますが、精神的な障害も色々あります。自閉症スペクトラムやADHDなど、先天的な脳の障害もあれば、うつ病やパニック障害などの精神疾患も、時として精神的な障害として捉えられることもあります。こういった精神的な障害に関しては、医師の診断のもと、障がい者手帳など、障害があることを証明できるものがあれば、就労支援を受けることができたり、障がい者として特別な枠で雇ってもらったりすることができます。しかし、証明できるものがなければ、社会的な支援を受けることはできません。 

おわりに?

 いかがでしたでしょうか?このように、マイノリティーと呼ばれるものには様々な種類があります。しかも、複数のマイノリティー性を持った人も少なからず存在するのです。

多数派と少数派という考え方においては、多数派の方を「普通」と呼ぶこともあります。普通の生活を送ることができていれば、少数派の人を目にすることはあまりないでしょう。だって、数が少ないのですから。

では、普通に働くことができず、普通の家庭を持たず、普通の恋愛ができず、普通の身体を持たない。そんな人なんて、果たしてこの世の中にいるのでしょうか?あらゆるマイノリティー性を併せ持った「ウルトラスーパーマイノリティー」とも呼ぶことができてしまう人が、どこかにいるのでしょうか?

きっと、いることでしょう。

実際に、ここに1人います。

それは、この記事を書いている私、夏秋です。

この記事で挙げた4つのマイノリティー性、その全てに、現在の私は該当しています。

私は無職で、母子家庭で、同性愛者かつノンバイナリーで、(お金がないので)診断はしてもらっていませんが、双極性障害の疑いがあります。

前置きにもあったように、マイノリティーの人たちは、様々な場面で苦労を強いられます。複数のマイノリティー性に該当していれば、より多く困難な場面に遭遇することでしょう。

実際にどんな苦労があるのか、私の話を中心にもう一つ記事を書いてみるので、それをこのテーマの「後編」とします。後編も是非読んでいただけると嬉しいです。

以上、夏秋でした。長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




 
 

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